「加計疑惑」について「首相案件」という面談記録/公文書管理(8)
安倍首相の“宿敵”朝日新聞が攻勢に出ている。
3月2日の森友文書改ざん報道で、財務省および安倍官邸のイカサマを完膚なきまでに明らかにしてきた。
⇒2018年4月 5日 (木) 森友の公文書改ざん問題は解決していない/公文書管理(3)
「加計疑惑」についても、決定打を放ったのではないか。
学校法人「加計(かけ)学園」が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、2015年4月、愛媛県や今治市の職員、学園幹部が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会した際に愛媛県が作成したとされる記録文書が存在することがわかった。柳瀬氏が面会で「本件は、首相案件」と述べたと記されている。政府関係者に渡っていた文書を朝日新聞が確認した。
文書は「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について」との題名で、15年4月13日の日付が記されている。
経緯を知る愛媛県の関係者は、朝日新聞の取材に対し、「加計学園の誘致交渉を進める中、国への要望を行う過程で、様々な国の関係部署に状況を説明するため、配布した文書である可能性は否定できない」としている。現在、経済産業審議官を務める柳瀬氏は昨年7月25日の参院予算委員会で、この面会について「私の記憶する限りはお会いしていない」と複数回、答弁している。
「本件は、首相案件」と首相秘書官 加計めぐり面会記録
「私の記憶する限りはお会いしていない」とは、証明のしようのない弁明であるが、面談記録は物証である。
昨年の国会では、菅義偉官房長官をはじめ、萩生田光一官房副長官や山本幸三地方創生相(ともに当時)らがそろって、この日の面会記録について「保存されていないので確認できない」「破棄する取り扱い」などと答弁してきた。
しかし、愛媛県はこれを配っていたのである。
「ない」と言い張っていたものが突如見つかる──。森友問題しかり日報問題しかり、もはや国民はこの異常事態に驚かなくなっているが、しかし、この面会記録が衝撃的なのは、その中身だ。
この面会記録のタイトルはずばり「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について」。柳瀬唯夫首相秘書官(当時・現経済産業審議官)は昨年7月に官邸で対応した人物として「週刊朝日」(朝日新聞出版)に報じられ、同年7月24日の閉会中審査において「私の記憶するかぎりはお会いしていない」「(会った)記憶はございません」などと何度も否定したが、やはりこの日に対応していたのだ。その上、加計学園獣医学部の早期開学を文科省に迫ったとされる内閣府の担当者、藤原豊・前審議官まで同席していたとみられるのである。
今度は「加計」で安倍首相関与を決定づける朝日のスクープ! 首相秘書官と関係者の面会記録に「本件は首相案件」
いかに面の顔の厚い安倍官邸もこれは完全に詰みだろう。
いつ投了するのか。
遅くなればなるほど、暴かれる悪事は恥知らずなものになって行く。
柳瀬、藤原氏も喚問すべきであることは言うまでもない。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント