安倍官邸VSNHK反権力職員/安部政権の命運(72)
「森友疑惑」では国策捜査であったと言わざるを得ないだろう。
その実態(の一部)が、元NHK記者相澤冬樹氏の著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』文藝春秋(2018年12月)によって一端が明らかにされた。
⇒2018年12月29日 (土) 2018年の回顧(1)/安部政権の命運(37)
⇒2018年12月21日 (金) ゴーン拘留延長不許可と再逮捕/ブランド・企業論(83)
NHKニュースにバイアスがかかっていることは今や常識であろう。
安倍首相は、あの百田尚樹氏を堂々と経営委員に据え、会長に任命された籾井勝人氏は、2014年1月25日の就任初日、10人の理事全員に辞表を提出させるという非常識ぶりだ。
⇒2014年12月29日 (月) 百田尚樹の正体?/人間の理解(8)
⇒2014年3月 3日 (月) 不適格な籾井NHK会長の任命責任/アベノミクスの危うさ(28)
籾井氏は、一貫して政権のイに沿うように振る舞っていた。
⇒2015年3月29日 (日) 品格なき籾井NHK会長の任命責任/日本の針路(128)
国民の受信料で経営されていることを考えれば、まさに「悪夢」のような事態と言えよう。
相澤氏の著書は、未だにその「悪夢」が続いて入つことを示したが、組織改編のあり方をめぐって、心ある職員が反旗を翻したという。
ここに「要望書」と題した一通の書面がある。差出人は、NHKの文化・福祉番組部職員一同。宛先は同局の制作局局長だ。要望書にはこうある。〈今回の組織改正案について、文化・福祉番組部では1月31日・2月4日に、〇〇(注・原文では本名)部長より説明会が開かれました。(中略)福祉と文化が切り離されることについて驚きと強い懸念を抱いています〉〈現在部員の全員(管理職を含む)が、現状の説明では納得がいっていないと考えています〉〈NHKの番組全体の多様性が失われることを懸念する〉
NHK組織大改変で“反権力”職員72名が提出した反論意見書
縦割り体制の見直しを目的とした組織改編という理由だが、意図は「安倍シフト」だという。
NHK職員の矜持であろう。
驕れる安倍官邸もあちこちで火を噴き始めたようだ。
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