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2018年12月23日 (日)

今上天皇在位最後の誕生日/やまとの謎(123)

天皇陛下が85歳の誕生日を迎えられた。
来年の譲位が確定しているので、天皇としては最後ということになる。
さすがに万感が去来したのであろう、昨日の記者会見で即位後の30年を旅になぞらえたが、何度も声を震わせておられた。
テレビで視聴していても胸が熱くなった。
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東京新聞12月23日

今年の漢字に「災」がえらばれたが、冒頭「この1年を振り返るとき、例年にも増して多かった災害のことは忘れられません。集中豪雨、地震、そして台風などによって多くの人の命が落とされ、また、それまでの生活の基盤を失いました。」と述べられた。

実際に陛下は即位依頼災害地を歴訪されている。
被災者が一様に感動的に感謝の言葉を口にしているのを見ると、お人柄もさることながら「天皇」という制度が日本に深く根付いていることを感ずる。
「やまとの謎」の1つとして良いだろう
感想は多岐にわたっているが、例えば、外国人就労者に対して。
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政権とは多くの点で対蹠的と言わざるを得ない。

沖縄についても「昭和28年(53年)に奄美群島の復帰が、昭和43年(68年)に小笠原諸島の復帰が、そして昭和47年(72年)に沖縄の復帰が成し遂げられました。沖縄は、先の大戦を含め実に長い苦難の歴史をたどってきました。皇太子時代を含め、私は皇后と共に11回訪問を重ね、その歴史や文化を理解するよう努めてきました。沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません。」と述べられた。
口先だけ「沖縄に寄り添い」と言いながら、辺野古の土砂投入の当日、平然とゴルフに興じる安倍首相とはまったく感性が異なるのは明らかであろう。

 安倍晋三首相は15日午前、神奈川県茅ケ崎市のゴルフ場を訪れ、秘書官らとゴルフをした。
 記者団から調子を尋ねられると、「今日は結構冷え込んでいるけど、寒さに耐えて頑張っていますよ」と笑顔を浮かべた。
 しかし、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事で名護市辺野古沿岸部の埋め立てが始まったことについて質問が飛ぶと、首相は苦笑い。身体を反転させて無言でゴルフ場に戻った。
安倍首相、辺野古質問に苦笑い ゴルフ場で記者団に

政権には「尊厳」の概念がないという意見もある。
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残念なことではあるが、同意せざるを得ない。

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