杉田水脈問題は「総理案件」/メルトダウン日本(38)
「新潮45」が杉田水脈の言動の擁護特集をして炎上している。
10月号で、杉田水脈を擁護する特集を組んだ。
この執筆陣を見れば、「新潮45」が「月刊HANADA」路線に転向したと思われる。
いわゆる炎上商法と思われるが、所詮キワモノであって、その効果は短期的にはともかく長期的にはないだろう。
さすがに新潮社も社長名でコメントを出した。
しかし一般論に留まっているのではないかという批判がある。
私の見解は既に記載した通りである。
⇒2018年7月24日 (火) 杉田水脈議員の発言にみる自民党のホンネ/ABEXIT(77)
⇒2018年8月 2日 (木) 安倍応援団が杉田水脈を批判/メルトダウン日本(3)
「新潮45」の小田嶋隆氏の日経ビジネスオンライン誌『「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか』が本質を衝いていると思う。
要は杉田水脈問題は「総理案件」だということである。
ここから先が、杉田案件の肝だ。
結論を述べる。
私は、杉田論文があれほどに燃えたのは、あれが「総理案件」だったからだと考えている。
つまり、あの論文を書いたのが、安倍晋三首相のお気に入りの女性議員で、一本釣り同様の経緯で地方ブロックの比例第一に配せられた特別扱いの議員だったことこそが、見逃してはいけない背景だということだ。
杉田議員は、様々な場所で総理の内心を代弁する役割を担ってきた議員だった。だからこそ、あれを読んだ勘の鋭い読み手は、行間に見え隠れする総理の顔に、慄然とせずにおれなかったのである。
「もしかして、安倍さんって、こんなことを考えてるわけなのか?」
と直感的にそう感じた人々が、ある意味過剰反応した、ということだ。
経緯を振りかえってみるに、あの論文がさんざん批判されて問題視された直後、自民党内の反応は、何かを恐れているみたいに異様に鈍重だった。
確かに、安倍首相は一貫して杉田水脈氏を擁護してきた。
⇒2018年8月 5日 (日) 杉田水脈擁護を変えない安倍首相/メルトダウン日本(6)
石破氏も杉田候補が比例第1位だったことは知らなかったと公表しているのであり、まさに首相の秘蔵っ子である。
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