なぜ、今、サマータイムか?/戦後史断章(32)
サマータイムが話題になっている。
五輪組織委員会が猛暑対策として安倍首相に要請し、首相が検討を自民党に指示した。
東京新聞8月11日
日本では、第二次世界大戦敗北後の連合国軍占領期にGHQ指導下で、1948年(昭和23年)4月28日に公布された夏時刻法に基づき、同年5月2日の午前0時から9月11日にかけて初めて実施された。
以後、1951年(昭和26年)9月7日に打ち切られるまで実施された。
私は微かな記憶があるが、まだ幼かったのでどういう影響があったか記憶にない。
一方、1970年代から夏時間が定着している欧州では、健康面への悪影響から廃止を求める声が広がっているという。
サマータイム、EUで廃止論 是非判断へ世論調査
知り合いの会社で、入力した顧客の誕生日が1日前に変わる不具合が見つかったという話題があった。
原因はサマータイムで、、「誕生日時は当日の0時」と設定してあるものが1時間繰り上がって「前日の23時が誕生日時」として認識されたとのことだという。
これを聞いてY2Kのことを思い出した。
1999年12月31日から2000年1月1日に変わる時、コンピュータの記憶装置が当時は西暦の下2桁を使用していたことへの対処である。
991231から000101と変わることで時間の経過が認識されないということで大きな社会問題になった。
当時に比べ、ICT化は生活の隅々にまで浸透している。
「システム会社の特需」などと言ったレベルを超えて大きな混乱が起きるであろう。
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