敗戦の日の「平和の俳句」/私撰アンソロジー(53)
2015年1月1日から3年間、東京新聞(中日新聞)に掲載された「平和の俳句」が、8月15日に復活、掲載された。
一面に紹介されたのは、金子兜太さんと共に「平和の俳句」を企画し、選者を務めていたいとうせいこうさんの選句した一句である。
⇒2018年2月22日 (木) 戦争体験・前衛から平和の俳句へ・金子兜太/追悼(118)
今回の選者はいとうせいこうさんと金子さんの後を継いで17 年9 月から選にあたった黒田杏子さん、テレビ番組「プレバト」が評判の夏井いつきさんの3人である。
それぞれ10句ずつ計30句が7349通の投稿から選ばれた。
いとうさんの選句は以下のようであった。
それぞれ「なる程」という気がする。
俳句の多様性が窺えるが、「平和の詩」の句は、6月23日の「沖縄慰霊の日」に朗読された「平和の詩」のことだろう。
⇒2018年7月23日 (月) 官僚の作文を棒読みするだけの安倍首相/ABEXIT(76)
東京新聞には、アフガニスタンの在日大使の句も掲載されている。
見事なものである。
さすがに相手国の文化に通暁している。
戦争が典型であるが、争いは相手を理解しないことによって起こると言われる。
これだけの作句ができる外交官は、それだけで信頼できよう。
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