杉田水脈擁護を変えない安倍首相/メルトダウン日本(6)
杉田水脈議員のトンデモ発言が、自民党総裁選に影響するという見方がある。
もともとバカバカしい発言であり、自民党の責任で処分を下せば良い問題である。
⇒2018年7月24日 (火) 杉田水脈議員の発言にみる自民党のホンネ/ABEXIT(77)
⇒2018年8月 2日 (木) 安倍応援団が杉田水脈を批判/メルトダウン日本(3)
「SPA!」8月7日号
しかし、肝心の安倍首相にその気がないのだ。
日刊ゲンダイ8月3日
この問題に関しては、作曲家すぎやまこういち氏の次の発言で構図が理解できる。
ドラゴンクエストの作曲家・すぎやまこういちは、2011年5月、靖国神社崇敬奉賛会の講演会で「非常に漫画チックな言い方」と断ったうえでこのような見解を披露し、さらに発言を続けた。
「なんと、政府、内閣を反日軍が占めているのです。聞くところによりますと、今の内閣総理大臣を始め、かなりの主要な人達が、日本国家解体を学生時代に夢見て学生運動を行っていたと言われています。(中略)
この反日軍の人達が大震災を足掛かりにして、どさくさに紛れて日本国家を解体しようという動きをしているように見えます。そのことに大変な危機感を持っていまして、何とかこれを防がなければいけないと思っています」(『平成二十三年度 講演記録集』、靖国神社崇敬奉賛会)
当時は東日本大震災の直後で、民主党政権の時代だった。つまり、すぎやまは、菅直人元首相らが「反日軍」として国家解体を目論んでいる(ように見える)、といっているのだ。
ちなみに、すぎやまが「日本軍」「反日軍」の比喩を使ったのは、これがはじめてではない。震災前に刊行された『正論』2011年1月号の寄稿では、「日本軍」のメンバーとして、安倍晋三、西田昌司、稲田朋美、高市早苗、衛藤晟一、山谷えり子の名前があげられている。
これにたいし、当時の総裁・谷垣禎一は失格らしく、「ため息が出てしまう」とされている(「谷垣禎一総裁へ捧げる退場勧告」)。
杉田水脈に「正論ですよ」 ドラクエ作曲家「愛国発言」を振り返る
自民党の皆さん、杉田水脈氏を支持するのか批判するのか、2択である。
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コメント
新潮45もろくに読まないで杉田バッシングに加担すると正気を疑われますよ。
投稿: | 2018年8月 5日 (日) 23時27分