« 2018年の回顧(2)/安部政権の命運(38) | トップページ | Happy New Year »

2018年12月31日 (月)

2018年の回顧(3)/安部政権の命運(39)

いよいよ今年も終わりである。
来年には新天皇が誕生し、元号も改まる。
「先今年無事目出度千秋楽」である。

思えば平成の30年は、決して「平らかに成る」とは言い難いものだった。20181230_162239_2
毎日新聞12月30日

天皇陛下のおっしゃるように「戦争のない時代として終わろうとしていることに心から安堵」には同感するが、同時に戦争の空気が濃くなりつつあることも否定できない。

そして今年の漢字が示すように、今年はとりわけ「災」の印象が強かったが、平成を通じても記憶に残さざるを得ない「災」が多かった。
1995年1月の「阪神・淡路大震災」は、オウム心理教事件と相まって、深く心に刻まれている。
そして2011年3月の「東日本大震災」は多くの人に衝撃を与え、強い記憶を残した。
たまたま民主党政権の時に起きたのだが、「東日本大震災」は福島原発事故をもたらしたという意味でも特筆されるべきであろう。
私も当時の菅政権や後継の野田政権の対応には不満がある。
 
しかし今言えることは、もし自民党政権の時だったらより深刻になっていただろうということである。
福島原発について、全電源喪失のリスクについて質した吉井英勝議員に対し、「経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と他人事のように答弁書を読んだのは、第1次政権時の安倍首相である。
2016年8月29日 (月) 『東京ブラックアウト』と国会質疑/原発事故の真相(147)
 
原発輸出が全滅し、世界が再生可能エネルギーにシフトしつつあるのは明らかである。
2018年12月19日 (水) 成長戦略としての原発輸出の破綻/安部政権の命運(30)
にもかかわらず、未だに原子力村と一心同体なのが、経産省主導の安倍政権である。
 
自民党政権と民主政権の差異は、私自身が厚生労働省の対応で実感しているが、国交省などでも同様であろう。
財務省といえども民主党政権時ならば、決裁文書の改ざんなどの「犯罪行為」に手を染めることはなかったのではないか。
その意味で、この国をダメにしたのは、自民党であり、安倍政権なのだ。
 
今年の新語・流行語大賞の「ご飯論法」がノミネートされた。
上西充子法政大学教授による造語で、「朝ご飯を食べたか?」と聞かれ、「(パンは食べたが)ご飯は食べていない」と答えて躱す(つもりになっている)安倍政権を批判した言葉だ。
2018年6月27日 (水) 「ごはん論法」と「信号無視論法」では議論にならない/ABEXIT(62)
森友疑惑を一貫して追及してきた菅野完氏には違和感を覚える時もあるが、今年の最後に引用しよう。
20181229_142933
「SPA!」2019年1月1・8日合併号
 
2019年は、 「ご飯論法」や「信号無視論法」を撲滅する年にしたい。

|

« 2018年の回顧(2)/安部政権の命運(38) | トップページ | Happy New Year »

安部政権の命運」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2018年の回顧(3)/安部政権の命運(39):

« 2018年の回顧(2)/安部政権の命運(38) | トップページ | Happy New Year »