外国人就労拡大の障壁としての日本語/安部政権の命運(20)
安部政権はなりふり構わず外国人就労拡大に向かって、猪突猛進している。
確かに介護分野等における人手不足は深刻である。
⇒2018年11月30日 (金) 介護分野での外国人就労拡大/安部政権の命運(15)
⇒2018年11月28日 (水) 入管法強行採決と民主主義の死/安部政権の命運(14)
もちろん介護業界もいたずらに手を拱いているわけではない。
海外人材を広くリクルートしている。
しかしながら、思うように人が集まっていない。
それは必ずしも低賃金のためではない。
介護職の待遇は一般に流布されているよりは恵まれている。
ただ、日本人には3Kイメージが定着してしまったので、高校生が就職したがらないのだ。
介護の専門学校に入学するためには、最低でもN3程度の日本語能力が必要である。
しかし、現地の日本語学校でN3レベルに到達することは難しい。
実際には日本で、日本語学校に入ることになるが、そうなると学費が大変である。
その学費に見合うだけの厚遇ではないのである。
外国人材拡大のためには、入管法の改正よりも効果的な日本語学習メソッドの確立と「働き方改革」が必要なのではないだろうか。
人手が足りないので外国の方いらっしゃいませんか、居留条件は緩めますよ、と言うだけでは人は集まらない。
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