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2018年1月23日 (火)

森友疑惑(63)原点としての国有地売却/アベノポリシーの危うさ(334)

学校法人「森友学園」へ国有地が売却された際の財務省近畿財務局と学園との交渉を内部で検討した詳細な文書が明らかになった。
今まで、国は「記録を廃棄した」として詳細な過程を説明してこなかった。

Ws000001_2 毎日新聞が入手した「相談記録」「照会票」はA4判で計46枚。表紙には「行政事務に支障を及ぼすおそれがある情報」などを意味する「機密性2」と書かれている。
 「国による廃棄物撤去など早急な対応を要請されている」。2016年3月24日付の文書には、想定していなかったごみが見つかった財務局の焦りがにじむ。国によるごみ撤去は「内部調整が難航」しているとして、撤去費相当を値引きして売却することを「資料次第で可能」と記載。一方で、「学園が考える価格水準になるかは不明」との懸念も記していた。
 このため、財務局の売却担当者が法務担当者に尋ねた質問は「損害賠償を要求された場合、どう対応すべきか」など7項目に上り、「回答は不可能」などと困惑している記載もみられた。
 財務省の国会での説明などによると、この3月24日は学園が土地購入を申し入れ、価格交渉を始めた日。財務局は学園側の弁護士と「1億3200万~1億6000万円の範囲なら折り合える」と確認したが、前理事長の籠池泰典被告(64)=詐欺罪などで起訴=の意向は違った。
 毎日新聞が入手した音声記録では、籠池被告は財務局との5月の交渉で「(猛毒の)ダイオキシンが出た」「ゼロ円に近い形で払い下げを」などと更なる値引きを要求。財務局内部でも訴訟への恐れがあったのか、法務担当者は、5月19日付文書で、学園との売買契約の文案を細かく添削。「地中に残存している可能性が高い廃棄物は可能な限り列挙を」などと助言していた。
森友、強硬な値引き攻勢 職員、右往左往

一般に尊大で威圧的な財務省がナーバスになっているのは、安倍夫妻の存在無くしてあり得ないことである。
この国を覆う暗雲が晴れるのはもう直ぐであろう。
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「週刊SPA!」2018年1月2・9日号

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2018年1月22日 (月)

60年安保を引きずった人生・西部邁/追悼(115)

「保守派」の論客・西部邁が、多摩川で入水自殺したと報じられている。

評論家の西部邁(すすむ)さん(78)が21日、死去した。東京都大田区田園調布5丁目の多摩川に自ら入り、警視庁と消防が西部さんを救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
 警視庁によると、同日未明に家族が「父親がいない」と110番通報。行方を捜しているなかで、多摩川で発見された。河川敷に遺書が残されており、自殺とみられている。最近は体調が優れなかったという。
 1939年、北海道生まれで東大経済学部卒。元東大教授。保守派の論客として活躍した。著書に『大衆への反逆』などがある。最近まで雑誌『表現者』顧問をしていた。
死去した西部邁氏が昨年末に語っていた言葉

2017年12月18日号の「AERA」で、ウーマンラッシュアワー・村本大輔氏と対談し、40歳以上の年齢差にもかかわらず、意気投合して話題になった。
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ウーマン村本氏については殆ど知らないが、たまたま垣間見た「朝生」で、孤立無援のように、リベラルな発言をしていたように思う。
西部さんは近代経済学批判のソシオ・エコノミックス イプシロン出版企画 (2006年3月、原著は1975年)で言論界にデビューした。
以後は、一般に「保守派」の論客と言われている。
自身も、左翼運動とは22歳の誕生日に訣別したと書いている。
私には「センチメンタル・ジャーニー」のサブタイトルを付けた『六十年安保』文藝春秋1986年10月)が印象に残っている。

上掲書は「センチメンタル・ジャーニー」が示すように、青春期の回想であるが、素直に心情が表出しているように思えた。
テレビの討論番組などで殊更に相手をやり込めようとしているかに見えたが、心の中に深い空洞を抱えていたのだろう。
入水自殺する時には、ほとんどが故人となってしまったかつての仲間の顔が思い浮かんでいたのかも知れない。
合掌。

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2018年1月21日 (日)

小学校上空の米軍ヘリ/永続敗戦の構造(14)

昨年12月に、市立普天間第二小学校の校庭に米軍大型ヘリコプターが窓を落下させるという事件が起きた。
すると、同校や宜野湾市教育委員会に「やらせだろ」「基地のおかげで経済発展しているじゃないか」などの誹謗中傷の電話が相次いだ。
これが一部の「愛国的」日本国民の姿である。

 市教委に「なぜこんな場所に学校を造ったのか。造った教育委員会の責任だ」との電話があり「(移転先の)土地がない」と返答すると「住宅地をつぶせ」と返ってきたという。
 普天間第二小は1969年4月、普天間小の児童増加に伴い分離して開校した。
 一方、普天間飛行場は沖縄戦の最中に建設され、当時は航空機の離着陸は少なかった。運用が過密になったきっかけは69年11月、山口県岩国基地を拠点としていた米海兵隊のヘリ部隊が普天間に移ってきたことだ。
 小学校移転計画も浮上したが、用地の問題などから断念した経緯がある。市教委は「宜野湾市のどこに移転したら安全だというのか。どこにいても事故は起こり得る」と指摘した。
被害校に誹謗中傷の電話 宜野湾市教委にも /沖縄

18日にも、同校上空を米軍ヘリコプター3機が飛行した。
同小に設置した4台の監視カメラの映像という証拠もある。
にもかかわらず、米軍は操縦士の証言やレーダーの航跡を根拠に「ヘリの操縦士らは学校の位置を把握し、避けて飛行した」と主張している。

 沖縄の怒りが激しいのは、米軍の振る舞いに苦悩させられるのが今に始まったわけではなく、常態化してしまっているからだ。日米両政府は1996年、米軍機の騒音軽減を目的に普天間飛行場(宜野湾市)と嘉手納基地(嘉手納町など)での午後10時~午前6時の飛行を制限する航空機騒音規制措置に合意。だが、実際には米軍は早朝、夜間の飛行を繰り返しており、合意は形骸化している。
 12年10月のオスプレイ配備の時も、日米両政府は飛行について「学校や病院を含む人口密集地域の上空をできる限り避ける」などとする運用ルールで合意したと強調したが、配備直後からルール違反とみられる飛行が相次いで目撃された。米軍の「約束」破りに沖縄側は煮え湯を飲まされてきている。日本政府は米側に改善を実行させられず、翁長知事が事件や事故の度に「日本政府には当事者能力がない」と批判するのもこうした実態があるからだ。
 今回は子供たちが過ごす学校を巡るトラブルだけに、県民の怒りはとりわけ強い。翁長知事は19日の記者会見で「沖縄防衛局は毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と注文した。
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小学校上空か否か 米否定に政府困惑

折しも名護市長選というタイミングで、何としても翁長雄志知事の再選阻止に全力を挙げる安倍政権は、なりふり構わぬ選挙戦を展開しているところである。
小野寺防衛相や菅官房長官も、沖縄側に立つ発言をしているが、「選挙にらみ」の政権の思惑では真の解決は望めまい。

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2018年1月20日 (土)

ムーミン谷の入試問題/知的生産の方法(172)

2018年1月13日に行われたセンター試験地理Bで「ムーミン」に関する問題が出題された件が話題になっている。
「ムーミン」と「小さなバイキングビッケ」がそれぞれフィンランドとノルウェーのどちらかを舞台にした作品であると紹介した上で、正しい言語との組み合わせを選択するものである。
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ムーミン公式が「ムーミン谷がある場所」について見解発表 センター試験地理Bの出題の件で

試験問題は、アニメの『ニルスの不思議な旅』がスウェーデンを舞台にしたものであることを紹介した上で、同じ北欧三国に関係する『ムーミン』と『小さなバイキングビッケ』の画像を見せ、それぞれが「ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメーション」であると紹介し、そのどちらが「フィンランドを舞台にしたアニメーションなのか」を考えさせる問題だった。

ただ、「ムーミン」は著者のトーベ・ヤンソンがフィンランド出身であるものの、あくまで舞台は仮想の世界「ムーミン谷」。そのため、「出題ミスではないか」という意見が出て、「ムーミン」の公式Twitterアカウントに意見するものが続出したり、大阪大学大学院にスウェーデン語研究室が「フィンランドとは確定できない」という見解を表明するなどの騒ぎになった。

私は、鈴木貴博・百年コンサルティング代表の『ムーミンの炎上入試問題が不適切どころか「良問」である理由』に同感するところが多い。

 さらにこの問題は、実はムーミンを知っているだけでは正解にならない。それぞれ(タ)(チ)という番号が付いたムーミンとビッケの画像の横に、同じく(A)(B)という番号が付いたフィンランド語とノルウェー語のイラストが載っており、アニメの舞台とその国の言語として、(タ)(チ)(A)(B)のどのような組み合わせが正しいかを、選ばせる内容になっていたのだ。
 その言語とは、「(それは)いくらですか?」という意味の「A:ヴァ コステル デ?」と「B:パリヨンコ セ マクサー?」である。
 受験生にしてみれば、こっちのほうが「わかるわけない!」と憤りそうだが、親切なことに、Aのイラストには妖精のような小さな小人が描かれていて、Bのほうにはトナカイが描かれている。
 トナカイと言えばサンタクロース。そして、サンタクロースが世界に向けて出発するサンタクロース村はフィンランドにある。また、サンタクロース村はムーミン谷と違い、実在している上に営業もしている。それを知っていれば、正しい組み合わせはBであることがなんとなく想像できる。

フィンランド大使館は「物語を愛する皆さんの心の中にある」とイキなコメントだし、スウェーデン大使館は「北欧は取り上げられるのは嬉しい」とオトナの対応だ。
見習うところが多いのでは?

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2018年1月19日 (金)

仮想通貨はどうなっていくのか?/技術論と文明論(90)

仮想通貨の代表がビットコインであるが、ビットコインの価格が急上昇した。
2017年12月半ばに一時1ビットコイン1万9000ドル台に達し、日本円では200万円を超えるまで上昇した。
年初は1000ドル弱、10万円程度だったから、1年間で約20倍になったことになる。
Ws000000
ビットコインは信⽤できる通貨になるのか

異常とも言うべき上昇ぶりであるが、直近では下落する傾向のようである。

事実上仮想通貨のトップ100すべてが15~30%暴落した。全仮想通貨の時価総額は約4500億ドルとなり、48時間前の6500億ドルから30%近く下落した。
昨日Bitcoinはあと数ドルで1万ドルを切るところまで来ていたが、その後1万1000ドルと2日前の15%安まで戻した。しかし現在Bitcoinは、ほとんどの主要交換所で1万ドル以下で取引されている。
Photo
ビットコインの暴落、さらに加速。ついに1万ドルを切る

相場のことであるから、今後のことは分からない。
しかし、アルトコインと呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨も増えている。
主要な
アルトコインには次のようなものがある。2
「週刊SPA!」2018年1月16・23日号

これらの仮想通貨はどの程度の規模になるのであろうか。
当面仮想通貨に投資する気はないが、ウォッチしておこう。

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2018年1月18日 (木)

西郷隆盛のイメージ(続)/幕末維新史(5)

大河ドラマ『西郷どん』のオープニングで、上野恩賜公園の西郷像の除幕式において、西郷の妻が「ちごっ、ちごっ! こんな人でなか」と叫んでいた。
⇒2018年1月15日 (月) 西郷隆盛のイメージ/幕末維新史(4)
お雇い外国人のキヨッソーネが描いたの肖像画をよく目にするが、西郷従道と大山巌をモデルにして作り上げたものだという。
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真説 幕末明治維新史 「官軍史観」と「逆賊」の真実』ダイアプレス(2018年1月)

ところが西郷隆盛を描いた可能性がある新しい肖像画が、枕崎市で見つかったと報道されている。

Photo_4 作者や制作年は不明で、西郷の遺品などを管理している鹿児島市の西郷南洲顕彰館が今月から一般公開して情報を求めている。西郷ゆかりの縁者は「祖先から聞いていた西郷さんの特徴がそろっている」と期待している。
 肖像画が保管されていたのは、鹿児島県枕崎市宮田町の丸谷兼彦さん(87)、昭子さん(83)夫妻宅。油絵で描かれ、サイズは縦54センチ、横45センチ。署名はなく、だれがいつ描いたのか全くわかっていない。ただ、1926年ごろには昭子さんの実家の仏間に掲げられていたという。
 これまでに外部に持ち出されたことはなく、兼彦さんは「西郷さんの肖像か真偽のほどはわからないが、維新150周年の記念の年に多くの人に見てもらえたら」と話す。
 肖像画を西郷南洲顕彰館へ橋渡ししたのは、鹿児島市の西郷銅像横にある「K10カフェ」の店長、若松宏さん(57)。若松さんの曽祖母の岩山トクさんは西郷の妻イトの弟に嫁ぎ、西郷家の家事を手伝うなど付き合いが深かったという。肖像画を見た若松さんは「西郷さんの顔を何度も見ていたトクばあさんが語っていた西郷さんの特徴がそろっている」と話す。
 トクさんは97歳で亡くなる前年の1951年、当時の鹿児島市長に西郷の顔の特徴として、目の上が少し盛り上がっていたこと、耳が縦に長かったこと、額の左右の部分の髪が抜けていたことなどを挙げており、若松さんは肖像画と一致していると見ている。
西郷隆盛の新肖像画を発見? 縁者「特徴そろっている」

どうしてアイデンティファイするか分からないが、アーネスト・サトウによる証言の「黒ダイヤのように光る大きな目玉」という特徴は現れているような感じではなかろうか。
西郷像のスタンダードになるのだろうか?
まあ、これを機会に謎多き西郷隆盛の実像の検討が深まることを期待したい。

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2018年1月17日 (水)

阪神淡路大震災の日に/技術論と文明論(90)

1995年1月17日の阪神大震災から23年である。
⇒2015年1月17日 (土) 阪神淡路大震災から20年/日本の針路(99)
この間、2011年の東日本大震災、2016年の熊本・大分震災と大規模な地震災害が後を絶たない。
日本列島の構造上、ある意味では当然のことであろう。

西日本を縦断する「中央構造線」と呼ばれる大規模な断層帯が存在する。
⇒2010年9月 2日 (木) 東海大震災は防げるか?
特に、熊本・大分地震がこの断層帯との関係が注目された。

Photo
 中央構造線は、全長1000キロメートル以上に及ぶ。九州から四国北部を経て紀伊半島を横断。伊勢湾を横切り、天竜川に沿って北上して、長野県諏訪湖付近で本州の中央部を横切るフォッサマグナとよばれる巨大な地溝帯にぶつかる。このフォッサマグナの西の縁が、中央構造線と並ぶ巨大な断層帯として知られる糸魚川―静岡構造線だ。
 異なる断層に由来する大きな地震が連動するのは、近代的な観測が行われるようになってからはあまり例がない。だが、過去の時代の文献からは、そうした事例があったことが見て取れる。
 安土桃山時代末期の1596年9月1日、中央構造線沿いの愛媛県でM7級の慶長伊予地震が起きた。その3日後に、およそ200キロメートル離れた大分県で、同程度の慶長豊後地震が起きている。その翌日に兵庫県で発生した慶長伏見地震も、これらの地震と関連するとみる研究者もいる。
・・・・・・
Photo_2 中央構造線の元になった断層は、今から1億年以上前、日本列島がアジア大陸の一部だったころに誕生した。恐竜がいた白亜紀に、海洋プレートが運んできた陸地が大陸にぶつかった。その後、大陸の端が大きく横ずれして巨大な断層ができたと考えられている。これが中央構造線だ。
「中央構造線」列島横切る巨大断層 熊本地震の延長上 九州~近畿で400年前に連続発生 

また2017年12月、北海道沖の千島海溝でM(マグニチュード)9級の巨大地震の発生が切迫していると政府の地震調査委員会が公表した。
千島海溝では過去340〜380年間隔で巨大地震が起きていたが、前回の地震発生からすでに約400年が経っている。
つまり「切迫している」わけである。

1995年の阪神大震災を起こした地震の震源地も中央構造線の近傍であった。
千島海溝付近については「経験則」であるが、警戒するに越したことはないだろう。

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2018年1月16日 (火)

安倍首相が「ICAN」との面会拒否/日本の針路(365)

昨年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)事務局長で来日中のベアトリス・フィン氏が、安倍晋三首相との面会を政府に求めたが、日程を理由に断られた。

Ws000001 首相は東欧を歴訪中で17日に帰国の予定。12日に来日したフィン氏は16、17日と東京に滞在し、18日に日本を離れる。フィン氏は15日、広島市内で原爆資料館を見学後、報道陣に「他国の指導者たちとは面会できたこともあり大変残念。特に日本は(被爆という)独自の経験があり、首相や日本政府の方々と話をしたいと思っていた。次の機会に期待している」と語った。
 一方、菅義偉官房長官は同日、記者会見で「日程の都合上難しいということで、それ以上でもそれ以下でもない」と語った。ICANはフィン氏が東京滞在中に首相と面会できるよう、内閣府へ昨年12月以降、文書で2度要請していた。
 なお、安倍首相と海外のノーベル賞受賞者の面会は、2014年のポール・クルーグマン氏、15年のロバート・マートン氏、16年のジョセフ・スティグリッツ氏(いずれも経済学者)の例がある。
 核兵器禁止条約は核兵器の使用、開発、実験、製造、保有や、核抑止力の根幹である威嚇を禁じ、国連で昨年7月、122カ国の賛成多数で採択された。米国の「核の傘」の下にいる日本は交渉に参加しなかった。
 東京大の西崎文子教授(外交史)は「日本政府も最終目標は核兵器廃絶と主張しており、ノーベル平和賞受賞者に敬意をもって応じるのが筋。考えが相いれない団体にも耳を傾ける姿勢は政権の評価を高めたはずで、残念な判断だ」と話す。
ICAN事務局長来日 安倍首相、なぜ会わぬ 

芸能人やマスコミ幹部との会食がしばしば報道されており、以下のような見方があるのは当然であろう。

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「調整困難」というのは事実上の面会拒否である。
口では「唯一の被爆国」などと言うものの、核兵器廃絶に取り組む意思のないことの表明であろう。
共同通信は「ICAN]にかけて、「No I can't」と安倍首相を皮肉った。
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安倍首相の存在はもはや「世界の非常識」ではなかろうか。

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2018年1月15日 (月)

西郷隆盛のイメージ/幕末維新史(4)

今年は「明治150年」にあたることから、各種の記念行事が企画されている。
NHKの大河ドラマも西郷隆盛を主人公に『西郷どん』である。
原作林真理子、脚本中薗ミホという女流コンビが担当し、時代考証は『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』NHK出版 (2017年5月)の磯田道史氏である。

西郷は、戊辰戦争を主導し、勝海州との会談で江戸無血開城を決めるなど、明治維新の顔であることは間違いないだろう。
大河ドラマのオープニングで、上野恩賜公園の西郷像の除幕式で、西郷の妻が「ちごっ、ちごっ! こんな人でなか」と叫んでいたシーンがチラッと映されたが、実際に西郷隆盛とは似ていないそうである。
作者は高村光雲、つまる光太郎の父で、近代彫刻の父である。

なぜ似ていない像が作られたのか?
西郷隆盛の肖像画はよく見る。
例えば以下の貌である。
Photo
西郷隆盛

西郷の現存する写真はなく、お雇い外国人のキヨッソーネが西郷従道と大山巌をモデルにして作り上げたという。
要するに実像は謎である。

加治将一『西郷の貌-新発見の古写真が暴いた明治政府の偽造史』祥伝社 (2012年2月)という小説がある。
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以下のような紹介文である。

なぜ、維新の英傑の顔っは消されたのか?歴史作家・望月真司は、一枚の古写真に瞠目した。 「島津(しまづ)公(こう)」とされる人物を中心に、総勢13人の侍がレンズを見据えている。 そして、その中でひときわ目立つ大男……かつて望月が 「フルベッキ写真」で西郷隆盛に比定した侍に酷似していたからだ。 この男は、若き日の西郷なのか? 写真はないとされている西郷だが、この大男が彼だとしたら、この写真はいつ、何のために撮影 されたのか?誰が、何のために合成の肖像画、似ても似つかぬ銅像を造ってまで偽のイメージを植えつけようとしたのか? 謎を解明するために望月は鹿児島へ飛んだ。

テーマは面白いが、文章が粗い感じなのが残念だ。
しかし僅か150年ほど前のことではあるが、幕末維新には多くの謎がある。

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2018年1月14日 (日)

AIのコピーライティング/知的生産の方法(171)

AIの話題に事欠かない。
囲碁や将棋などの知的ゲームの分野では棋士を凌駕するレベルになっている。
芸術とかビジネスの戦略など、クリエイティブな思考が重要な分野ではどうだろうか?
⇒2016年2月21日 (日) AIはクリエイティブ分野でもヒトに勝つか?/技術論と文明論(41)
電通が静岡大がと共同で広告コピーライティングのAIを開発した。

 電通は、人工知能(AI)による広告コピー生成システム「AICO (アイコ/AI Copy Writer)」のβ版を開発した。
 昨今人工知能の研究と実用化が急速に進んでおり、広告コミュニケーション領域においても欠かせない技術になりつつある。たとえば、今回電通が開発したシステムで人工知能による広告コピー生成が実現すると、TPOに合わせてリアルタイムにメッセージを変化させることができる。そのため、ネット広告や屋外・交通広告などでよりパーソナライズした広告配信が可能となる。
・・・・・・
 同社は次世代型広告に関する研究を5年ほど前から行っており、その中で広告コピーの良し悪しによって広告効果がどのように変化するかの定量・定性的評価を行ってきた。その研究をさらに発展させ、自然言語処理を専門分野とする静岡大学情報学部の狩野研究室と同システムの共同開発に至った。
 今回の発表に先駆け、電通と狩野研究室は、双方の知見とノウハウ、データを組み合わせることで、「人工知能が書いたキャッチコピーによる新聞広告」を2016年に出稿した。その際、広告制作の実務に携わっている電通のコピーライターが人工知能の学習をサポートし、より人間に近いコピーの生成を可能にした。
 今後電通は、同システム開発を皮切りにさらなる研究開発を進め、より具体的な広告効果が期待できる広告生成の実用化を目指す。くわえて、人工知能と人間のクリエイターの協業による、これまでにない新たな広告手法の研究開発を進めていく。
電通、人工知能による広告コピー生成システム「AICO」のβ版を開発 静岡大学の狩野研究室と共同で

実際の作例は以下のようである。
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東京新聞2017年6月24日

まあ、微妙な感じではあるが、「もう一息」のところまで来ていることは間違いないだろう。

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