安部政権の命運

2019年3月18日 (月)

安倍トモ百田尚樹の『日本国紀』/安部政権の命運(95)

NHKが異常である。
安倍首相が政権の座についてから、人格識見を疑わせる百田尚樹氏を経営委員に就任させた。
2014年12月29日 (月) 百田尚樹の正体?/人間の理解(8) 
2015年8月21日 (金) 首相の取り巻き百田尚樹の歴史観/日本の針路(217)
2019年3月16日 (土) 際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93) 

この百田氏が日本の通史を書いて評判になっている。
日本国紀』幻冬舎(2018年11月)である
何とも大げさなタイトルで滑稽であるが、安倍首相が年末年始の休みのために購入したと公表して宣伝に一役買って出た。
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わざわざ購入して私に読むように勧めてくれた人もいるが、私は、安倍、見城幻冬舎社長、百田の歴史観を私は信用しない。
貸してくれようとした人に「読んだか?」と聞いたら、聖徳太子辺りまで、ということだった。
それにしても百田という作家はボキャ貧である。
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日本国紀』の評判とは、引用、剽窃の多さである。
notoriousというべきかもしれない。
安倍一族のプロモーションは成功したかのように見えるが、ロダン氏などの努力により、インチキ性が公然化しつつある。
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日刊ゲンダイ1月18日

まあ、早晩、本性が大衆的に見破られるだろうが。
NHKも度がすぎると視聴者が離れるだろう。
五輪ブームを当て込んだ「いだてん」は視聴率が低迷しているらしいし。

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2019年3月17日 (日)

スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)

来年に迫った東京オリ・パラは、復興をアピールするものとして、多額の税金が投入されている。
私も招致が決まった時には嬉しかったが、その後は復興と言うより不祥事五輪になりそうな気配である。

漸くJOC竹田会長が辞意を固めたらしい。

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JOC(日本オリンピック委員会)の竹田恒和会長が、辞任する意向を固めたことがわかった。
竹田氏は、東京オリンピックの招致活動で贈賄があったとの疑いで調査しているフランスの司法当局に対し、潔白を主張している。
しかし、開会式まで500日を切っている東京オリンピックへの影響を考慮した竹田氏が、JOCの会長職を辞任する意向を周囲へ既に伝えていることが関係者への取材でわかった。
大会関係者は、任期満了となる6月での退任を示唆していて、後任には、全日本柔道連盟会長の山下泰裕氏や、スピードスケートのメダリストで参議院議員の橋本聖子氏らの名前が取りざたされている。
JOC竹田会長 辞意固める 五輪招致贈賄疑惑の中

安倍政権には常に利権スキャンダルが絡みついている。
東京五輪も誘致の時からいかがわしかった。
2019年1月17日 (木) 東京五輪招致のいかがわしさ/安部政権の命運(47)

担当大臣は気の毒なくらいに不適格である。
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復興五輪という名目とは裏腹に、福島原発事故はまったく終息していない。
デブリの除去さえ見通せず、廃炉のスケジュールも画餅になりそうである。
依然として冷却を続けなければならないので、汚染水タンクは増え続ける一方である。Photo
東京新聞3月10日

竹田会長絡みで報じられているが、本質的には安倍政権の問題である。
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サンデー毎日2月3日号

トカゲのしっぽ切りで終わるのだろうか?

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2019年3月16日 (土)

際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93)

NHKの安倍政権のプロパガンダ放送化が止まらない。
2019年1月21日 (月) 「嘘つきは戦争の始まり」とNHKの忖度/安部政権の命運(49) 
2019年2月19日 (火) 安倍官邸VSNHK反権力職員/安部政権の命運(72) 

国会のニュースについては、例えば次のようである。
軟弱地盤が大きな問題となっている辺野古新基地建設工事について野党から質問が飛んだが一切無視し、代わりに大々的に取り上げたのは、身内である自民党・堀井巌議員の質問に対する安倍首相の答弁だった。
安倍首相が「日朝の首脳間の対話に結びつけていきたい」と答弁したことを受け、「拉致問題解決へ“日朝首脳会談 実現させたい”」と見出しに掲げた。

さらにひどいのは、小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明の編集の仕方だ。
上西充子法政大学教授は、インターネット中継からその全文起こしを行い、批判している。
先ず、上西教授が付けた小見出しで演説を俯瞰してみよう。

(1)決議文
(2)統計への不信
(3)根本厚生労働大臣の指導力の欠如
(4)理由の第一:初動段階における指導力の欠如
(5)理由の第二:真相究明に至る判断力の欠如
(6)理湯の第三:被害者救済に向けた取り組みにおける適格性の欠如
(7)理由の第四:実質賃金公表への消極姿勢
(8)理由の第五:国会における答弁能力の欠如
(9)安倍総理の任命責任
(10)内閣総理大臣の責任:統計への官邸の不当な介入
(11)部下への責任転嫁
(12)トップの部下に対する評価が、組織の体質を決め、職員の行動倫理を変えていく
(13)組織が揺らいでも、社会は揺るぎないものになる
(14)何が都合がよいか、悪いか、を基準とした言動の先に待つもの
(15)総理秘書官の越権行為
(16)GDPのかさ上げ
(17)GDP推計の基礎となる一次統計の見直し
(18)統計への政治介入
(19)統計への信頼回復のためには
(20)消費増税
(21)幼児教育の無償化
22)ワーキングプア世帯を直撃する消費増税
(23)最大の闘いの対象は、国民の諦め
(24)安倍政権による言葉の粉飾
(25)国民は、どこへ連れて行かれるのか
(26)民のかまどを憂う思いを
(27)結論:真に国民の負託に応えるために、私たちに求められるのは、国民に対する信頼
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小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明を悪意ある切り取り編集で貶めたNHK

枝野幸男の「魂の大演説」と並ぶ堂々たる演説であるが、「ごはん論法」の命名者・上西教授ならではの見事な要約と言えよう。
2018年9月19日 (水) 「NEWS23」で露呈した安倍首相の認識力/メルトダウン日本(34)

この演説を、NHKは悪意ある編集をして放映した。

 第一に、上にも述べたように、小川議員自身の言葉が、一つも紹介されなかった。紹介されたのは、冒頭の「つかみ」部分で、総務省の統計標語の募集に対してインターネット上にあふれた統計標語のパロディーだけだ。まるで小川議員が、誹謗中傷だけで無駄に時間を埋めたかのような印象を与えるものだった。
 第二に、小川議員は無礼な議員であるかのような印象を与えた。実際には趣旨弁明の開始時に、大島議長に対しても議場の議員に対しても深く一礼しているのだが、それは紹介されず、登壇のシーンに続いて、原稿を読み上げているシーンが流され(アナウンサーの音声がかぶせられ、何を語っていた場面かは読み取れない)、一礼した場面は紹介されなかった。それに対し、自民党の丹羽議員については、議場の議員に対して深々と一礼するシーンが流された。
……
 実際には、大島議長が小川議員に注意したのは、1時間48分のうちで、二度だけだ。上記の見出しの(20)の消費増税に触れた場面で、この「少し早めて結論に導いてください」という発言があった。さらに、(27)の結論のところで、「(与党の)不規則発言に答えず、進行してください」という発言があった。その二度だけだ。
 しかし、大島議長の「少し早めて」という注意に続いて、その注意に拍手で応える与党議員を映し出すことにより、議長も議員もうんざりしている、という印象を与える描き方だった。
 なお、実際にどのタイミングで水を飲んでいたのかは、犬飼淳が下記の記事で検証し図解している。
小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明を悪意ある切り取り編集で貶めたNHK

犬飼氏の「信号無視分析」図解は省略するが、NHKが如何に意図的な編集を行っているかはよく分かる。
これに対し、NHKの木田幸紀専務理事は「自主的な編集判断」と繰り返し答弁した。
自主的な判断とすれば、やはり政権への「忖度」というよりも「阿諛追従」と言った方は良いだろう。
2019年3月 3日 (日) 新元号予想のNHKは「阿諛追従」/安部政権の命運(83)

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2019年3月15日 (金)

平成史の汚点としての森友事件/安部政権の命運(92)

詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典被告と妻諄子被告の初公判が大阪地裁で開かれた。
大阪の小さな学校法人の名前が全国的に知られるようになったのは、詐欺罪の容疑者としてではない。
この学校が、校舎新築用地を余りにも不自然な形で入手し、それを国を挙げて隠蔽してきたからである。

籠池前理事長夫妻は逮捕され、長期間拘留されていた。
発端は、安倍首相が当該取引に「私や妻が関わっていたら、首相はもちろん国会議員も辞める」と見得を切ったことである。
そのため、財務省は決裁文書を改ざんし、実行者は自殺した。
松本清張の小説のようであるが、現代の実話である。
万死に値するとはこのことであろう。

副次的には、これほど明らかな不祥事があっても、平然として政権の座にいることの弊害である。
社会の倫理観に対する共通認識が崩壊してしまったように感じられる。
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毎日新聞3月14日

籠池氏は初公判で国策操作と批判した。
本筋から目を逸らさせるという意味ではそう言われても仕方がない側面がある。
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東京新聞3月7日

もちろん私は籠池夫妻が真っ白だとは思わない。
それは公判の過程で明らかにされる。
忘れてはならないのは、疑惑の核心である。
核心は、「小学校を建てるための国有地が、八億円も値引きされたのはなぜか」ということである。

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2019年3月12日 (火)

横畠内閣法制局長官の不遜/安部政権の命運(91)

まったくこの国はどうなってるのだろうか?
横畠内閣法制局長官が、国会議員が国会で質問すること等を通じて、政府を監督するという機能を果たしていることについて問われ、その機能自体は認めつつ「声を荒げて発言することまでは含まれない」などと答弁した。
さすがに保守政治家の間からも批判の声が上がっている。
8日には金子原二郎参院予算委員長が遺憾の意を表明し、横畠氏に厳重注意を求める事態に発展した。

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国会関係者は「本来ならば野党は審議拒否して横畠氏のクビを取りに行ってもいい」と指摘する。立憲の杉尾秀哉氏は8日の予算委で「憲政史上に一大汚点を残した。辞めるべきだ」と迫り、横畠氏は「十分反省しているつもりだ。しっかりと職責を果たしたい」と「防戦」に追われた。
 政府は「絶対に辞めさせない」(首相周辺)と横畠氏を擁護する構えだ。与党も発言自体は批判するものの、辞任は求めない方針。自民党の加藤勝信総務会長は8日の記者会見で「緊張感をもって」と苦言を呈する一方で「(問題は)決着している」と予防線を張った。
 横畠氏は検事出身で、2014年5月に次長から長官に昇格。首相の強い意向を受け、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更に貢献した。しかし、解釈変更は憲法学者から「違憲」との批判が根強い。15年6月、安全保障関連法の審議では、同法により集団的自衛権が「限定」行使できるとの政府の主張について「フグは肝を外せば食べられる」とたとえて説明し、物議を醸した。
 杉尾氏は8日の予算委で横畠氏を「政権の門番とか番人と言われている」と皮肉った。立憲会派の岡田克也前副総理は「おごりだ。かつて(長官昇格以前)と全く違う人みたいに答弁していた」と記者団に語った。
国会批判? 「越権行為」に広がる波紋 法制局長官発言に厳重注意

陳謝して撤回すれば済む問題ではない。
当然任命責任を問われるべきだろう。

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2019年3月10日 (日)

安倍首相の「法の支配」認識/安部政権の命運(89)

安倍首相は。6日の参院予算委員会で、立憲会派の小西洋之参院議員から、「“法の支配”の対義語は何か」と問われく答えられなかった。
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まさか首相が答えられないとは思っていなかったのだろう。
誰も助け船を出さず、しばらく静まり返っていたが、安倍首相は「いわば、あーこのー、この海、、、繁栄の海……」などと答えにならない答弁をした。
無知を晒されたのがよほど悔しかったのか、小西議員に対し「人格的な批判だ。将来を思えばそういうことは控えられた方がいいのでは」と負け惜しみを口にた。

人格的な批判?
小西議員は別に人格批判をしたのではないだろう。
首相はキレると「人格的な批判だ」と口にするのは既視感がある。
憲法改正が必要な理由として、自衛隊員の募集に自治体が非協力的であることを挙げた際に、「自衛官の息子さんが『お父さん、憲法違反なの?』と目に涙を浮かべて聞いた」いう逸話を披露した。
本多平直衆議院議員が「これ、実話なんですか?」と聞いた時にも、安倍首相は激高して「人格を否定するのか」とキレて、唖然とした。
2019年2月16日 (土) 病的な安倍首相の幼児性/安部政権の命運(69)

「法の支配」の対概念を知らずして改憲を唱えるのだから驚きである。
立憲主義など全く理解の外にあるのだろうなあ。

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2019年3月 9日 (土)

「総理の意向文書」は怪文書だったか?/安部政権の命運(88)

統計不正でも官邸の意向が働いているのは想像に難くない。
思い返せば、加計疑惑で「総理の意向」と書かれた文書が出てきたことがあった。
2017年5月17日 (水) 加計疑惑(3)総理の意向という文科省文書/アベノポリシーの危うさ(209)

それは加計学園獣医学部が平成30年4月の開学を希望していたのに対し、文科省が教員確保や施設設備等の準備からして、平成31年4月の開学を目指すべきではないかとの考えから、文科大臣が内閣府に確認した結果を示すものだった。Photo

菅官房長官は最初、この文書を「怪文書のようなもの」と切り捨てた。
しかし、打ち合わせのメモであるのしても、正規の文科省内文書であることがはっきりした。
怪文書の一般的な定義は次のようなものである。

怪文書(かいぶんしょ)とは、信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書である。内容的には、その多くが特定の組織・個人などに関する情報と称する類のもの、誹謗中傷もしくは一方的な主張を述べている。根拠不明あるいは明確に誤った情報でありながら、拾い読んだ者にある種の影響を与え得る為に問題視される。
Wikipedia

菅官房長官は「全く怪文書のようなもの」と正面から向きわなかったが、6月15日に松野博一文科大臣が「文書の存在を確認した」と答弁すると、菅氏は「怪文書としたのは当初のことで、現在の認識ではない」と修正したはずである。
しかし8日の参院予算委で、再び「怪文書のようなもの」認識に戻った。
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東京新聞3月9日

修正の経緯を忘れてしまったのか、先入観が戻ったのか、タカをくくっているのか?
いずれにしても、内閣の要の官房長官の知的レベルが問われる。

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2019年3月 8日 (金)

景気は後退局面入りか?/安部政権の命運(87)

統計不正はどうして起きたのか?
安倍政権のアベノミクスの成果を宣伝したいという思惑に、官僚が忖度した蓋然性は高い。
何故ならば、政権も厚労省も、真相を解明しようという姿勢に欠けるからだ。
2019年2月 8日 (金) 実質賃金非公表で政府と与党が調整?/安部政権の命運(63)

既に日銀サイドからも、統計不信は表明されていた。
2019年1月20日 (日) 政府統計の信頼性の失墜/安部政権の命運(48)

第三者委員会を装いながら、身内の「調査」でお茶を濁そうとするから、墓穴はだんだん拡大していく。
2019年1月25日 (金) 不正統計の隠蔽を隠蔽!?/安部政権の命運(53) 
2019年3月 7日 (木) 統計不正監察委員長の適格性/安部政権の命運(86)

しかも「「虚偽申述」はあったが「隠蔽」とは認められない」という奇想天外なレトリックで潜り抜けようとする。
2019年2月28日 (木) 虚偽申述は隠蔽ではないのか?/安部政権の命運(80)

どういう意味か?
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隠すためでないとすれば、何のためにウソをついたのか?
真剣に真面目に考えた結果がウソだったとすれば、精神鑑定の対象だろう。
にも拘わらず、特別監察を行った樋口美雄委員長は、その大事なところさえ追加調査で質問しなかった。
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毎日新聞3月7日

政府は「戦後最長の景気拡大を実現した」と表明した。
2019年2月 3日 (日) 戦後最長の景気拡大?/安部政権の命運(59)

しかし面妖なことに、街を歩いていても、周りの人間も、景気が良さそうには見えない。
しかし統計上の数値は実感とは異なるのか、と思っていた。
しかし、やっぱりデータ上も戦後最長の好景気ではなかった可能性が高いようである。
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東京新聞3月8日

日本経済の問題点は消費力不足であり、消費税はむしろ減税すべきであるが、安倍首相には理解できないだろう。
しかしずる賢いから、選挙の直前まで引っ張って、「消費税増税の民意を問う」とか言って選挙に雪崩れ込むのだろうな。
いくら何でもそうゴマカシは効かないとは思うが。

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2019年3月 7日 (木)

統計不正監察委員長の適格性/安部政権の命運(86)

厚労省の統計不正問題関し、厚労省の特別監察委員会が追加調査の報告書を取りまとめた。
しかし、これが「批判を受けての追加監察か?」と考えさせられるような内容だ。
2019年2月28日 (木) 虚偽申述は隠蔽ではないのか?/安部政権の命運(80)

なぜ、こういうことになるのか?
いくつもの第三者委員会を担当してきた久保利英明弁護士は、日本記者クラブにおける講演で、「特別監察委員会の委員長が厚労省から補助金をもらっている外郭団体理事長なのは問題だ。この委員会は真相究明から逃れるための『隠れ蓑』で、即刻、解散すべきだ」と厳しく指摘した。
樋口好生委員長は厚生労働省と、それこそズブズブの関係だった。
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東京新聞3月7日

特別監査委の追加報告については、統計委員会や経済統計学会からも批判の声が上がっている。
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東京新聞3月7日

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 総務省の統計委員会は6日の会合で、毎月勤労統計不正をめぐる厚生労働省特別監察委員会の追加報告書についての意見書をまとめた。意見書は「再発防止策を考える際に必要な情報が著しく不足している」として、不正の経緯など3項目についての情報提供を同省に求めた。
 意見書は、追加報告書について、「不正な抽出調査がどういう学術的理由で始まり、継続したかの分析や評価がない」と指摘。「統計技術的、学術的な重大性の認識が不足している」とした上で、2004年から抽出調査に切り替えた際にどのような検討が行われていたかなどを明らかにするよう求めた。回答期限は設定していない。
監察委報告は著しく情報不足=統計委が追加提供要請-「毎勤」不正

樋口委員長は隠蔽の監察委が隠蔽の片棒を担いでいると言われても仕方がないのではないか。

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2019年3月 6日 (水)

真摯に受け止め=歯牙にもかけず/安部政権の命運(85)

国会中継を見ていたら腹が立つ。
安倍首相の「信号無視話法」は毎度のことであるが、辺野古の埋め立てに関する沖縄県民投票について、岩屋毅防衛相が5日の参院予算委員会で、県民投票の結果にかかわらず、事前に工事を続ける方針を決めていたと明らかにした。

 県民投票の実現に取り組んだ「辺野古」県民投票の会の大城章乃さん(28)=那覇市=は「政府は沖縄に寄り添うと言いながら沖縄の声を聞かずに、どう寄り添えるのか」と疑問を口にした。「県民投票の結果を全て無視している。変わらない姿勢に恐怖すら感じる」と話した。
 基地建設反対の抗議行動に参加する、名護市の飲食店経営仲宗根和成さん(39)は岩屋防衛相の発言に「差別以外の何ものでもない」と憤る。「国の大臣としてそういう言葉を使うことに対して怒りしかない。腹立たしい。沖縄を日本だと思っていないのではないか」と批判した。
 辺野古への投入用土砂が搬出される名護市安和の桟橋前で抗議行動に参加した元社会福祉士の中山吉人さん(62)=名護市=は5日、県民の声を軽視する政府の姿勢に「ひどいという言葉では物足りない。県民の気持ちを虫けらのように扱っている」と怒った。米軍普天間飛行場周辺の危険性を放置しているのは政府だとし、「新基地ができるまでの10年以上も普天間は危険なままだ。危険除去のための道筋も示さず、矛盾している」と強く疑問視した。
 憲法学に詳しい名桜大学の大城渡教授は「政府は、憲法上の地方自治を基盤とする県民投票の結果を尊重、順守しなければならない」と指摘する。防衛相による県民投票を巡る一連の発言について「県民投票、さらには地方自治を顧みない政権のふるまいや発言は恣意(しい)、独善の極みだ。国家全体の利益のためなら沖縄を踏みつぶしてもいいとの意識の表れならば、その発想は全体主義、ファシズムの様相をも示している」と断じた。名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問うことに、沖縄県民からは「差別だ」「怒りしかない」など憤りや批判の声が相次いだ。民主主義を否定する政権幹部の発言に識者も「恣意(しい)、独善の極みだ」と断じた。
「差別だ」「独善の極み」 岩屋毅防衛相「事前決定」発言 憤り、批判の声

要するに、県民の意思など歯牙にもかけないと宣言したのだ。
しかも安倍首相は、毎月勤労統計不正に関し「一般的な感覚では『隠蔽では』と思うことはある」とした上で、再調査でも組織的隠蔽を認定しなかった特別監察委員会の追加報告書は、法律的な観点から整理した結果だと理解を示した。
厚労省との関係からして、監察委の人選が不適切ではないのかという小池晃氏の質問の趣旨を、無視したのか理解し得なかったのかは不明であるが。 Photo

しかし、本当に数少ないながら、きちんと声をあげる人と番組は存在する。
『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)の3月2日放送回のなかで、上田は沖縄県民投票後の安倍政権の対応を次のように痛罵した。

「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の基地問題ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」
 上田が指摘する通り、安倍政権が貫いているのは「米軍基地問題はすべて沖縄に押し付ければいい。異論は認めない。対話する気もない」という態度だ。
 まるで、「沖縄は日本ではない」と言っているかのような振る舞いだが、実際にそれは安倍政権の閣僚の言葉にも表れている。
 岩屋毅防衛相は2月26日の記者会見で県民投票の結果に対し「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、国には国の民主主義がある」と発言。
 28日の衆院予算委員会で釈明したが、安倍政権が沖縄の人々に対して露骨な差別意識をむき出しにしていることがよくわかる発言だ。
 これに対し、上田は「他の大臣の話ならいいということでは決してないんですけれども、防衛大臣が『日本には日本の民主主義がある、沖縄には沖縄の民主主義がある』。日本全体の防衛を見るべき人の発言なのか」と批判している。
くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!

ジャーナリズムはせめて上田晋也さんくらいの気概を持つべきではないか。

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