日本の針路

2019年1月 1日 (火)

Happy New Year

恙なく新年を迎えることができました。
ちょっと雲が多いですが、日中は晴れると思います。20190101_071332

今年は新しい元号になります。
平成の30年をどう総括するか、明治以降の歴史の中で考えて見たいと思います。

今年の 皆様のご健勝とご多幸を祈念します。
初日の出に負けないように、爽やかにおおらかに1年を過ごせることを願っています。
本年もよろしくお願いします。

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2018年9月10日 (月)

沖縄知事選の対決の構図/日本の針路(411)

任期満了前の8月8日に翁長が死去したため、沖縄県選管は知事選の日程を「9月13日告示・30日投開票」とすると決めた。
前回(2014年)の沖縄県知事選挙では辺野古新基地建設反対を掲げ、当時の那覇市長であった自民党所属の翁長雄志氏をいわゆる「オール沖縄勢力」が支援し勝利した。
現職の仲井眞弘多知事は、連立パートナー・公明党や日本維新の会と共に、佐喜眞淳前宜野湾市長を擁立し、希望の党も推薦を決定した。
「オール沖縄勢力」は、玉城デニー衆議院議員(自由党幹事長)を、翁長後継とし、事実上、両氏の一騎打ちの構図となった。

争点はいろいろあるだろうが、翁長氏の遺志とも言うべき、辺野古埋め立て承認撤回をどう考えるかであろう。
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東京新聞9月1日

辺野古への新基地建設を巡って、ノーム・チョムスキー氏、オリバー・ストーン氏らの海外識者133人が、承認を県が撤回したことを支持する声明を発表した。
新基地建設が「国民主権、自治権といった憲法の原則に反して行われている」と指摘し、トランプ米大統領と安倍晋三首相に対し、新基地建設を即時に中止し、沖縄を非軍事化するよう求めている。
辺野古への新基地建設が沖縄の民意と対立するものであることは、国際世論になりつつある。

選挙戦を巡っては、主な立候補予定者の支持に関する「世論調査」の情報が複数飛び交っているらしい。
調査結果の数字はおおむね傾向が一致し、主な立候補予定者2人のうち、一方の立候補予定者がダブルスコアでもう一方を上回るという結果となっている。
その中には「朝日新聞の調査結果」とされる数字も含まれている。
しかし朝日新聞社は調査していないとし、フェイク情報のようだ。

 知事選最大の争点である米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、佐喜真氏は危険性の除去が原点として「普天間飛行場の一日も早い返還」を訴える。一方、翁長知事の遺志を継ぎ、基地負担軽減に取り組むとも表明している。玉城氏は、翁長知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地建設阻止を掲げる。また佐喜真氏と同様に「一日も早く普天間を閉鎖返還するよう国に要求する」としている。Vs
佐喜真氏、玉城氏、発言に「未来」多用 知事選立候補予定者

沖縄知事選は沖縄だけの問題ではない。
安部政治終焉の一里塚にしなければならない。

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2018年6月18日 (月)

不気味な日本列島の地殻変動/日本の針路(410)

月曜日の通勤・通学時間帯に、大阪府北部を震度6弱の地震が襲った。

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大阪府北部で震度6弱

長さ数十キロ・メートルの「有馬―高槻槻断層帯」の東端付近である。
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震度6弱の地域付近、長さ数十キロの「断層帯」

昨日も群馬県渋川付近で震度5弱の地震があった。
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群馬 渋川で震度5弱 津波の心配なし 

不気味な地殻変動の連鎖である。
そう言えば、4月に250年ぶりに噴火した硫黄山や活発な火山活動が続く新燃岳などでつくる霧島連山(宮崎・鹿児島県)の地下に、巨大なマグマだまりがあることがわかった。

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 気象研と東京大、京都大のチームは、地震波や海岸の波で生じた地面の揺れがマグマを通過する際にわずかに遅くなる性質を利用した、新しい調査手法を霧島連山では初めて実施。37カ所にある地震計の2011年4月から2年9カ月分のデータを精査し、地中の詳細な構造を分析した。
 その結果、マグマだまりは幅10~15キロ、深さ7~十数キロの広範囲に及ぶとみられることがわかったという。えびの高原付近の深さ8キロほどにマグマだまりがあることは知られていたが、詳しい大きさや広がりはわかっていなかった。この結果は5月、千葉市で開かれた地球惑星科学連合大会で発表された。
 ログイン前の続きマグマだまりから熱の供給を受けているとみられる硫黄山は4月19日と26日に噴火し、その後も噴気活動が続いている。同じマグマだまりにつながるとみられる新燃岳でも昨年10月以降、噴火が繰り返されている。今回の研究では、今年2月に一時、火山活動が高まった御鉢(おはち)の地下まで広がりを持つことが判明し、同じマグマだまりからマグマや熱の供給を受けている可能性も示された。

石黒耀『死都日本』を彷彿とさせる調査結果である。
2016年4月15日 (金) 熊本の地震と『死都日本』のメッセージ/技術論と文明論(48)
2016年4月27日 (水) 石黒耀『死都日本』/私撰アンソロジー(43)

死都日本』の舞台は、加久藤カルデラを始めとするカルデラの密集地帯である。Photo
死都日本

これらの地殻変動の相互作用はあるのだろうか。
専門家は「直接の関係はない」と言っているようだが、まだまだ未知の世界と言うべきであろう。

2011年3月11日の東日本大震災以降、全国の火山が活発化している印象を受けるのは、筆者だけではないだろう。実際、2013年から継続する西之島の噴火に始まり、14年9月には御嶽山、同年8月および15年5月口永良部島、6月浅間山と箱根山、8月桜島、そして9月には阿蘇山が噴火した。加えて草津白根山、蔵王山、吾妻山でも火山活動が見られる。東日本大震災のマグニチュード9という巨大地震を受けて、全国各地の火山が活発化しているとは考えられないだろうか。
巨大地震は火山噴火のトリガー(引き金)か? —研究者らの議論より—

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2018年4月 1日 (日)

佐川証言の虚偽/日本の針路(409)

佐川氏の証人喚問を終え、驚くべきことは自民党などに「佐川の勝ち」という声があるらしいことである。
自分自身については刑事訴追を理由に証言を拒否し。安倍夫妻や官邸の関与については、きっぱりと否定した。
しかし、その論理矛盾は、中学生になれば指摘できるレベルである。
2018年3月30日 (金) 佐川証言の問題性/日本の針路(407)

しかも証言内容には、事実として誤りがあった。1803312
東京新聞3月31日

特に森友との交渉についてにの証言は、詭弁の域を超えて偽証であろう。Photo
公文書改ざんは森友疑惑のホンの一角である。
幼稚園児に軍歌を歌わせ、教育勅語を暗誦させていた極右の学校法人に、安倍首相自身が「自分や妻が関わっていれば辞職する」と断言した「異常な国有地売却」が行われ、関連する文書の改ざんが行われていたのである。

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2018年3月31日 (土)

麻生大臣の軽さと不見識/日本の針路(408)

こんな認識なのか、と再確認させられた麻生財務相の「失言(本音?)」である。

「森友学園」に関する決裁文書改ざん問題を巡る新聞の報道姿勢を批判した。
29日の参院財政金融委員会で、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の新聞報道が少ないと指摘し、「森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本のレベル」と発言した。

文書改竄の舞台となっているのは、他でもない財務省である。
公文書改竄という重大な国家犯罪を軽視するかのごとき発言は、謝罪・取り消しで済む問題ではない。
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東京新聞3月31日

麻生氏は財金委に先立つ記者会見で非を認めず、「不祥事を許した組織のトップとしてのレベルはどのようにお考えか」という皮肉を交えた質問にも、「レベルは自分で判断するもんじゃない」と動じなかった。
この程度のレベルの大臣を戴いているのが現実である。
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もはや絶望的な状況と言うべきであろう。

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2018年3月30日 (金)

佐川証言の問題性/日本の針路(407)

佐川宣寿氏の証人喚問によって、安倍首相夫妻や官邸の今井秘書官が「文書改竄に無関係」ということが言えるだろうか?

仮に、佐川氏が真実を述べていたとしても、佐川氏の「安倍首相夫妻や官邸が関係していない」という証言は、あくまで佐川氏の認識に過ぎないからである。
佐川氏が経緯のすべてを把握し、説明しているのならば未だしも、肝心のことについては証言していないからである。
しかも、佐川証言は、丸川珠代議員の常軌を逸した誘導尋問で得られたものである。
2018年3月29日 (木) 日本の「闇」の核心(13)/日本の針路(406)
2018年3月28日 (水) 日本の「闇」の核心(12)/日本の針路(405)

佐川氏は、一連の応答で何をしようとしたのか?
元外務省主任分析官の佐藤優氏は、「首相官邸、財務省、自分を同時に守る」という連立方程式にチャレンジしたのだという。
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東京新聞3月30日

そのことにより、佐川氏は国家公務員の本来の職責が希薄になった。
それは、テレビを視聴していた者の多くの共通の感想であろう。
佐川証言で「何事かを証明できた」と思う人間は、論理を鍛え直した方がいい。

城山三郎の『官僚たちの夏』の主人公のモデルと言われる佐橋滋氏の次の言葉を、佐川氏はどう感じるのだろうか?

「われわれはその職責において人間の福祉と社会の発展に寄与しなければならない。」
2018年3月 4日 (日) 政権中枢という「権力の腐敗」/日本の針路(385)

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2018年3月29日 (木)

日本の「闇」の核心(13)/日本の針路(406)

佐川喚問の茶番性を象徴したのが丸川珠代議員であろう。
誘導尋問を繰り返し、本人は「してやった」という顔であったが、視聴者からすれば、自民党が文書改竄という重大犯罪を本気で解明する気がないことを示したに過ぎない。
参院予算委での、丸川議員と佐川氏との質疑応答は以下の通りだ。

「理財局に対して、安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
「ございませんでした」
「安倍総理夫人からの指示もありませんでしたね?」
「ございませんでした」
その後、官邸の秘書官、大臣、大臣の秘書官からの指示を聞かれて、同様に否定した。
同じ与党でも、衆院予算委での公明党の竹内譲議員の質問は、まだひねりがあった。
「あなたは大変厳しい上司だったと聞いている。決裁文書を見て部下と揉めたのではないか」「あなたの答弁を聞いて部下が忖度したのではないか」などと畳みかけた。厳しく追及しているようにも見えるが、官邸はまったく関係なく、財務省理財局のなかですべて行われたというストーリーに沿ったものと見える。
丸川珠代議員の「安倍擁護」質問が失笑モノ…佐川氏、証人喚問で野党の全追及をかわす

まったくの茶番である。
2018年3月28日 (水) 日本の「闇」の核心(12)/日本の針路(405)

案の定、彼女のツイッターが炎上中らしい。

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 自民党参院議員の丸川珠代氏(47)が、学校法人「森友学園」の問題を巡って、27日に参院予算委員会で行われた佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問で質問に立った際、安倍晋三首相や昭恵夫人に有利な回答を引き出すかのように質問を行ったとの批判が集まり、丸川氏のツイッターが炎上している。
 丸川氏のツイッターは13年10月以降は“休止”しているが、27日以降、最直近の投稿に対し「国民が、納得してると思ってるのか?」「本当に最低な茶番」「自民党にゴマする質問」「全容解明も真相究明もする気がまったく感じられない茶番の尋問」と厳しい意見が殺到している。
 丸川氏は「誘導」などの意図はなかった旨の釈明を行ったが、批判投稿は続いている。
 丸川氏は27日の証人喚問で、森友文書改ざん問題に関して佐川氏に対し「総理からの指示はありませんでしたね」「念のために伺いますが、総理夫人からの指示はありませんでしたね」と聞いた。いずれも佐川氏は「ございませんでした」と短く答えた。
 この質問方法が追及になっていないと物議をかもし、この日、TBS系「ビビット」のインタビューに答えた猪瀬直樹氏が「国民に見せるためにやっているわけですよね。追及ではなくて演じる必要があるということ」と指摘するなど、各方面から批判があがっている。
丸川珠代氏が炎上 森友喚問の質問に「茶番」批判…休止SNSにも抗議殺到

こんな幼稚な誘導尋問で、「証明」されたと思うほど、国民はレベルが低くはない。 こんな「その場しのぎ」をやっていることが、どんなに国益を損なっているか、胸に手を当てて考えてみろ、と言っても、考えることが分からないのだろうなあ。

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2018年3月28日 (水)

日本の「闇」の核心(12)/日本の針路(405)

佐川氏の喚問が終わり、何が明らかになったのか?
昨日、「予定調和のような」と書いたが、実際には予定調和そのものであったことが判明し、驚いた。
リアルタイムのはずのNHKの国会中継において、佐川氏の答弁より先に「字幕」が出てしまったのである。
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露骨だったのは、丸川珠代議員の「誘導尋問」であった。
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これを茶番の尋問と言わずして何というのだろう。
こんなことをしていたら、日本政府の評判を落とすだけである。

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佐川氏の証言は、基本的には「証言拒否」であったが、安倍夫妻や官邸の関与だけは明確に否定する。
その論理矛盾に佐川氏自身は気がついているのだろうが、安倍首相の周辺は気がつかないらしい。
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東京新聞3月28日

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まったくもって、自分の関与の有無さえ明言できないのに、他人の関与については明言できる条件とは何だろう。
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安倍首相は「通過儀礼」が終了したかのごとく考えているようだが、佐川氏自身が未解明と言っていることも理解できていないのか?

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佐川氏は、疑惑解明のゴールではなく、スタートである。
佐川氏は、基本的なことは証言拒否したわけだが、証言拒否によって無関係が立証されたわけではないことは、佐川氏自身が最後に語った通りである。
公文書の改ざんという前代未聞の犯罪事実について、疑問だらけのまま幕を引くわけにはいかない。
「証言拒否は分かっていたことだ」という人もいるが、「拒否するであろう」ということと、「実際に拒否した」ことは、質的にまったく異なる。
これから以下の人たちにも証言して頂かければならない。
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東京新聞3月28日

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2018年3月27日 (火)

日本の「闇」の核心(11)/日本の針路(404)

「森友疑惑」に関して、衆参両院の予算委員会で、佐川宣寿・前国税庁長官(前理財局長)への証人喚問が行なわれた。
「刑事訴追の恐れがあるので」と、予定調和のような答弁拒否の連続であり、普通に考えれば疑問は深まった。
〈3分でわかる〉佐川宣寿氏の証人喚問が終わったので、気になるポイントをまとめました」は以下のようにまとめている。

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尋問は衆参合わせて、およそ4時間に及んだ。だが、真相解明には程遠い内容だった。
今回の証人喚問では「誰が、いつ、どのように改ざんしたのか」「誰が改ざんを指示したのか」「佐川氏は改ざんを知っていたのか」など、改ざんの経緯をめぐる真相の解明が求められていた。
しかし、改ざん文書に関わる質問を受けると、佐川氏は「刑事訴追をうける可能性がある」とし、一貫して証言を拒否した。
一方、決裁文書の改ざんや国有地取引に安倍首相や妻の昭恵氏、首相官邸や政治家の関与について問われると、「一切なかった」「不当な働きかけはなかった」と明確に否定した。

自民党の二階幹事長は「疑念は晴れた」と語っているが、本気でそう思っているとはとても思えない。
特に、「誰が、いつ、どのように改ざんした?」については、まったく証言しておらず、疑惑は晴れたというよりも、深まったと言うべきである。
特に安倍昭恵氏の関与について、きっぱりと(!)「ぎざいません」と答弁したのが印象的だった。
日本共産党の小池晃氏や立憲民主党の逢坂誠二氏との質疑において、以下のようなやり取りがあった。

小池氏は「(改ざん前の)決裁文書を見た時、安倍昭恵さんの名前が出てきて、どういう印象を持ったか」と質問。
佐川氏は「見たのか、見ないのかというご質問。私自身が書き換えられた文書をいつ認識したのかという問題そのもの」として、証言を控えた。
立憲民主党の逢坂誠二衆院議員も同様の質問をおこなったが、佐川氏は「見たか、見なかったも含めて、私の捜査の範囲に入っていると思う」と証言を拒否した。

まあ国会での尋問の限界ではあろうが、大真面目でやっている姿は滑稽感さえあった。
佐川氏自身が、「真相が明らかになったと思うか?」と問われ、「さきほどから各委員にお叱りを受けております。実際にどういう経緯で、誰がやったのかについてはお答えできていないので、ご満足できていないだろうと...」答えている。
これではいつまで経っても幕引きはできないだろうなあ。
それにしても、佐川氏は、この期に及んで何に忠義建てをするのだろうか?

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2018年3月26日 (月)

日本の「闇」の核心(10)/日本の針路(403)

最近のニュースを振り返ってみれば、安倍首相およびその周辺の「存在の耐えられない軽さ」である。
ここでは和田政宗と足立康史という国会議員をを取り上げよう。
念のためWikipediaで人物像を見てみる。

和田 政宗(わだ まさむね、1974年(昭和49年)10月14日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の参議院議員(1期)。元NHKアナウンサー、ジャーナリスト。自由民主党広報副本部長。
森友問題
2018年3月19日の参議院予算委員会において、財務省の決裁文書改竄問題を巡って太田充理財局長に対し、和田は「まさかとは思いますけど」と前置きした後、「太田理財局長は民主党政権時代に野田総理の秘書官も務めていて増税派だからアベノミクスをつぶすために、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」と発言した。
・・・・・・
立憲民主党の福山哲郎は「非常識極まりない、情けない」、民進党の増子輝彦は「こんな質問自体、政治家として恥ずかしくないのか」と続いて、日本共産党の小池晃は「言語道断だ。どう喝的質問だ。」「法治国家の根幹を否定するとんでもない発言だ。自民党、安倍政権の危険な体質が露骨に表れた」と和田の答弁内容について批判した。

足立 康史(あだち やすし、1965年10月14日 - )は、日本の政治家、元通産・経産官僚。日本維新の会所属の衆議院議員(3期)
朝日新聞が2017年11月11日に掲載した加計学園問題に関する社説について、足立は翌11月12日に当該記事を引用し「朝日新聞、死ね」とツイートした。この発言に関する産経新聞の取材に足立は「死ね」という発言について「僕自身は『死ね』という言葉は適切だとは思っていない」としながらも「日本社会が(『保育園落ちた日本死ね』を)流行語大賞に選ぶなど許容している」などと答えた。

和田政宗氏は以下のFacebookのやり取りのように。安倍首相の身内のように親密な議員である。
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今の時点で眺めれば、「哀れ」なのは安倍&和田の側であることは明らかである。
むしろ滑稽でさえある。

足立康史氏は非リベラル議員の代表例として取り上げたことがある。
2017年11月15日 (水) 非リベラルな言動(1)足立康史代議士/リベラルをどう考えるか(5)
2017年11月19日 (日) 非リベラルな言動(2)足立康史代議士(続)/リベラルをどう考えるか(7)
要するに、「非リベラルとは非常識と見つけたり」である。

なお、この2人の結末を示しておこう。
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辻元議員に関してはネット情報をまとめた産経新聞記事を元に、安倍首相も国会答弁をした経緯がある。

森友学園問題で野党から追及を受けた安倍首相は「今日、産経新聞の中に3つの疑惑と出ていますよね!辻元清美議員は真っ向から否定しているわけでありまして、これを証明しなければ行けないというわけです」と述べ、野党に反論します。
これは籠池理事長の妻と安倍昭恵夫人のやり取りに「辻元清美議員」の名前が書いてあった問題で、産経新聞は28日に「民進・辻元清美氏に新たな3つの疑惑 民進党拡散やめて メディアに忖度要求」というようなタイトルで記事を掲載していました。安倍首相はこの記事を参考にして、「産経新聞も報じていた」と発言しています。
安倍晋三首相が国会で辻元清美騒動を言及!「産経に出ていた」産経「ソースはネット」ネット民「ソースは・・・」

産経新聞は直接の取材をしたわけではなく、いずれも2ちゃんねるや右派系のまとめブログに掲載されているような情報をまとめただけと言われる。
そのまとめブログや掲示板は「籠池理事長の妻のメールが情報源(ソース)」と言われる。
産経新聞の記事はネット情報をまとめただけと言うことになるが、それを元に国会で首相が発言したわけである。
首相自身がよく口にする「レッテル貼り」である。
2017年3月31日 (金) 森友疑惑(38)辻元批判と拡大する墓穴/アベノポリシーの危うさ(173)

安倍&周辺の知能の程度が白日に晒されつつある。
喜ぶべきことか、悲しむべきことか?

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