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2018年8月22日 (水)

「安倍政治」がリテラシーを危うくする/メルトダウン日本(15)

次のようなツイッターの投稿があった。
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新聞等には載っていないようだったのでネットで検索してみると、以下のような事情が分かった。

少4の時に「将来の夢」っていう作文に
「僕には夢もなければ将来もありません」って書いて、お母さんがすごく心配してたんですよ。
で、去年の12月、小学校6年生になって、
「将来の夢」っていう作文を息子が初めて書いたって、
「嬉しい」って言って、息子に黙って見せてくれたんですよ。黙ってだから、悪いんだけどね、でもそれが素晴らしい作文で、
「自分は将来大きくなったら、夢ができた」と。
「一生懸命勉強して国会議員になりたい」と。
集団的自衛権のことや武器三原則の輸出ができるようになったことなども書かれていて、
「自分は大きくなったら平和な国を作りたい」と
今自分が色々勉強をしていても、安倍さんたちが自分の周りだけで話し合っていろんなことを決めていってるように思う。自分は大きくなったら勉強して国会議員になって、世界に自慢できる平和な国を作りたいっていう、素晴らしい作文を書いたんですよ。
で、彼は、お母さんに聞いたら、なぜ自分が福島から東京に避難しないといけなかったか、なぜ原発事故が起こったか、なぜクラスのみんなは避難していないか、というところから始まって、すごくいろいろ考えて、図書館に通って、インターネットで調べて、でも、「いつの間にか息子は原発事故じゃなくて、平和のことを考えていた」と、お母さんはすごく驚いていたんですよね。
これは素晴らしい作文だと思ったので、私はお母さんに相談して、DAYS JAPANという雑誌にこれを載せさせてくれと交渉して、載せたんですよ。
・・・・・・
そしたらそれがDAYS JAPANに載ったあと、お母さんから連絡が来て、
「実はあの作文が卒業文集に載らなかった」と。
ーー:えーっ!
マコ:なぜかというと、「政治的批判を含んでいるので、載せられない、書き直せ」って言われたんですね。
本当にそれはお母さんもがっかりして、息子ちゃんもすごいがっかりして、で、いろいろ彼らも悩んだんですけど、最終的に担任の先生はすごくいい人で何も言わずにそのまま行こうってなってたんですけど、それが原稿として卒業文集の中に織り込まれて、
「これでこのクラスはいく」ってなった段階で上の先生からクレームがついたっていうことで、息子さんは担任の先生を苦しめたくないって言って、
「いいです書き直します」って言って、
結局彼の卒業文集は「小学校の思い出」っていう、移動教室とか林間学校の話になったんですよ。
で、DAYS JAPANだけがね、その平和な国を作りたいっていう彼の文章を載せられたんですけど、これは東京の普通の公立の小学校です。
「平和な国を作りたい」っていう作文が、「政治的批判を含んでいるからダメだ」っていうふうになる国になったんだな、って思って。
でもその話をすごく聞くんだよね。
今年1月に岐阜に行ってきたんですけど、岐阜の方々に聞いた話は、まぁね、被爆に関する映画みたいなもの「A2BC」みたいな映画の上映は公民館で断られるという話は時々聞くんですよ。今年の1月に聞いた話は「平和展」を公民館でしようと思ったら、「断られた」って言うんですよ。
ーー:えーーっ!
マコ:なぜかというと「平和」っていう言葉は「左翼用語だから」
作文”平和な国を作りたい”「政治的批判含むので書き直せ」と指示(東京都公立小学校)&”平和展”「平和は左翼的用語」と開催断る(岐阜県公民館)

ついにそういう事態なのか、といささかの感慨を覚える。
平和や9条という言葉は、この国では「敵性語」になっているのだ。
2014年に、さいたま市の公民館で、「9条デモ」を詠んだ俳句が会報に掲載されないという事件が起きた。
2014年7月31日 (木) 「九条俳句」とさいたま市教育長批判/日本の針路(16)
2014年7月5日 (土) さいたま公民館の俳句掲載拒否と新興俳句事件/日本の針路(4)

そして、「そもそも」という言葉の語義を閣議決定するなどというオーウェルの『1984年』ばりのことをやった。
2017年5月13日 (土) アホな内閣(12)「そもそも」を閣議決定/アベノポリシーの危うさ(206)

かくして、安倍政権の下で、国民のリテラシーは破壊が進んでいる。
しかし何という愚かなことだろうか。
人間は考える動物であり、いかに規制しようと、思考が進むのを止めることは不可能なのに。

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