ハロウィーンと「ええじゃないか」/幕末維新史(12)
江戸時代末期の慶応3年(1867年)8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで、「えじゃないか」の騒動が発生した。
民衆が仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で町々を巡って熱狂的に踊った。
ハロウィーンの渋谷の騒動をTVで見ていて、現代版「ええじゃないか」ではないかと思った。
ハロウィーンの渋谷の騒動をTVで見ていて、現代版「ええじゃないか」ではないかと思った。
渋谷では仮装した若者たちが暴走し、逮捕者も出た。
東京新聞10月31日
「ええじゃないか」は、岩倉具視の『岩倉公実記』によると、京の都下において、神符がまかれ、ヨイジャナイカ、エイジャナイカ、エイジャーナカトと叫んだという。
8月下旬に始まり12月9日王政復古発令の日に至て止む、とあり、明治維新直前の大衆騒動だった。
ことがわかる。
歌詞は各地で作られ、例えば「今年は世直りええじゃないか」(淡路)、「日本国の世直りはええじゃないか、豊年踊はお目出たい」(阿波)といった世直しの訴えのほか、「御かげでよいじゃないか、何んでもよいじゃないか、おまこに紙張れ、へげたら又はれ、よいじゃないか」(淡路)という性の解放、「長州がのぼた、物が安うなる、えじゃないか」(西宮)、「長州さんの御登り、えじゃないか、長と醍と、えじゃないか」(備後)の政治情勢を語るもの、などがあった。
Wikipedia
囃子言葉と共に政治情勢が歌われたことから、世直しを訴える民衆運動であったと一般的には解釈されているが、倒幕派が国内を混乱させるために引き起こした陽動作戦だったという説もある。
一見バカバカしいような渋谷の争乱も、時代が転換していく予兆なのだろうか?
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