狂騒曲「令和」序奏
平成に替わる年号が「令和」であると発表された。
日本国中一色である。
実際の改元は1月後であるが、システム改修などのため昨日発表された。
1月で十分かどうかは意見があるだろうが、事前公表は良いだろう。
現在の法制では「一世一元」であるから、今上天皇が譲位される場合には、必然的に改元される。
その作業は、国の機関としての内閣が負うのも当然と言えよう。
昭和⇒平成は、天皇崩御を受けての改元だったが、今回は譲位である。
新元号は予め準備される(スケジュール化される)点が、昭和⇒平成と異なる。
しかし、違和感はそこではない。
新元号発表に際しての安倍官邸の態度である。
かねてから安倍首相が、自身の「安」の字を希望しているという噂があった。
日刊ゲンダイ3月26日
財務省の某氏の真似をすれば、「いくらなんでも」であるが、さすがに憚ったのであろうか。
「令和」の出典は『萬葉集』とのことである。
「梅花三十二首」の「序」から採ったと菅官房長官も安倍首相も説明していた。
結構だと思うが、ことさらに国書を強調していたのは、支持層向けだという。
「漢籍からではない」ということがポイントらしい。
しかし『萬葉集』が成立した8世紀後半までは、中国(唐)の影響力が大きかった。
『萬葉集』の当該箇所を、岩波「古典文學大系」 からコピーしよう。
見れば分かるように、「歌」の部分は万葉仮名であるが、「序」は漢文である。
平安時代にいわゆる国風文化が成立するまでは、漢文が公式な書き言葉だったのだから当然である。
余り国書を強調すると、産地偽装の雰囲気も感じてしまう。
考案者が安倍首相等に説明しなかったのか、あるいは理解力が足りないのか?
昨夜まだ浅い段階で、上記のような投稿が見られた。
大衆のリサーチ力恐るべし、である。
なお、もう「令和」の考案者が中西進さんであると報道されている。
そんなに簡単に漏洩するならば、中西さん自身の解説を聞きたいと思う。
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コメント
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投稿: roaccutane | 2020年4月28日 (火) 20時22分