虚偽申述は隠蔽ではないのか?/安部政権の命運(80)
「毎月勤労統計」の不正調査問題を検証していた厚生労働省の特別監察委員会は、27日に追加報告書を公表した。
しかし奥歯に何か挟まったような気がすることは否めない。
虚偽の説明を重ねた厚労省の姿勢を厳しく批判する一方で、組織や担当者レベルでの隠蔽の意図を改めて否定した。
統計不正「厚労省の虚偽申述」 「重い悪質性」認定 監察委「隠蔽」には踏み込めず
隠蔽を意図しない虚偽申述などあるのかと思う。
何のために虚偽申述をしたのか?
それについての合理的な説明がない限り「監察」に値しないと言うべきであろう。
追加報告書では、隠蔽行為を「違法行為を認識しながら意図的に隠そうとする行為」と定義した。
そして、このような定義における「組織的隠蔽」は認められなかったと結論づけている。
しかし「推定無罪」のような考え方はこの場合適切とは言えない。
そして、このような定義における「組織的隠蔽」は認められなかったと結論づけている。
しかし「推定無罪」のような考え方はこの場合適切とは言えない。
本事案は統計法という法律に違反した行為である。
それを虚偽の報告まで行っていて、「隠蔽」と言わなかったら、何を隠ぺいと言うのだろうか?
⇒2019年2月22日 (金) 統計不正を厚労省が虚偽報告/安部政権の命運(75)
公務員が法に反した行為をしたのであるから、単なる過失で済ます訳にはいかない。
これでは何のために監察したのか分からなくなってしまう。
このような違法行為について、積極的に全容を明らかにしようとしない政権・与党こそ問われるべきだ。
毎日新聞2月28日
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