日産ゴーン逮捕の衝撃と教訓/ブランド・企業論(73)
日産自動車再建の功労者(だったはずの)カルロス・ゴーン氏が東京地検特捜部に逮捕された。
東京新聞11月20日
有価証券報告書に自分の報酬を過少に虚偽記載していた疑いだという。
「ゴーンよ、お前もか!」という感である。
当然のことながら、日産自動車の株価は急落した。
大部分のビジネスパーソンが、「まさか!」と思うだろう。
レバノン出身のブラジル人で、日仏の代表的な企業の代表を務めた人物である。
昨年1月には日本経済新聞の「私の履歴書」欄に登場し、それをベースにした著書も出ている。
日本経済新聞社(2018年3月)
まさにカリスマと呼ばれるに相応しい経営者だ。
そのカリスマが日本社会の常識からすれば、余りに多額の役員を得ていた。
にもかかわらず、それを少しでも少なく見せたかったのだろうか。
余りに強い権力の集中による驕りだろうか?
権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する。
改めて噛みしめたい。
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