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2018年7月15日 (日)

「赤坂自民亭」の耐えられない軽さ/ABEXIT(74)

「赤坂自民亭」を巡る騒動は、現在の政権の姿を象徴するものであった。1807152_2
山口二郎・東京新聞7月15日

気象庁が警戒を呼び掛けている最中である。

 酒宴が批判されるのは当然だ。気象庁が昼2時、わざわざ「記録的な大雨となる恐れ」と警告を発したのに、「関係ねーよ」とドンチャン騒ぎをしていたのだから言い訳は通じない。すでにその頃、河川は増水し、土砂崩れが起きていた。
西村氏の謝罪が火に油 安倍自民“言い訳”に嘘発覚で大炎上

だいたい国会議員が内輪の酒宴の様子をSNSで拡散するセンスを疑う。
特に西村康稔官房副長官は、「獺祭-山口-安倍と賀茂鶴-広島-岸田のどっちだ?」「正に自由民主党」というはしゃぎようであり、「良いこと」をしたと思っていたはずであるる。
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2018年7月13日 (金) 「空白の66時間」が映し出す思考と志向/ABEXIT(73)

この認識というかセンスのギャップはどうしようもない。

 飲み会の様子を5日夜、ツイッターに写真付きで投稿し、批判を浴びている西村氏は12日の参院内閣委員会で、「大雨による災害発生時に会合をしていたかのような『誤解』を与え、多くの方が不愉快な思いをされた。反省している」と謝罪。10日にも同趣旨の反省の弁をツイッターに投稿したが、これが猛批判を招いている。西村氏のツイッターには、「なんだ、その開き直り」「誤解じゃなくて事実だったでしょ? 何を今更」「誤解って日本語の意味知ってますか」と批判が殺到している。
西村氏の謝罪が火に油 安倍自民“言い訳”に嘘発覚で大炎上

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日刊ゲンダイ7月13日

西村康稔という人物の履歴を、Wikipediaで見てみよう。

兵庫県明石市生まれ。実家は時計店で、父親はサラリーマン。神戸大学附属明石中学校、灘高等学校、東京大学法学部卒業。1985年、通商産業省入省。経済企画庁への出向や、石川県商工課長を経て、アメリカ合衆国メリーランド大学大学院で国際政治経済学を専攻し、1992年5月に修士号を取得した。1999年、通商産業省環境立地局調査官を最後に退官。
・・・・・・
2003年、第43回衆議院議員総選挙に再び無所属で兵庫9区から出馬し、前回敗れた宮本を下して初当選。無所属の新人議員5人で院内会派「グループ改革」を結成後、自民党に入党し、森派(当時)に入会。2005年の第44回衆議院議員総選挙では、新党日本公認の宮本、民主党公認の畠中光成を破り再選。
・・・・・・
2009年9月、自由民主党総裁選挙に町村派の一部議員から推される形で出馬(総裁選出馬に際し、町村派を退会した)したが、谷垣禎一に敗れた。

灘高→東大法→通産省という受験エリートである。
学力優秀だが、知性を感じられないタイプで、高橋洋一氏の同類と言えよう。
2018年7月13日 (金) 「空白の66時間」が映し出す思考と志向/ABEXIT(73)

もう一度「空白の66時間のタイムテーブル」を見てみよう。
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「赤坂自民亭」と浮かれているのも問題であるが、安倍首相が7月7日の11時49分に私邸に帰宅して後、翌朝まで災害対応の行動を取らなかったことはより本質的な問題である。
既に犠牲者が発生していたことが報じられているのである。
「政府として一丸となって、発災以来、全力で取り組んでまいりました」などという言葉がいかに虚しく響くか。
まったく「耐えられない軽さ」である。
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山口二郎・東京新聞7月15日

山体の崩壊と政治の崩壊に因果関係はないが、異常気象が環境政策と関連すると言えば、まったく無関係とは言えない。

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