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2019年1月16日 (水)

人文知の大輪の花・梅原猛/追悼(134)

哲学者の梅原猛さんが12日、肺炎のため亡くなった。
93歳だった。
京都大学文学部を卒業し、長く立命館大学で教育と研究に携わった。
「梅原日本学」と称される独自の日本学を構築し、国際日本文化研究センターの初代会長や日本ペンクラブ会長を務めた。

非合理・理不尽さの体験が、物事を根源から疑う姿勢を生み、大胆な仮説の構築に繋がった。
そのバックグラウンドには戦争体験がある。
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東京新聞1月15日

年譜が読売新聞にまとまっていた。
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「怨霊なしに日本文化論じられず」…梅原猛さん

代表作に『神々の流竄』『隠された十字架ー法隆寺論』『水底の歌ー柿本人麿論』の古代三部作がある。
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私は、高松塚被葬者との関係で、黄泉の王―私見・高松塚』新潮社(1973年6月)を面白く読んだ。
2008年9月21日 (日) 地下の朝賀…梅原猛説
~⇒2008年10月 2日 (木) 高松塚の被葬者は弓削皇子か?…梅原猛説(ⅹⅱ)

専門家から見ると批判すべき点もあろうが、人文知の面白さを社会に広めた功績は大きい。
「人麻呂終焉の地論争」を含め、梅原日本学にもう少し接近したいと思う。
2013年1月 8日 (火) 人麻呂終焉の地論争/やまとの謎(77) 

合掌。

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