沖縄の民意と辺野古埋め立て/安部政権の命運(5)
政府は沖縄の民意を一顧だにすることなく、埋め立て工事を再開した。
東京新聞11月2日
沖縄知事選で、辺野古埋め立て工事阻止を訴えたデニー玉城氏が大差で当選し、その余韻がまだ残っている中である。
⇒2018年9月28日 (金) 沖縄県知事選の政治思想的意味/メルトダウン日本(42)
⇒2018年10月 1日 (月) 沖縄知事選の結果が国政に与える影響/メルトダウン日本(44)
これは悪しき意味で想定通りだと言えよう。
沖縄出身の佐藤優氏は次のように予測していた。
東京新聞9月28日
佐藤氏の言うように、これでは植民地と宗主国の関係である。
植民地がいつまでも植民地の立場に甘んじることはないことは、第二次世界大戦後の世界の常識であろう。
安部首相は10月24日の所信表明演説で「沖縄の皆さんの心に寄り添い、安倍内閣は、基地負担の軽減に、一つひとつ、結果を出してまいります。」と述べたばかりである。
口先だけの美辞麗句は毎度のことではあるが、余りにも乖離しており、バカにしているように見ざるを得ない。
孫崎亨氏は次のようにつぶやいている。
法律に基づく埋め立て承認撤回処分の効力を、本来政府の行為から国民を救済する行政不服審査法を使ってその効力を剥奪する、限りなく恥ずかしい行為から目そらすな。
「STARS & STRIPES」紙は米軍の準機関紙であるが、次のように玉城知事の言葉を伝えている。
要するに、安倍政権は沖縄の民主主義(民心)に対して軽視(失礼)している。
このままでは沖縄大衆のルサンチマンが限度を超える可能性もあるのではないか。
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