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2018年8月24日 (金)

安倍首相が目指す教育改革/メルトダウン日本(17)

安倍首相が目指す憲法改正の柱が九条であることは確かだろうが、教育に関しても意欲的なようだ。
自民党の改憲案にも「教育環境の整備に努めなければならない」と国の義務を明示化した。
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東京新聞8月22日

改憲勢力の拡大のため、高等教育の無償化を主張している日本維新の会との連携を模索しているというが、自民党の中でも足並みが揃っているわけではない。
首相が総裁選の討論に消極的なため、教育の充実という総論には異議がないにしても、具体論に関しての意見の差異が見えてこない。

安倍首相の教育観は、産業界の要請する人材を供給することに尽きると言えよう。20180801_135641
「サンデー毎日」8月12日号

しかし、産業界という視点に立っても、即戦力=長期戦力とは言えないことは当然である。
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安倍首相は、家系的には東大出身者が多いが、自身は一度も受験によって進学したことがない。
そのためかどうかは別として強固な学歴コンプレックスが指摘されている。
野上忠興『安倍晋三 沈黙の仮面: その血脈と生い立ちの秘密』がその辺りの事情を描いている。

自ら公言するように、祖父・岸信介を深く尊敬し、保守思想に深く傾倒する。その特異な思想や政治手法には彼の生い立ちが深く関わっている。父母と離れて生育し、祖父と教育係の女性に依存し、勉学を嫌って奔放に育った。父との確執を抱えて政界入りし、総理大臣に上り詰めるまでの軌跡を圧倒的な取材と、本人、家族、友人らの証言で余すところなく描く。

要は、本気で勉強をしたことがなく、結果として基礎的な学力を身につけていないのだ。
だから大学教育というもののイメージもビジョンも持ち合わせていないのだろう。
であるから、モリカケ疑惑のようなことが起きるのは必然である。
基本的に教育を語るべき人ではないと言えよう。

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