胡散臭さが抜けない馬毛島買収/安部政権の命運(52)
種子島の西方12キロにある約8平方キロの小さな島で、種子島に市役所を置く西之表市に所属している。
最高地点は71メートルと平坦な土地で、マゲシカと呼ばれる野生のシカが生息している。
バブルの頃の「馬毛島事件」で名前を知った。
1974年、平和相互銀行(平和相銀)により馬毛島開発株式会社が設立され、1975年に島ごと買収した。当初はレジャー施設の建設を計画していたが挫折。馬毛島が国の石油備蓄基地の候補地になったことから土地買収が進んだが、石油備蓄基地は鹿児島県志布志湾に決定、志布志国家石油備蓄基地が整備され、島は放置されることとなった。
このあと馬毛島は、日本の無人島の中では北海道の渡島大島に次いで2番目に面積が大きい島とされていた。
1983年、右翼活動家の豊田一夫が、馬毛島の土地を自衛隊の超水平線レーダー用地として防衛庁に売却するという話を平和相銀に持ちかけ、不正経理によって用意させた巨額の資金を政界にばら撒いたとされている。1986年にこの件が馬毛島事件として発覚、経営が悪化していた平和相銀は住友銀行に救済合併された。
馬毛島
しかし無人島に160億円とはいかにも法外である。
東京新聞1月22日
平相以来の胡散臭さが付きまとうし、日本政府が米軍ファーストなのはどんなものだろうか。
素朴な疑問である。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)(2019.03.17)
- 際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93)(2019.03.16)
- 安倍トモ百田尚樹の『日本国紀』/安部政権の命運(95)(2019.03.18)
- 平成史の汚点としての森友事件/安部政権の命運(92)(2019.03.15)
- 内閣の番犬・横畠内閣法制局長官/人間の理解(24)(2019.03.13)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 藤井太洋『東京の子』/私撰アンソロジー(56)(2019.04.07)
- 暫時お休みします(2019.03.24)
- ココログの障害とその説明(2019.03.21)
- スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)(2019.03.17)
- 野党は小異を捨てて大同団結すべし/安部政権の命運(84)(2019.03.05)
「安部政権の命運」カテゴリの記事
- スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)(2019.03.17)
- 際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93)(2019.03.16)
- 安倍トモ百田尚樹の『日本国紀』/安部政権の命運(95)(2019.03.18)
- 平成史の汚点としての森友事件/安部政権の命運(92)(2019.03.15)
- 横畠内閣法制局長官の不遜/安部政権の命運(91)(2019.03.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント