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2018年10月 7日 (日)

偽装国家の本領(5)スルガ銀融資/メルトダウン日本(49)

地銀のスルガ銀行が、個人向け不動産投資に不正な融資をしていたという問題で、金融庁から行政処分を受けた。
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日本経済新聞10月6日

スルガ銀の不動産融資の問題が表面化したのは今年1月だった。

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」を手がける東京の不動産会社スマートデイズの事業が行き詰まったのがきっかけだった。
 同社は2013年、トイレや浴室が共用のシェアハウスを都内に建て、家賃収入を得られる投資事業を始めた。「賃料保証30年」をうたい、サラリーマンをオーナーに勧誘。資金はスルガ銀の首都圏の支店が、1棟あたり1億円前後を貸しつけた。
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 入居率は9割だとPRしたが、急ピッチの拡大に入居者が追いつかず、実際は3~4割台で低迷。新たな物件販売で得た利益を、保証した賃料の支払いに充てる「自転車操業」だった。
「優等生」称賛の裏で恫喝や重圧 スルガ銀、不正の構図

スルガ銀の不正は許されるものではない。
特に、創業家の岡野家の権力が強く、取締役会が機能していなかったのが問題だとされる。

一方で、処分を下した金融庁も、同行を地銀の優等生と評価していたのだから、責は免れない。
より根本的には、いわゆる「アベノミクス」の名の下の大規模金融緩和が、銀行の本来的ビジネスモデルを崩壊させてしまったことが原因であろう。
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マイナス金利、地銀を直撃=大規模緩和の副作用拡大

スルガに限らず、地銀は軒並み苦境に陥っている。
地銀の崩壊は地域経済に深刻な影響をもたらすであろう。
地域創生などは空疎なスローガンになっている。

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