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2018年9月 6日 (木)

安倍首相の不徳を追及する/メルトダウン日本(27)

このところ立て続けの自然災害である。
災害の原因そのものは自然現象であって、現時点では人為的にどうすることもできない。
しかし、災害は人が介在する社会現象であるから、社会経済のあり方によって大きく変わる。
それを象徴するのが西日本豪雨時の「赤坂自民亭」と称する一連の出来事であった。
2018年7月 8日 (日) 緊急事態にもかかわらず「赤坂自民亭」で大宴会/ABEXIT(68)
 2018年7月13日 (金) 「空白の66時間」が映し出す思考と志向/ABEXIT(73)
2018年7月15日 (日) 「赤坂自民亭」の耐えられない軽さ/ABEXIT(74)

「赤坂自民亭」はたまたまであろうか?
そんなことはあるまい。
安倍首相は、災害が続く中でも総裁選の「選挙モード」に浸っている。
2018年9月 5日 (水) 非常識な自民会派と総裁選/メルトダウン日本(26)
週刊誌にも揶揄されている。
1809134
「週刊新潮」9月13日号

北海道で大きな地震が起きた。

北海道庁によると、北海道電力が6日午前3時45分、泊原発について確認したところ、外部電源が喪失し
ていた。このため、非常用電源で電力を供給している。放射線量に異常はないという。
Photo
北海道震度6強:泊原発の外部電源喪失 非常用で電力供

泊原発の全電源停止のニュースを見て、福島第一原発を思わざるを得ない。
若杉冽『東京ブラックアウト』講談社(2014年12月)に、「原発を停止しても、外部電源か非常用電源で冷却し続けない限り、崩壊熱で炉心がメルトダウンする」という説明がある。
そして、2006年12月22日、第1次安倍政権当時の第165回国会における吉井英勝衆議院議員の質問に対して、安倍晋三首相(当時)が答弁した。

Q質問1-7(質問者:吉井英勝衆議院議員/日本共産党)
停止した後の原発では崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料棒は焼損(バーン・アウト)するのではないのか。その場合の原発事故がどのような規模の事故になるのかについて、どういう評価を行っているか。
A回答(回答者:内閣総理大臣/安倍晋三)
経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。
吉井英勝VS安倍晋三→あまりに酷すぎる原発事故前の国会答弁2006年
2016年8月29日 (月) 『東京ブラックアウト』と国会質疑/原発事故の真相(147)

福島原発事故は民主党政権の時に起きた。
しかし、東北太平洋沖大地震の発生がたまたま民主党政権時だったということである。
もし、自民党政権であったならば、さらに災害は大きくなっていたであろう。
私は最近の安倍政権の様子を見ていてそう確信する。

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