辺野古赤土土砂投入と設計変更/安部政権の命運(50)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に関し、政府は埋め立て予定区域の一部で確認された軟弱地盤を改良するため、設計計画を変更する方針を決めた。
軟弱地盤が確認されたのは、埋め立て予定区域の北東側の部分。沖縄防衛局による2014~16年のボーリング調査で明らかになった。地盤が軟弱だと、飛行場を建設しても地盤沈下の恐れがあるため、防衛省は追加調査に着手した。結果は3月にまとめる予定だ。
防衛省は昨年末、追加調査の中間報告を国土交通省に提出。政府関係者によると、すでに複数の地点で軟弱地盤が確認されており、軟弱地盤の改良は避けられない状況だという。
軟弱地盤の改良に伴い、政府は県に計画変更の申請が必要になるが、移設に反対する玉城デニー知事は承認しない考えだ。政府関係者は「県側が変更を承認しなければ、また法廷闘争になるだろう」としており、国は県を相手取って違法確認訴訟などを起こす構えだ。県は現時点で完成まで10年以上かかると見込んでいるが、法廷に持ち込まれれば、さらなる工事の長期化につながるとみられる。
さらに軟弱地盤を改良するため、総事業費も膨らむ。県の試算では、軟弱地盤の改良費などを含めると、移設工事費は防衛省の当初計画の約10倍、2・5兆円にのぼるとしている。
辺野古工事の設計変更申請へ 軟弱地盤改良で長期化必至
政権の態度は余りにも無責任・不誠実というべきであろう。
沖縄県が埋め立てに慎重な姿勢を取っていたことの理由の1つが軟弱地盤であった。
県が設計変更に簡単には同意しないと承知していながら、赤土交じりの土砂投入を続けているのは犯罪的ではなかろうか。
東京新聞1月22日
直ちに埋め立て工事を中断し、県民投票の実施を待つべきだ。
⇒2019年1月21日 (月) 「嘘つきは戦争の始まり」とNHKの忖度/安部政権の命運(49)
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