偽装国家の本領(9)福島・高野病院長の焼死/メルトダウン日本(54)
痛ましいが、疑わしいとも思える焼死と言えよう。、
福島県広野町で子供たちの治療にあたってきた医師が、病院、カルテごと火事になり焼死した。
厚生省は、福島県だけを甲状腺がんの統計から外したが、高野病院は原発の至近距離にありながら、地域住民のために避難しないで治療にあたってきた病院である。
福島県は、県内全ての子ども約38万人を対象に甲状腺検査実施をしているが、その集計から漏れていた甲状腺がん患者が11人いることが7月7日に分かった。
福島市で八日に開かれる県の「県民健康調査」検討委員会の部会で報告される。県の検査は二〇一一年度に開始、今年五月から四巡目が始まった。これまでがんと確定したのは百六十二人、疑いは三十六人に上る。 昨
年三月、子どもの甲状腺がん患者を支援する民間非営利団体が集計漏れを指摘し、検査の実施主体の福島県立医大が、一一年十月から昨年六月までに同大病院で手術を受けた患者を調べていた。 関係者によると、集計されなかった十一人の事故当時の年齢は四歳以下が一人、五~九歳が一人、十~十四歳が四人、十五~十九歳が五人。
事故との因果関係について、検討委員会の部会は「放射線の影響とは考えにくい」とする中間報告を一五年に取りまとめた。この時、被ばくの影響を受けやすい事故当時五歳以下の子どもにがんが見つかっていないことを根拠の一つとしていたが見直しを迫られそうだ。
県の検査は、超音波を用いた一次検査で甲状腺に一定の大きさのしこりなどが見つかった場合、血液や尿を詳細に調べる二次検査に移り、がんかどうか診断される。十一人のうち七人は二次検査の後に経過観察となったが、その後経過がフォローされなかったため集計から漏れた。二次検査を受けなかった一人も集計から漏れた。残り三人は県の検査を受けずに県立医大を受診した。
福島で甲状腺がん集計漏れ11人 検査の信頼性揺らぐ
「放射線の影響とは考えにくい」とした検討委員会の部会の判断は妥当だったのか?
『「福島県小児甲状腺がん異常多発について」 医療問題研究会・入江紀夫医師』は以下のような指摘をしている。
2014.10.31から2順目で、2順目で増えているということは、良性だった子が悪性に変わったということである。
以下のようにまとめている。
子どもの甲状腺がんの発見率が有意に高いことが指摘されており、原発事故との因果関係を調べる検査の信頼性が問われている時に、中心になって献身してきた医師の死とデータの消失(焼失)は偶然だろうか。
都合の悪い情報は隠蔽してきた政府であり、どうしても疑いを持って見てしまう。
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