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2018年12月 4日 (火)

外国人労働者は現代の「蟹工船」か?/安部政権の命運(19)

入管難民法などの改正案の衆院通過は余りに非常識だった。
2018年11月28日 (水) 入管法強行採決と民主主義の死/安部政権の命運(1) 

衆院議長が再質疑を求める異例の発言を行った。
審議のあり方に問題ありと議長も認識しているわけで、政府・与党は重く受け止めるべきだろう。
なんでそんなに前のめりなのか?

外国人実習生の労働実態の把握についても、きわめて消極的だ。
実習生の声に耳を傾けず、調査票の開示も不十分だ。
2018年12月 2日 (日) 外国人就労拡大策に対する違和感/安部政権の命運(17)

外国人実習生の失踪が問題になっている。 
野党が聴取票を集計したところ、3分の2が最低賃金を下回っていた。
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毎日新聞12月4日

また、シャープ亀山工場では、大量の外国人が雇い止めになっている。
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東京新聞12月4日

2008(平成20)年に、小林多喜二の『蟹工船』がブームになった。
オホーツク海でカニを捕獲し缶詰を製造する船で過酷な労働に従事する労働者の闘いを描いたプロレタリア小説の代表作であるが、作家雨宮処凛と高橋源一郎の対談がきっかけだと言われている。
フリーター、日雇派遣、ネットカフェ難民などの集会やデモに参加し、ワーキングプアの実態を知っていた雨宮が、『蟹工船』の描く世界が現在のフリーターの状況と似ていると発言したのに対し、高橋も同意したのだった。

10年後、劣悪な労働は外国人にし集中してえいるのだろうか?
いくら入管法というバルブを開けても、働きたい環境でなければ外国人の就労が拡大するはずもない。
政府はもっと労働条件の改善に努力すべきだ。

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