日記・コラム・つぶやき

2017年4月24日 (月)

アホな内閣(5)大塚拓財務副大臣/アベノポリシーの危うさ(190)

森友疑惑に関して、「納得できない」とする人が8割を超えるという。
⇒2017年4月19日 (水):森友疑惑(47)アキエリークス?/アベノポリシーの危うさ(185)
官僚や政府機関が資料を開示しないことが、ネックになっていることも多くの人の共通認識であろう。
そこには、もちろん安倍首相等に対する「忖度」があるだろう。
森友疑惑のキーワードになったこの言葉を、当の首相がジョークにするという笑えない発言があった。

 問題のジョークは4月17日夜、東京・銀座にオープンした商業施設「GINZA SIX」の式典あいさつで飛び出した。売り場に並ぶ各地の名産品について、原稿を読み上げる安倍首相は「おやつには北海道が誇る『白い恋人』、仙台銘菓の『萩の月』が買える、食べられる」などと紹介した上で「(この)原稿には残念ながら山口県の物産等々が書いてありませんが、おそらく(店頭には)あるんだろうと思います。よく私が申し上げたことを忖度していただきたいと、こう思うわけであります」。
 ここで安倍首相、にっこり笑顔。会場は笑いと拍手に包まれた。
「忖度ジョーク」余裕の表れ?

余裕のつもりかも知れないが、「悪いことは悪い」のである。
資料を開示しない件について、驚くべき国会答弁があった。
4月20日の国会で共産党の辰巳孝太郎衆議院議員が追及した。
「行政機関が、一政党である与党の許可なくして資料は出さないと言っている。三権分立の観点からもおかしい」のではないか。
これに対し、大塚財務副大臣は「政治的な問題になっているから、一般的に与党の理事に相談するのは普通のことだ」などと発言した。
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森友問題の資料、開示には与党の許可が必要に!財務副大臣が明言!与党による事実上の検閲

与党に行政の資料を確認した上で、公開の判断をしていたのである。
いうまでもなく、行政機関は三権分立で独立した組織である。
政党の関与を受けない立場である。
これでは、与党による事前の検閲である。
日本の現状は三権分立ではないのである。
いみじくも安倍首相が、「私は立法府の長」と発言したのが、追認されているような状態である。
⇒2016年5月19日 (木):震災を緊急事態法に使う改憲論者/アベノポリシーの危うさ(68)

2014年に安倍政権は全ての省庁(官僚)の重要な人事権を内閣に移すと決定し、それから行政機関や官僚組織は安倍政権の傀儡状態になったのである。
恐ろしい独裁国家になってしまったということだろう。
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東京新聞4月23日

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2017年4月22日 (土)

アホな内閣(3)山本幸三地方創生担当相/アベノポリシーの危うさ(188)

観光やインバウンド(訪日外国人)による地方創生に関する質疑で、「一番のがんは文化学芸員だ。観光マインドが全く無く、一掃しないとだめだ」と述べた山本幸三地方創生担当相こそ、一番のがんではないか。
4月16日に滋賀県で開かれたセミナーで、大英博物館の建物の改装に際して、「学芸員が抵抗したが全員クビにして大改装が実現した結果、大成功した」などと発言していた。
ところが、これが事実誤認であることを認めた。

Ws000001 山本幸三地方創生担当相は21日午前の記者会見で、ロンドンの大英博物館が「観光マインドがない学芸員を全員くびにした」との自身の発言について、「事実はなかった」と訂正した。英国人の友人から聞いた話に基づき発言したが、改めてその友人に確認したところ事実関係の誤りが判明したという。
 山本氏は3月9日の参院内閣委員会で大英博物館が行った大規模改修について「一番抵抗したのが学芸員で、そのときは観光マインドがない学芸員は全部くびにした」と述べた。大英博物館は毎日新聞の取材に「事実誤認」と否定している。
 山本氏は今月、国内の学芸員についても「一番のがんは文化学芸員」などと発言し、謝罪、撤回している。
山本創生相:発言を訂正 大英博物館解雇「事実なかった」

いくら神妙に謝罪しても、本質は覆えない。

 山本大臣は「地方創生とは稼ぐこと」と定義したうえ、京都の二条城のケースをあげ、「文化財のルールで火も水も使えない。花が生けられない、お茶もできない」などと学芸員を批判したのだという。
 昨年10月に二条城で開かれたイベントでは国宝・二の丸御殿の大広間や黒書院などで能や生け花が実演されており、発言は明らかなデマなのだが、やはり信じられないのは、安倍政権の現役閣僚が「学芸員を一掃せよ」というセリフを吐いたことだろう。
 そもそも安倍政権は、常々「日本の伝統を大切にせよ」「日本人はもっと歴史を学べ」とかほざいているのではなかったのか。それを、観光振興に邪魔だから、博物館、美術館等で文化遺産や歴史的資料の収集、保管、研究調査などを行う重要な仕事をしている人間を一掃しろ、などというのは、まさに歴史や伝統をないがしろにする行為に他ならない。
 実際、観光利用や観光的価値を最優先にして、学芸員を排除してしまえば、歴史的な資料や建造物はどんどん破壊され、地味だが歴史、文化的価値のある資料はないがしろにされていくだろう。
山本幸三地方創生相「学芸員はがん」発言こそ安倍政権の本質だ! 「歴史と伝統」を破壊する新自由主義右翼のグロテスク

「学芸員を一掃せよ」という認識の政治家に、創造的な思考や発想を期待するのは無理というものである。
こういう政治家こそが一掃されなければならない。

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2017年4月21日 (金)

アホな内閣(2)中川俊直経済産業政務官・続/アベノポリシーの危うさ(187)

女性問題で経済産業政務官を辞任した自民党の中川俊直衆院議員は、「ゲスの極み」政務官として名を遺すことになろう。
妻の出産中に堂々と不倫をし、議員辞職に追い込まれたた宮崎謙介議員と同じ穴の貉である。
⇒2017年4月20日 (木):アホな内閣(1)中川俊直経済産業政務官/アベノポリシーの危うさ(186)
⇒2016年2月12日 (金):「ゲスの極み」をアップデートする自民党/アベノポリシーの危うさ(17)

自民党は当面状況を見守る姿勢だったというが、予定されていた衆院経済産業委員会が流会になるなど国会審議に影響が出たため、事態の早期収拾を図った。

 同党の二階俊博幹事長は離党届を受理し、直ちに党紀委員会に諮る考えを示した。議員辞職については「必要ない」との認識を示した。国会内で記者団に語った。
 これに先立ち、中川氏が所属する自民党細田派の細田博之会長や西村康稔総裁特別補佐が同日午前、国会内で会談し、中川氏に関する対応を協議。出席者の一人は「自ら離党届を出させる」と語った。同党幹部は「21日中に決着するだろう」との見通しを示していた。
 自民党の高村正彦副総裁は党役員連絡会で「不届き者が出ないように、一人ひとりが身を律していくことが大切だ」と語った。公明党の井上義久幹事長は記者会見で、野党が中川氏の議員辞職を求めていることに関し「選挙民がどう受け止めているのかを踏まえて、本人が判断するのが基本だ」と述べた。
 野党側は、経産委で中川氏本人か萩生田光一官房副長官が辞任の経緯を説明するよう求めていたが政府・自民党が応じないことに反発。同日の経産委開会に反対したため、流会となった。民進党の近藤洋介筆頭理事は記者団に、「説明がなければ委員会は開けない」と述べた。
中川氏が自民離党へ=国会混乱、早期収拾図る

まったく甘い政党である。
もっとも森友疑惑の安倍昭恵首相夫人もFacebookで一方的に弁解しただけである。
⇒2017年3月28日 (火):森友疑惑(35)連続オウンゴール/アベノポリシーの危うさ(170)
中川氏がFacebookで弁明すれば済むと思ったのかも知れない。
以下のような投稿である。
Ws000000

週刊誌で報じられていることに比し、余りに軽い。
国民は次のように見ている。
Fb

驕る政権に崩壊が忍び足で近づいている。

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2017年4月20日 (木)

アホな内閣(1)中川俊直経済産業政務官/アベノポリシーの危うさ(186)

山本幸三地方創生担当相について、「なんでこんなにアホなのか?」と嘆いたばかりである。
⇒2017年4月18日 (火):不適格大臣列伝(17)山本幸三地方創生担当相/アベノポリシーの危うさ(184)

日替わりで内閣の不祥事が発生している。
18日に経済産業政務官を辞任した中川俊直衆院議員(広島4区)である。
「週刊新潮」4月27日号に、不倫関係にある女性と海外で“挙式”したことが報じられることが分かったからだという。
同誌には以下のようなグラビア付で掲載されている。
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中川氏は女性と、別れ話がこじれて女性宅のドアをたたき、警視庁にストーカーとして登録されたという。
なんでこんなにアホなのか?
中川氏は当選2回である。

 自民党の中川氏の同期は問題行動が多い。被災地視察をめぐる失言で務台俊介氏は3月に内閣府兼復興政務官を辞任し、武藤貴也氏は金銭トラブルで一昨年離党した。宮崎謙介氏は不倫問題で昨年議員辞職した。
自民「2回生」またも不祥事に幹部も激怒! 失言、金銭トラブル、不倫…

まあ、アホな首相に任命されたのだから、アホが多いのは必然ではあるが、それにしても多すぎる。
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東京新聞4月19日

議員の劣化が進んでいる。
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東京新聞4月20日

「一掃」すべきは、学芸員ではなく内閣ではないだろうか?
山本地方創生大臣!
⇒2017年4月18日 (火):不適格大臣列伝(17)山本幸三地方創生担当相/アベノポリシーの危うさ(184)

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2017年4月19日 (水)

森友疑惑(47)アキエリークス?/アベノポリシーの危うさ(185)

「アキエリークス」なるサイトが立ち上がった。
アキエつまり安倍昭恵と匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト「ウィキリークス」の合成語であろう。
「安倍昭恵夫人に関する様々な資料を公開してまいります。」ということである。
2015年9月5日、つまり100万円の受け渡しがあったとされる日の「安倍昭恵講演会フルテキスト」や籠池氏の手紙、「安倍昭恵夫人と、籠池夫人のショートメールでのやりとり」などが掲載されている。
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安倍昭恵夫人の“公私混同”ぶりは、言葉を失う程である。
⇒2017年4月17日 (月):森友疑惑(46)昭惠夫人と反社会的勢力/アベノポリシーの危うさ(183)
しかし昭恵氏は、Facebookに投稿して済んだと思っている節がある。
誰が書いたのかも疑問の付けられている投稿である。
⇒2017年3月28日 (火):森友疑惑(35)連続オウンゴール/アベノポリシーの危うさ(170)

さすがに不満は蓄積している。

 しかし、そのような安倍夫妻の態度に怒りが広がっているのは事実で、例えば普段はあまり政治的な発言をしない放送タレントの松尾貴史までが9日付毎日新聞のコラムで「私は安倍晋三総理大臣は即刻お辞めになるべきだと思う」と正面切って書き、特に昭恵が「公に向かって発言も釈明も反論もせず……こそこそと逃げ回」っていることを厳しく批判している。
サイト登場 「アキエリークス」から何が飛び出してくるか

当然のことながら、森友疑惑について、納得している国民は僅かである。
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「日刊ゲンダイ」4月18日

先日の「桜を見る会」でも異常なハイテンションだったらしいから、通常の神経ではない。
⇒2017年4月17日 (月):森友疑惑(46)昭惠夫人と反社会的勢力/アベノポリシーの危うさ(183)

アキエリークスは、サイトの運営者が不明であるが、掲載されているコンテンツからすれば、籠池夫妻本人か、籠池夫人のメール画面を撮影できるほど近しい人が関与しているはずである。
普通の神経ならとても平静ではいられないところだが、安倍夫妻は似たもの同士であって、何とも感じていないのかも知れない。

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2017年4月16日 (日)

大岡信『春のために』/私撰アンソロジー(45)

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4月5日に亡くなった大岡信は、昭和6年、満州事変の年に静岡県三島市に生まれ、旧制沼津中学在学中に詩作を始めた。
⇒2017年4月 7日 (金):ことばの魔術師・大岡信/追悼(102)

新幹線三島駅北口に「大岡信ことば館」があるのはその縁である。
⇒2011年7月 9日 (土):「大岡信ことば館」における『私の万葉集とことば』座談会

同館の展示には工夫が凝らされていて面白い。
⇒2012年8月26日 (日):大岡信『二人の貧窮者の問答』/私撰アンソロジー(15)

掲出の詩は処女詩集『記憶と現在』に収められている。
25歳の時の上梓であり、以後詩歌界を牽引してきたことは周知の通りである。
建築家で詩人の渡辺武信氏は、思潮社版現代詩文庫『大岡信詩集』(1969年7月)の解説「大岡信論-感覚の至福からのいたましき目覚め」で、次のように言っている。

詩集《記憶と現在》は、一つの感受性が開花に至るまでの、みずみずしい混沌に満ちた彷徨の記録である。

掲出詩の第三連については、次のように解説している。

 ここでは、視像から視像への動きが、たたみかけるような詩句の呼吸と一体化して、ほとんど官能的な視覚的運動感をつくり出している。次々と提示される視像は決してあらかじめ予定されたスタティクな構図にはめこまれることはない。
・・・・・・
運動が官能的にすら感じられるのは、この詩が戦後の恋愛詩の傑作であり、<おまえ>と呼びかけられているのが恋人であるというような主題からくるのではなく、読む者が言葉にとらえられて一緒に動くというこの感覚からくるのだろう。

見事な読解と言えるが、主題と言葉のリズムが見事に一致しているからこその効果だと思う。
この詩人の新作を読めないというのは寂しいが、死は生命体の宿命である。
そのことを、子ども向けの絵本にしたのが、レオ・バスカーリアというアメリカの哲学者が書い『葉っぱのフレディ-いのちの旅』である。
私には、1998年10月27日の日本経済新聞朝刊のコラム『春秋』と産経新聞朝刊のコラム『産経抄』で、この絵本を紹介した時のことが忘れられない。

掲出詩のような青春を経て、朱夏、白秋、玄冬と季節と同じように、人生も移り変わって行く。
いかに長寿化しようが、死は避けられないのだ。

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2017年4月15日 (土)

高度成長期の歌姫・ペギー葉山/追悼(103)

 「ドレミの歌」「南国土佐を後にして」で知られる歌手のペギー葉山さん(本名・森シゲ子さん)が12日午前、都内の病院で死去した。
83歳だった。

Ws000000ペギー葉山さんは東京都出身で、昭和27年にレコードデビューしました。昭和33年には、NHK高知放送局の依頼で歌った「南国土佐を後にして」が、ふるさとを離れて働く人たちの望郷の歌として大ヒットしました。
その後も「ドレミの歌」や「ラ・ノビア」、「学生時代」など幅広いジャンルのヒット曲で人気を集め、昭和41年のNHK紅白歌合戦では紅組の司会を務めました。
また平成17年に亡くなった俳優の根上淳さんと仲のよいおしどり夫婦として知られ、根上さんの闘病生活を支えてきました。
その後も平成19年に、女性として初めて日本歌手協会の会長に就任するなど第一線で活躍し、おととし3月、放送文化賞を受賞しています。
所属するレコード会社によりますと、ペギー葉山さんは最近まで活動を続けていましたが、10日に東京都内の病院に入院し、12日昼前、肺炎のため亡くなったということです。
ペギー葉山さん死去 「ドレミの歌」「学生時代」など

 「ドレミの歌」や「南国土佐を後にして」は、私もよく歌った。
伸びやかな高音で歌うペギーさんのようにはなかなか歌えないが、気持ちが良くなる宇多田。
Wikipediaより略歴をピックアップしてみよう。

1960年、オーストラリア・ゼネラルテレビの招きで、テレビ番組『今宵のメルボルン』に1か月間レギュラー出演する。
同年の8月にはロサンゼルスの日米修好百年祭に日本人代表として招かれる。この際にミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を鑑賞。帰国後、自身の作詞で同ミュージカルの劇中歌「ドレミの歌」をペギー自身の訳詞で紹介した。ペギーの訳詞・歌唱による「ドレミの歌」はNHK「みんなのうた」でも使用され、音楽の教科書にも掲載されるなど、広く知られている。
しかし、生来病弱であったことに加え、その人気による過密スケジュールから、1963年の春に気胸を患い半年間の療養を余儀なくされたが、病気療養中に「ラ・ノビア」もヒットしたことも幸いし、ブランクをものともせず無事復帰した。また、復帰翌年の1964年には「学生時代」がロングセラーとなり、人気の健在ぶりを示した。
1965年に俳優の根上淳と結婚、1968年には長男を出産している。根上とは、芸能界きってのおしどり夫婦で知られ、1998年に根上が糖尿病の合併症から来る脳梗塞で倒れてから2005年に亡くなるまで歌手業の傍ら在宅介護を続けた。

東京新聞のコラム筆洗に「ドレミの歌」訳詞のエピソードが紹介されている。
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どうも高度成長期の記憶とオーバーラップする。
暗い時代が続いているが、これが常態と思うべきなのかも知れない。
合掌。

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2017年4月11日 (火)

原子力事業で破滅の危機の東芝(6)第3Q決算発表/ブランド・企業論(68)

東芝が11日、2度にわたり延期していた2016年4~12月期連結決算(米国会計基準)を発表した。
最終損益は5325億円の赤字(前年同期は4794億円の赤字)だった。
監査法人が決算内容に「適正意見」を付けない異例の公表であった。
ウェスティングハウス社の会計処理や内部統制をめぐり監査法人と見解が折り合わなかった。

東芝の失敗が原発事業に拘ったことが原因であることは明らかである。
⇒2017年2月16日 (木):原子力事業で破滅の危機の東芝(5)/ブランド・企業論(66)
⇒2017年1月31日 (火):原子力事業で破滅の危機の東芝(4)/ブランド・企業論(65)
⇒2017年1月28日 (土):原子力事業で破滅の危機の東芝(3)/ブランド・企業論(64)
⇒2017年1月20日 (金):原子力事業で破滅の危機の東芝(2)/ブランド・企業論(63)
⇒2017年1月18日 (水):原子力事業で破滅の危機の東芝/ブランド・企業論(62)
⇒2016年5月 1日 (日):原発事業によって生じた東芝の深い傷/ブランド・企業論(52)
⇒2016年1月 4日 (月):経営危機にまで追い詰められた東芝/ブランド・企業論(46)
⇒2015年8月 2日 (日):東芝の粉飾と原発事業の「失敗」/ブランド・企業論(37)

東芝再建は、下記のようなスキームで進められようとしている。
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東京新聞3月30日

しかし▲の課題解消は一筋縄ではいかない。

 株主から預かったお金を示す自己資本は昨年末時点で2256億円のマイナスとなり、債務超過に陥った。
 16年4~12月期は売上高が前年同期比4%減の3兆8468億円、本業のもうけを示す営業損益は5762億円の赤字(前年同期は2319億円の赤字)だった。前回1兆円超の最終赤字としていた17年3月期通期の業績予想については「未定」とした。
・・・・・・
 今回、監査法人の適正意見を得られなかったのは米ウエスチングハウス(WH)の内部統制について監査法人のPwCあらたと意見の違いを埋めきれなかったためだ。
 WHでは昨年末に発覚した巨額損失を少しでも抑えようと、一部経営陣が従業員に過度な圧力をかけた疑いが出ている。監査法人は内部統制の不備があったとされる期間や過去の決算などに疑義を持っている。適切に処理してきたとする東芝側と見解の差は大きい。
東芝、最終赤字5325億円 16年4~12月期

東芝の先行きは不透明で株価もそれを反映している。
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11日の東京市場で東芝株は前日比3%安の223.5円で取引を終えた。
市場の信頼を失っているが、今後回復できるであろうか?

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2017年4月 4日 (火)

森友疑惑(41)政府VS大阪府/アベノポリシーの危うさ(176)

森友問題に関して、財務省と大阪府の認識が対立している。
条件反射的に声を上げるから、矛盾が拡大再生産していき、収拾がつかなくなるのだ。
食い違いは、契約前に財務省側が府を訪れていた点や、事前に契約の確約が財務省から府にあったかについてである。

 「国有地取得希望があった場合、事業の許認可主体である地元自治体に足を運び、意向をうかがうのが通例です」(佐川宣寿・財務省理財局長=24日、国会答弁で)
 「(財務省が)日々足を運んで協議してますと言ったけど、4年間で足を運ばれたのは森友学園の件1件しかない。これが事実なんで」(松井一郎・大阪府知事=29日、記者団に) 松井知事は、財務省の職員が府を訪れたことが異例の対応だったと強調する。
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大阪府と財務省、意見食い違い 森友への国有地売却巡り

松井知事は記者団に「国は親切やなと思った」と強調した。
その後、昭恵夫人が名誉校長に就任した経緯を念頭に「役所組織みんなで忖度したんでしょう」とも語っている。
安倍首相は忖度を認めるべきだ、とも。

これに対し 政府与党は、「問題は大阪の(府私学)審議会に始まった」(自民党の西田昌司参院議員)と主張する。
府私学審は2015年、学校運営に疑問を示す声が相次ぐなかで「条件付き認可適当」を府に答申している。
私学審の答申が小学校設置を後押ししたのは事実であり、この間の経緯を明らかにする必要がある。

もう一つの論点立は、府私学審が「条件付き認可適当」の答申を出す前に、国が、国有地売却の見通しを府側に示したかどうかである。
そのことが、私学審の判断を左右した可能性もあり、松井知事は21日、答申時点で「国から『これ売却しますよ』という口頭での説明」を得ていたと説明した。
府の私立小学校設置認可の審査基準では、校舎を建てるには土地を学校側が自己所有していることが原則だが、国の説明を受けて、「(当時)担当課は土地を所有しているとみなした」とする。

府の担当者は15年1月の私学審でも、仮に条件付き認可適当となれば「国は契約に走ると、そういう手はずになっています」と述べている。
一方、財務省の佐川理財局長は22日の国会で「国有地の処分は事業の許認可主体の判断が示されることが前提」と説明している。
松井知事は国会に出て説明すると言っている。
責任のなすり合いであるが、どちらの言い分が正当か、両者の見解を国会で争えばいいだろう。

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2017年4月 3日 (月)

森友疑惑(40)籠池告発のムリと長男の反撃/アベノポリシーの危うさ(175)

政府自民党による籠池理事長の告発について、コンプライアンスが専門の郷原信郎弁護士が疑問を呈している。
籠池氏告発には2つの動きがある。
1つは、23日の証人喚問における発言に関して、自民党による告発である。

 参院決算委員会では、菅義偉官房長官が「100万円寄付」証言について、籠池氏を偽証罪で刑事告発する可能性にも言及した。これに呼応する形で、自民党の西村康稔総裁特別補佐らが党本部で緊急記者会見を開き“偽証”を立証するために国政調査権の発動を求めていくとブチ上げた。
辻元議員への攻撃がブーメランした安倍首相の焦り

この動きについて、郷原氏は「自民党議員による調査はほとんど無駄であり」とまで述べて、偽証告発するのは難しいという。

政府側のスポークスマンである官房長官が、国会での国政調査権に関して、偽証告発を肯定するような発言をするというのはあり得ないことだが、それに加え、既に述べたような全くの「無理筋」である籠池氏偽証告発に向けての調査まで肯定する発言を敢えて行っているのである。
今後、東京地検特捜部は、何らかの「無理筋」の事件を無理やり仕立て挙げて捜査を行い、偽証告発に向けての動きをアシストするというようなこともあり得るのであろうか。
そして、検察庁を所管する法務省は、これからテロ等準備罪と称する「共謀罪」の国会審議が本格化する中で、与党サイドの全面協力を得る必要がある。
このような状況において、籠池氏の「告発」をめぐって起きた「2つの不可解な動き」には、何やら不気味なものを感じる。
籠池氏「告発」をめぐる“二つの重大なな謎”

もう1つは、大阪地検の補助金適正化法違反での告発を受理したことである。
郷原氏は。通常告発やその受理が、当局の側から積極的に公表されることはほとんどないが、今回の「籠池氏告発受理」の報道は、明らかに検察サイドの情報によって行われている、とする。

森友学園が受給していた国土交通省の「サスティナブル建築物先導事業に対する補助金」というのは、「先導的な設計・施工技術が導入される大規模な建築物の木造化・木質化を実現する事業計画の提案を公募し、そのうち上記の目的に適う優れた提案に対し、予算の範囲内において、国が当該事業の実施に要する費用の一部を補助」するもので、木造化・木質化が審査され、それに応じて建設代金の一部について補助金が交付されるものである。森友学園の件については、虚偽の請負契約書が提出されていても、森友学園が交付を受けていた補助金のうち、国交省の審査で、適正とされた部分を控除した「不正」受給金額は、少額になる可能性がある。また、審査の結果、認定された金額によっては、適正な金額が認定されており、不正受給がないという可能性もある。
しかも、森友学園は既に補助金を全額返還したというのである。過去の事例を見ても、よほど多額の補助金不正受給でなければ、全額返還済みの事案で起訴されることはない。
このように考えると、少なくとも今回の籠池氏の補助金適正化法違反の事実については、起訴の可能性はほとんどないと考えざるを得ない。そのような事件で、告発の受理の話が、告発人側とは異なる方向から表に出て、大々的に報道されるというのは、全く不可解であり、何か、特別の意図が働いているように思える。
籠池氏「告発」をめぐる“二つの重大なな謎”

郷原氏は、大阪地検がこの事件を起訴する方向で捜査していく方針であれば、「告発受理」を公表することなどあり得ないから、東京側主導で、「籠池氏の告発受理」が大々的に報道されることになったようだ、とする。
森友問題のウラで共謀罪に対する準備が進んでいることに注意する必要があることは既に指摘しているが、これからの動きに改めて気をつけていきたい。
⇒2017年3月23日 (木):森友疑惑(30)騒動の陰の共謀罪/アベノポリシーの危うさ(165)

それにしても、相次ぐ自滅策という薪が焼べられるので、森友問題は収束しそうもない。
沈黙していた籠池理事長長男の佳茂氏がツイッターで反撃を開始した。
籠池ファミリーVS<政府+与党+大阪維新+α>という構図で、まさに蟷螂の斧であろうが、捨て身の強さがある。
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日刊ゲンダイ4月4日

長男のツイートは下記のようなものであり、フォロワーも多いという。 
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安倍首相の言動に関しては、佳茂氏の言う通りであろう。
当事者の一人として、自分たちが抱えてきた情報を、残らず出したらいいのではないか。

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