アベノポリシーの危うさ

2017年6月26日 (月)

加計疑惑(26)獣医学部を全国に??/アベノポリシーの危うさ(244)

安倍首相は24日の神戸市での講演で、学校法人「加計学園」の愛媛県今治市での獣医学部新設計画に関し、「今治市だけに限定する必要はなく、速やかに全国展開を目指したい。意欲のある所にはどんどん獣医師学部の新設を認めていく」と述べた。
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東京新聞6月25日

獣医学部新設が国家戦略特区で今治市に限定されたことにより、「加計学園に利益誘導した」という批判を意識してだろうが、まったく幼児的な発想としか言いようがない。
そもそも国家戦略特区という制度は何のためか?
血迷った挙句、自分の言っていることが分からなくなっているようだ。

全国に認めるならば、特区ではない。
批判をかわそうとする意識が強すぎて、判断力を失っているのであろう。
それで強引に改憲も行おうというのだから危なっかしいことこの上ない。

獣医師の増大が必要なのか?
少なくとも獣医師会はそうは言っていない。
⇒2017年6月24日 (土):加計疑惑(25)安倍虚言を獣医師会が証言/アベノポリシーの危うさ(242)

菅官房長官を動揺させて時の人になった感のある望月衣塑子記者。
⇒2017年6月18日 (日):加計疑惑(22)「焼きが回った?」菅官房長官/アベノポリシーの危うさ(236)
その望月記者は次のようにツイートしている。Ws000009

獣医師会の発言が、既得権益擁護であると言うのならば、獣医師需給の見通しなどの根拠を示さなければなるまい。
「空・雨・傘」のフレームである。
⇒2017年6月20日 (火):加計疑惑(23)萩生田新証拠と文科省の逆襲?/アベノポリシーの危うさ(238)

「空・雨・傘」は、「おでんモデル」と称する下図でも表現されている。
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主張と事実と論拠(おでんモデル)

こんな幼児的な発想の人間が国政のトップになるのは、選挙制度の問題だろうか。
だとしたら見直すことも必要だろう。
私は中選挙区制がベターのように思う。

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2017年6月25日 (日)

アベフレンドとアベチルドレン/アベノポリシーの危うさ(243)

朝からテレビが不愉快な女性の金切り声を流している。
豊田由美子という代議士が、秘書に浴びせている声だ。
発売中の「週刊新潮」6月29日号に掲載されている。
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豊田氏は、「アベチルドレン」と称される当選2回目の代議士だが、問題を起こす人間が多い。
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安倍チルドレンの面々。なぜ、親分に似るのか

揃いも揃って、「ゲスの極み」である。
親分に似るのか、自分に似ている人間を擁立した結果か?
豊田氏は、東大卒の厚労省官僚という履歴だが、どういう志を持って厚労省に入り、政治家になったのだろうか?

それにしても、安倍首相の取り巻きには、ろくな人間がいない。
その中で王様になっている滑稽さに普通は耐えれないだろう。
佐藤正明さんのマンガが秀逸。
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東京新聞政治部

豊田氏は、離党して「けじめ」をつけるそうだが、離党すれば解決するものではないことは言うまでもない。
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東京新聞6月24日

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2017年6月24日 (土)

加計疑惑(25)安倍虚言を獣医師会が証言/アベノポリシーの危うさ(242)

加計学園の獣医学部開設をめぐる問題で安倍首相の答弁の矛盾、というよりも虚言、が当の獣医師会の証言で明らかになった。
「広域的に獣医学部が存在しない地域(空白地域)に限って新設を認める」とする政府の規制緩和について、首相は「(日本)獣医師会の意見に配慮した」と説明したが、日本獣医師会は次のように言っているのだ。

 内閣府が示した開設の条件について、日本獣 医師会が「加計学園ありきで出てきた文言ではないか」と主張した。
 日本獣医師会・北村直人顧問「ある面では青天の霹靂。加計ありきでこの文言が出てき たなと」
 加計学園の獣医学部開設をめぐっては、内閣府が、「広域的に獣医師系養成大学等のな い地域に限る」ことを開設の条件として付け加えたことが、加計学園側に有利に働いたの ではないかと指摘されている。
 政府は日本獣医師会の要請で、文言を加えたと説明しているが、22日の会見をした蔵 内会長は「この文言が付け加わった11月より前に要請したことはない」と話した。また 日本獣医師会は、「獣医学部の新設はこれまでの国際水準の獣医学教育の充実に向けた取 り組みに逆行するもの」と厳しく指摘した。
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日本獣医師会「加計ありきで出てきた文言」

獣医学部の新設に対して、獣医師会は2014年に「教員の争奪を激化させ、獣医学教育改善の努力に逆行する」などとして反対を決議した。

 獣医師会の蔵内勇夫会長は今年1月30日付のメールマガジンで、新設が決まってからも政府に要請活動を重ねた経緯を説明。「できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう奔走した」と振り返り、新設を認めた結論については「余りにも早すぎる矛盾だらけの決定」と不満を述べている。
安倍首相答弁、目立つ矛盾 獣医師会反論も

しかし、政府の国家戦略特区諮問会議は2016年111月、獣医学部の新設について空白地域に限り新設を認めることを決め、内閣府と文科省は今年1月4日、「1校に限り」認めるとする告示を出した。

加計学園の認可は、岩盤規制に穴を開けるものなのか?
それとも「腹心の友」に対する便宜供与なのか?
政府の説明だけで納得しているのは、安倍同調者だけであろう。

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2017年6月23日 (金)

森友疑惑(52)「悪い奴」の真打は誰か?/アベノポリシーの危うさ(241)

19日夜、大阪地検特捜部が学校法人森友学園の強制捜査に乗り出した。
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森友学園 強制捜査 「寄付者リスト」入手 昭恵氏からとされる百万円、平沼赳夫議員の名も

果たして、森友疑惑は解明に向けて動き出すのであろうか?
疑惑の本筋は何か?
瑞穂の國記念小学院(旧安倍晋三記念小学校)の用地が、不当に安く払い下げられたのではないか、という疑惑である。
今回の強制捜査の補助金不正受給などは、言ってみれば枝葉である。
やはり国策調査ということになるのだろう。

 それは、強制捜査のタイミングを見ても明らかだ。大阪地検特捜部が籠池泰典前理事長の自宅や塚本幼稚園などを捜索したのは、19日午後7時頃。これは、通常国会閉幕を受けた安倍首相による記者会見が始まってわずか1時間後だ。どう見ても、官邸を忖度、配慮したとしか思えないだろう。
 いや、タイミングよりもっと怪しいのは、その捜索の容疑だ。今回の捜索は、小学校建設費をめぐる補助金適正化法違反容疑と、大阪府が告訴していた幼稚園従業員などをめぐる補助金不正受給の詐欺容疑で行われた。そう。そこには「国有地払い下げ」にかんする容疑がすっぽり抜けおちているのだ。
 財務省近畿財務局が不動産鑑定評価額9億5600万円の国有地をわずか1億3400万円で森友学園に売却し、しかも、条件面でもさまざまな優遇をしていたというこの国有地払い下げ疑惑は森友疑惑の核心部分だ。国民の財産をただ同然で売却した財務省近畿財務局の責任を厳しく問う必要があるのはもちろん、さまざまな政治家、さらには安倍首相や昭恵夫人の関与も指摘されている。ところが、大阪地検はそれを完全にスルーしてしまったのである。
 大阪地検幹部は「今回の捜索は刑事告訴を受けて、粛々と進めただけ」などと言い張っているようだが、刑事告発なら、国有地払い下げ問題に対しても行われている。今年3月、豊中市議の木村真氏ら市民230人が、背任容疑で財務省近畿財務局職員を告発し、検察もこれを受理していた。
 もちろん、財務省近畿財務局は9億5600万円の土地を約8億円も不当に値引きし、国民の財産に損害を与えているのだから、十分「背任罪」の対象となるし、これまでのパターンを考えると、森友学園への強制捜査でこの背任容疑もいっしょに調べるというのが普通のやり方だった。それが一切そういう動きを見せなかったのである。
森友学園強制捜査は疑惑隠しの国策捜査だ! 国有地払い下げを捜査対象から外して安倍夫妻を守った検察の忖度

籠池氏等は、いろいろ法に触れることもやっていると思われる。
何しろ、幼稚園児に「教育勅語」を暗誦させていたのだ。
しかし、その籠池氏等が、相対的に善人に見えてくるのが、政権との関係である。
疑惑を、トカゲのシッポ切りで幕を引こうとすれば、何本のシッポが必要なのだろうか?
⇒2017年6月17日 (土):加計疑惑(21)文科省はトカゲの尻尾になるか?/アベノポリシーの危うさ(235)

昔、「悪い奴ほどよく眠る」という映画があったが、本当に悪い奴は誰なのか?
徐々に明らかにされつつある。

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2017年6月22日 (木)

加計疑惑(24)「主犯」は萩生田副長官か?/アベノポリシーの危うさ(240)

松野文科相が、「10/21萩生田副長官ご発言概要」というタイトルの文書の存在を公表した。
⇒2017年6月20日 (火):加計疑惑(23)萩生田新証拠と文科省の逆襲?/アベノポリシーの危うさ(238)

萩生田氏自身は次のようなコメントを出し、真っ向から反論している。
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東京新聞6月21日

「誰が何のために作った文章なのか」は別として、メモは存在するわけであり、その証拠能力を多面的に検証すべきだ。
特に萩生田氏は、さまざまな接点がある官邸と加計学園グループの中でも、中核的な位置にいる。
⇒2017年6月11日 (日):加計疑惑(17)官邸と加計グループの多面的な関係/アベノポリシーの危うさ(230)

萩生田氏は、社民党の福島瑞穂議員の「安倍首相と加計孝太郎理事長が「腹心の友」であることを知っていたか」という質問に、およそ誠実さが感じられない姿勢の答弁をした。

Pk2017062202100062_size0 萩生田氏は十六日の参院予算委員会で、首相が加計氏を「どんなことでも打ち明け相談できる仲」という「腹心の友」と呼んでいることを知っていたか問われ、「報道でそう形容されていると知った。確認も承知もしていない」と答えた。
 ただ、萩生田氏は二〇一三年五月十日付のブログで、缶ビールを片手に首相、加計氏と休暇を楽しむ写真を掲載した。ブログに書き込んだ説明によると、山梨県内の首相の別荘でバーベキューをした際の一コマとみられる。
 萩生田氏自身、学園との関係は深い。〇九年の衆院選で落選した翌年から返り咲く一二年まで、学園が運営する千葉科学大学(千葉県銚子市)の客員教授に迎えられ、月額十万円の報酬を得ていたことを明らかにしている。自民党議員は「議員報酬が得られない落選時に安定収入を得られるのは非常にありがたい存在だ」と指摘する。
加計問題 萩生田氏「知らない」と言うけど… 自身ブログに3氏写真

最近どころではないことは明らかで、なめているのか!
⇒2017年6月17日 (土):加計疑惑(21)文科省はトカゲの尻尾になるか?/アベノポリシーの危うさ(235)

だいたい、加計グループの大学に所属すること(現在も名誉客員教授)と、内閣官房副長官の職責が相反すると思わないのだろうか?
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加計問題 萩生田氏「知らない」と言うけど… 自身ブログに3氏写真

安倍首相が記者会見で反省し、「真摯に丁寧な説明をする」と言っているのである。
1枚のコメントだけで済ますわけにはいかないだろう。

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2017年6月21日 (水)

アベ友・山口敬之氏の超弩級疑惑(4)/アベノポリシーの危うさ(239)

安倍ヨイショの山口敬之氏のレイプ事件は、この内閣の本質の一面を照射するものであろう。
事件の経緯を、改めて「週刊新潮」6月8日号から引用しておこう。
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この時系列を見ると、事件後、被害者の詩織さんは警察に相談に行き、警察は防犯カメラで確認をした。
その1週間後に、山口氏はTBSワシントン支局長を解任されている。
さらに1週間後、告訴状が受理されたが、約40日後、逮捕状執行が取り消しになっている。

逮捕状実務に詳しい若狭勝氏は、次のように言う。

この種の犯罪で、所轄警察署が入手した逮捕状につき、警視庁本部刑事部長がその逮捕状の執行をストップすることは通常絶対にあり得ない。
裁判官の判断は何だったのか。そもそも、裁判官は、逮捕する理由も相当ではなく、逮捕の必要もない、ひいては、逮捕するに適さない案件に逮捕状を発付したということなのか。
若狭勝議員(元東京地検特捜部副部長)が断言!「元TBS記者山口敬之氏レイプ疑惑、警視庁本部刑事部長がその逮捕状の執行をストップすることは通常絶対にあり得ない」

あり得ないことの連続である。
いかに法治がないがしろにされているかと言うことであろう。
そして、「通常絶対にあり得ない」逮捕状執行取り消しから約1年後、ヨイショ本『総理』が発売され、さらに半年後に第2弾のヨイショ本が発売されている。
つまり、あたかも逮捕状取り消しの御礼の如くである。

法治がないがしろされていることは、「閣議決定の私物化」でも分かる。
安倍首相の夫人昭惠氏が公人か私人か問題になった。
⇒2017年3月 4日 (土):森友疑惑(12)総理夫人は私人か公人か/アベノポリシーの危うさ(146)

これに対し、政府は3月14日、「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書を閣議決定した。
閣議決定してもらう「私人」というのも論理矛盾であるが、その後明らかになりつつあることは、私人の域を遙かに超えていると言わざるを得ない。
⇒2017年4月 9日 (日):森友疑惑(43)昭惠夫人の壮大な勘違い/アベノポリシーの危うさ(180)
⇒2017年4月 5日 (水):加計疑惑(1)昭恵夫人の関与/アベノポリシーの危うさ(177)
⇒2017年3月25日 (土):森友疑惑(32)焦点となった昭惠夫人/アベノポリシーの危うさ(167)
⇒⇒2017年3月24日 (金):森友疑惑(31)「藪の中」は解明されたか?/アベノポリシーの危うさ(166)
⇒2017年3月18日 (土):森友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)

公人と認めてしまうと、首相との一体性を認めることになると考えたのだろうが、ムリにムリを重ねた結果、「閣議決定」そのものの権威性を地に落とした。
その後、昭恵夫人付の公務員は5人いることが分かった。
その内の2人は首相官邸に常駐しており、森友との連絡を担当した谷査恵子氏もその一人だった。
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東京新聞4月11日

このように体制が膨れたのも、安倍首相が「女性が輝く社会」などというスローガンを打ち出し、それに夫人を利用すると共に、夫人もそれに乗ったからである。
空疎なスローガンを打ち上げただけの、後は野となれ山となれ、がこの政権の本質なのは、「魂の殺人」とも言われるレイプ犯を放免させたことに現れている。

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2017年6月20日 (火)

加計疑惑(23)萩生田新証拠と文科省の逆襲?/アベノポリシーの危うさ(238)

安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、松野博一文科相は20日、萩生田光一官房副長官に係わる文書を発表した。
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総理が18年開学期限…「萩生田氏発言」新文書

この文書は、「10/21萩生田副長官ご発言概要」というタイトルである。
萩生田氏自身は次のようにコメントしている。

萩生田光一官房副長官は20日、学校法人「加計学園」による獣医学部新設計画を巡り、文部科学省が同日発表した同氏の発言概要とされる新たな文書について「このような不正確なものが作成され、意図的に外部に流されたことについて非常に理解に苦しむ。強い憤りを感じている」とのコメントを文書で発表した。
萩生田副長官「強い憤り」 文科省確認の新文書 

私が第一報に接したのはNHKの「クローズアップ現代」であった。
まとめれば以下のようである。
1.萩生田官房副長官が文科省に指示を下している発言録が見つかった
2.官邸は絶対にやると言っている。
3.「総理は平成30年4月に開学とおしりを切っている」との指示だ。
4.「加計学園の事務局長を(文科省へ)会いに行かせる。
5.文科省の職員は「加計学園ありきの指示」と受け止めた。

安倍首相の記者会見の後であり、記者会見がいかに表面的に糊塗するだけのものであったのを鮮やか示した。
どうやら、NHKは真っ当なジャーナリスト(安倍批判を行なう)と権力の番犬とが相克しているようだ。
まさに分水嶺である。

NHKに限らず、文科省にも反安倍の空気が滲んでいる。
京産大外しが萩生田氏の指示であることを示すメールの開示も文科省から出た。
⇒2017年6月16日 (金):加計疑惑(20)京産大外しに官房副長官の指示/アベノポリシーの危うさ(234)
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日刊ゲンダイ6月16日

ビジネススキルの一丁目一番地と言われているのがロジカルシンキングである。
俗に「空・雨・傘」のフレームなどと呼ばれている。
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「空と雨と傘と」

萩生田氏は発言を否定しているというが、文書の存否を問題にすることはできない位の学習能力はあるだろう。
つまり、「空:萩生田副長官ご発言概要」という文書の存在事実から出発して、「雨が降るだろう」と解釈するか、「雨は降らないだろう」と解釈するかの問題である。
この際、徹底的に事実関係を解明すべきだろう。

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2017年6月19日 (月)

蹂躙された国会と日本の分水嶺/アベノポリシーの危うさ(237)

第193国会が、多くの疑問が残されたまま6月18日に閉会した。
組織的犯罪賞罰法の改正は、277の行為について、計画段階での処罰を可能にするものであり、熟議が必要なことは当然である。
しかし、中間報告という禁じ手を使ってまで、成立させた。
⇒2017年6月15日 (木):共謀罪強行成立という極めて大きな汚点/アベノポリシーの危うさ(233)

なぜ、そんなことになったのか?
もちろん「安倍一強」という状況があるが、その一強が揺らぎ始めたことがある。
⇒2017年6月 2日 (金):内閣支持率の動向が示す潮目の変化/アベノポリシーの危うさ(223)
それは、数を頼みにする強引な安倍政治に、多くの国民が気づき始めたということである。

「加計 (かけ)学園」の獣医学部新設問題や「森友学園」への国有地売却問題で疑いのまな ざしを向けられ、「共謀罪」法の審議で厳 しい追及を受けた政府は、「認めない」 「調べない」「謝らない」答弁を連発し た。会期150日間の答弁に、批判や疑問 を正面から受け止めない姿が浮かぶ。
 三つの「ない」がはっきり表れたのが、 共謀罪法案が審議されていた4月19日の 衆院法務委員会だった。
 民進党の山尾志桜里氏が、法案の処罰対 象になるのは「最初から犯罪を目的として いる集団」に限られるのか、「捜査当局に 犯罪集団に一変したとみなされた団体」も含むのか、安倍晋三首相にたずねた。
 国会冒頭で首相が「(処罰対象は)『そもそも』犯罪を目的としている集団でなければなら ない」と述べたのに、その3週間後、政府が市民団体も「犯罪集団に一変したら対象になる」 と説明を変えたからだ。
 共謀罪法案の要件に関する根源的な問題で、変化を突かれた首相はメモを手に、「『そもそ も』の意味は辞書で調べてみたが、『基本的に』という意味もある。山尾委員はご存じないか もしれないが」と答弁。政府の説明の一貫性を主張しようとした。
 ところがその後、「そもそも」の意味を「基本的に」と説明する国語辞典が存在しないこと が判明。それでも政府は5月12日、「三省堂発行『大辞林』には『そもそも』について 『(物事の)どだい』等と記述され、『どだい』について『基本』等と記述されている」との 答弁書を閣議決定。「そもそも=どだい=基本」の三段論法で、答弁を正当化しようとした。
 誤りを認めず、謝らず――。さらに、首相が大辞林を調べていなかったことも判明した。
 首相や妻昭恵氏の関与の有無が問われた加計学園や森友学園の問題では、国有地売却や国家 戦略特区の指定の行政過程の不透明さを指摘する証言が出ても、証言や証拠の真偽を調べたり しなかった。
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「認めない」「調べない」「謝らない」主な答弁

村上誠一郎氏のように、自民党のあり方を心配する自民党議員もいる。
明治150年を迎える日本の分水嶺である。

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2017年6月18日 (日)

加計疑惑(22)「焼きが回った?」菅官房長官/アベノポリシーの危うさ(236)

「焼きが回る」という言葉がある。
故事ことわざ辞典』の解説は以下のようである。

意味:年を取るなどして、思考力や腕前が鈍ることのたとえ。
注釈:刃物に焼き入れをするときに、火が回りすぎて焼きが強すぎると、かえって切れ味が悪くなることから。

記者会見に立つ菅官房長官を見ると、この言葉を連想する人も多いのでのではないか。
東京新聞の望月記者の質問に明らかな狼狽ぶりを見せ、結果的に加計文書の再調査をせざるを得なくなったのだ。
「のら猫 寛兵衛」氏はブログで次のように評価している。

圧巻です
菅がいろいろ高圧的なんだけれども
進行役のおっさんも同じことなんども聞くなというんだけれど
彼女は、ちゃんと答えをもらっている気がしないので
同じこと聞かざるを得ないんだと言って
前川氏のことで食らいつく
加計問題で食い下がる
記者魂を見た
これもあって政府は文科省の再調査を決めたのだと思う
望月記者.jpg
この世をばわが世とぞ思ふ望月の加計たることもなしと思へば

加計文書について、当初、菅官房長官は「怪文書」と切り捨て、文書の内容を検討しようとはしなかった。

 菅義偉官房長官は(5月)17日午後の記者会見で、「全く、怪文書みたいな文書じゃないか。出どころも明確になっていない」と言い切り、記録文書の信頼性自体も否定した。文書は役所の正式な文書ではない、とすることで政権へのダメージを回避し、特区をめぐる判断にも問題がないとの姿勢を維持する狙いがある。森友学園問題で首相が追及を受けても内閣支持率が大きく落ち込むことはなかった経緯も、強気の背景にありそうだ。
・・・・・・3月13日の参院予算委員会では、加計氏から獣医学部新設の計画を聞いていたか問われ、安倍首相は「私がもし働きかけて決めているとあれば、責任を取る」と強く関与を否定した。首相本人が言い切っただけに、政権としても「否定」に躍起。菅氏は17日午前の会見で「首相からも一切指示はない」とした。
 自民党も歩調を合わせる。二階俊博幹事長は首相と会談後、記者団から加計学園問題について質問され、「事態を見守って党としてもしっかり対応したい」と述べた。後ろに控える林幹雄幹事長代理が「官房長官も文部科学相も『こういうことはない』と明確に言っているんだから」と口を挟む一幕があった。
菅氏「全く怪文書みたい」 加計学園巡る文書、強気否定

その後の経過は、菅氏のウソを満天下に明らかにしてきたのである。
⇒2017年5月25日 (木):加計疑惑(4)衝撃の前川前文科事務次官会見/アベノポリシーの危うさ(215)
⇒2017年5月26日 (金):加計疑惑(5)文書の存在確認/アベノポリシーの危うさ(216)

にもかかわらず、官邸は前川氏に関する印象操作まで行って、「怪文書」らしさを維持しようとした。
⇒2017年5月30日 (火):加計疑惑(9)国家の悪事の告発とプライバシー/アベノポリシーの危うさ(220)
「策士、策に溺れた」ということか。
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「週刊新潮」6月22日号

国会が閉会して官邸はヤレヤレと、一安心しているかも知れない。
しかし、策謀が暴かれるのはこれからであろう。

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2017年6月17日 (土)

加計疑惑(21)文科省はトカゲの尻尾になるか?/アベノポリシーの危うさ(235)

加計文書に関する内閣府の調査結果が発表された。

 「課内で飛び交っている話を聞いて確認しないままに書いた」。十六日、山本幸三地方創生担当相は会見で、内閣府側から文科省側に送信された獣医学部新設の条件の修正を求めるメールについて弁明した。
 メールは「藤原審議官曰(いわ)く、官邸の萩生田副長官から」との記述から、官邸が加計学園に有利になるよう便宜を図ったことをうかがわせる内容。十五日に文科省が公表した再調査結果で明らかになった。
 内閣府からのメールにあった「萩生田氏の指示」の通り、獣医学部の設置条件に「広域的な」の文言が追加されたことで、加計学園に事実上絞り込まれた。隣接の大阪府に獣医学部がある京都産業大学は要件を満たせなくなるためだ。
 萩生田氏は指示を否定。内閣府は「加計ありき」ではないと反論する。
 しかし、事業者公募の二カ月前に、加計学園は愛媛県今治市の学校予定地でボーリング調査を始めている。内閣府が文科省に迫っていたとされる「二〇一八年四月」の開学時期は、早くから内閣府と今治市が情報共有していた記録も残っており、加計学園を前提にしたような文書や手続きが散見される。Photo_3
「加計」内閣府調査1日足らず 文科省文書と照合のみ

文科省が新たに公開したメールおよび添付書類によって、「安倍首相の側近中の側近」である萩生田光一官房副長官が、「広域的に」「限定する」という事実上の「京都産業大学外し」を指示していたことが発覚した。
⇒2017年6月16日 (金):加計疑惑(20)京産大外しに官房副長官の指示/アベノポリシーの危うさ(234)

萩生田官房副長官は安倍首相の最側近である。
そのような人物が獣医学部新設の加計学園決定に関与していたという新事実は、「総理のご意向」が働いていたとする決定的証拠にほかならない。
しかし、山本幸三地方創生相は「萩生田官房副長官ではなく自分が指示した」と言い出し、「メールを送った職員は文科省の出向者で、陰に隠れて本省に注進した」などと職員を個人攻撃する下劣さである。

しかし萩生田官房副長官は、閉会前の予算委であからさまな「嘘」をついている。
社民党の福島瑞穂議員が、安倍首相と加計孝太郎理事長が「腹心の友」であることを知っていたか、と質問したのだが、対して萩生田官房副長官はこう答えた。
「最近、盛んに報道されているから承知している」

萩生田官房副長官は加計学園傘下の千葉科学大学で客員教授を務めているのである。
2013年5月5日から6日にかけて、安倍首相の別荘でBBQをやった時に、安倍、萩生田、加計の3人が談笑している写真を萩生田氏自身のブログにアップされているのだ。
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はぎうだ光一の永田町見聞録

「天網恢恢疎にして漏らさず」である。
盗人猛々しいとはこのことであろう。
こんな説明で幕引きできると思ったら大間違いである。
森友疑惑では、籠池一家が「トカゲの尻尾切り」の対象になった。
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柴田順吉
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財務省出身の高橋洋一氏は、文科省を三流官庁と呼んでいる。

はっきりいえば、勝負のついた後に、文科省は言い訳を言っているだけにすぎないのだ。「文書」にある「総理の意向」という文言は、文科省側のでっち上げ・口実の可能性さえあると、本コラムでは前から書いている。
いずれにしても、官邸としては文書が発見されたところで何の不都合もないのだ。むしろ文書が見つかれば、これらの経緯が明らかになり、文科省がまともな政策議論ができない「三流官庁」であると分かってしまうことになる。
加計学園問題は、このまま安倍官邸の「圧勝」で終わる

なんという傲慢さだろう。
加計疑惑では文科省が「尻尾切り」されるのか? テレビのCMにも使われている名言に次のようなものがある。

一年の計は穀を樹うるに如くはなし、十年の計は木を樹うるに如くはなし、終身の計は人を樹うるに如くはなし。

非合理が永続できるはずがない。
たとえ圧勝のように見えても、局地戦に過ぎないのだ。

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