日韓関係はどうすべきか/世界史の動向(74)
日韓関係が悪化している。
竹島問題、慰安婦問題「徴用工に関する判決と賠償問題、韓国軍による海上自衛隊の哨戒機に対するレーダー照射事件など、事態は深刻化している。
私の周りでも、“嫌韓”が流行である。
「韓国と国交を断絶するべき」などの強硬意見を吐く人もいる。
その気持ちが分からないわけではないが、近隣諸国とは基本的には仲良くしていたい。
歴史的に日韓関係を振り返ってみよう。
「NewsWeek日本版」1月29日号が『世界はこう見る日韓不振』という特集記事を載せている。
その中に「日韓関係100年史」という年表がある。
その冒頭部分をコピーしよう。
つまり現在の諸問題の起点は、1910年の「大韓帝国併合」である。
「そんなに前のことはもう済んでいる」とか「韓国にとって悪いことではなかった」という意見があるが、戊辰戦争ですら勝者の側からしか考えられない人間には分からないルサンチマンも考慮すべきであろう。
司法先導的なように見える。
こうした流れを見ると、日本と韓国の一般世論は、感情的対立に発展しつつあり、両国の関係には改善の兆しが見えないと言わざるを得ないだろう。
しかし感情的に対立しているだけでは生産的ではない。
日韓関係のメリット・デメリットを冷静に見るべきだろう。
管見の範囲では、高村薫さんが「サンデー毎日」2月3日号で、冷静に事態を捉えている。
『日本国紀』で評判の百田尚樹より遥かに成熟した見解と言うべきだろう。
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