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2018年8月30日 (木)

「モリカケ」疑惑を放置して総裁選か?/メルトダウン日本(20)

自民党の総裁選が始まったが、自民党は本当に「モリカケ」疑惑を放置して、安倍氏を総裁に選ぶのだろうか?
首相に対抗して立った石破氏に対して、陰湿とも思えるてが打たれている。

 自民党総裁選は、恫喝あり、ネガキャンあり、さらには直前のルール変更ありの“仁義なき戦い”の様相を呈している。
 安倍晋三首相は夏休み中、静養先の山中湖畔の別荘に大臣や党幹部を次々に招いて勢力を誇示してみせた。ゴルフも3回、とくに小泉純一郎氏、森喜朗氏、麻生太郎氏という3人の首相経験者とラウンドした“総理コンペ”では、政権に批判的とされる小泉氏を含めて「元総理たちはオレを支持している」とアピールした。
 いまや勝利は明らかなように見える安倍首相だが、その目は笑っていない。
「石破(茂)本人と石破についた議員は徹底して干し上げる」
 自民党内には安倍首相自身が語ったとされる言葉が大きな波紋を広げている。安倍側近が語る。
「総理は石破氏が総裁選で森友・加計学園問題を蒸し返そうとしていることに腸が煮えくり返っている。石破氏に味方した者も許さないつもりだ」
石破氏のモリカケ蒸し返しに安倍氏激怒、竹下派飛び上がる

何ということだろう。
世間の人は森友疑惑が問題になった時、安倍首相が「私や妻が関係していれば、総理だけでなく議員も辞職する」と大見得を切った。
それが公文書改ざんという前代未聞の事件に繋がったのは皆知っている。
しかも丁寧に説明すると言っていながら、未だ肝心なことは一切語ろうとしていない。

しかし、安倍首相の激怒を聞いて、石破支持を表明した竹下派参議院議員の中に動揺が走った。
8月21日に開かれた安倍支持派閥の合同選対会議には、竹下派の事務総長が参加した。
同派最高幹部の吉田博美・参院幹事長は「(石破氏の安倍首相への)個人攻撃は非常に嫌悪感がある」と露骨に非難してみせた。

個人攻撃とは、「正直、公正」をキャッチフレーズにすることだという。
これでは安倍首相が「正直、公正」ではないと認めたようなもので、安倍首相が怒るかと思ったらそうではないところが不思議なところだ。
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石破氏も、「正直、公正」のキャッチフレーズを封印するとか。
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嗤うしかないだろう。
2018年8月26日 (日) 自民党総裁選を嗤う/メルトダウン日本(18)

前回党員票で後塵を拝した安倍首相は、今回は党員票で圧倒して見せようと、自民党執行部(総裁選挙管理委員会)は土壇場になって党員投票のルールを“安倍有利”に変更した。
党則では、総裁選の投票資格があるのは党費を連続2年納めた党員約90万人だが、今回は「18歳以上、20歳未満の党員にも選挙権を与えるため」という口実で特例として入党1年目(党費納付1回)の党員約16万人全員に投票権を与えることを決めた。
しかし、安倍首相がなりふり構わず党内の締め付けを強めていることは、党員や議員の批判票に怯えていることの表れでもあるだろう。

私には選挙権がないが、現在の国会の状況からすれば、自民党総裁すなわち総理大臣ということになる。
その結果、たとえ自民党が短期的には栄えるにしても(決してそうは思わないが)、国滅ぶであろう。

思えば第2次安倍政権が成立したのは2012年12月であった。
国民の大きな期待を受けて政権交代した民主党政権に対する失望感から、再び自民党が政権に復帰した。

安倍首相は「アベノミクス」を掲げ、大胆な金融緩和政策などによって株高を実現し、有効求人倍率などの指標を好転させた。
その一方で、安全保障関連法の整備は憲法解釈変更も含めて強硬に進め、今年の通常国会でも働き方改革関連法などを強引な採決で成立させ、災害対策よりもカジノ法の審議を優先させた。

とりわけ「モリカケ」と略称される森友、加計学園を巡る問題は、何ら事実解明が進まない中で、「まだモリカケか」という一種の厭戦感が広がったのは事実であろう。
しかし「お友達優遇」批判は、権力の私物化として批判されるのは当然であるが、特に行政が公文書を改ざんするに至るなど、国のガバナンスの根底が揺らいだ。

2018年3月13日 (火) 日本の「闇」の核心/日本の針路(394)
2018年4月11日 (水) 「加計疑惑」について「首相案件」という面談記録/公文書管理(8)

識者は安倍政権の5年8か月をどう評価しているか?
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安倍政権5年8カ月 首相の手腕、何点? 識者に聞く

識者と言ってもいろいろいるなあ、というのが正直な感想だが、「ガバナンス能力を書いた宰相」というのはブラックジョークだろう。
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東京新聞8月28日

総裁選は、地に堕ちた自民党が自浄力を示す格好のチャンスになるはずだが、今の様子では逆のようである。
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少なくとも、「モリカケ」を放置して総裁選というのは、自民党の自滅行為と言うべきだろう。

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