官僚の作文を棒読みするだけの安倍首相/ABEXIT(76)
作者の相良倫子さんは浦添市の中学三年生である。
瑞々しい感性と豊かなレトリックによる見事な作品と言えよう。
素晴らしい詩作品というだけでなく、彼女の朗読はプレゼンテーションという意味でも素晴らしいものだった。
プレゼンのコーチングを業としている岡本純子さんは、東洋経済オンラインの連載「コミュ力は鍛えられる」に、『沖縄14歳少女が読み上げた「平和の詩」の衝撃 』という記事を寄せ、次のように書いている。
株主総会シーズン真っ盛りである。エグゼクティブへのコミュニケーションコーチングなどを生業としている筆者は、超少数株主の一員として、趣味と勉強を兼ね、役員たちの生プレゼンを見学に行き、勝手に採点して回っている。
残念ながら、まるでロボットのように無表情、無感情、無味乾燥のプレゼンと応答ぶりに、がっくりと肩を落として会場を後にすることがほとんどだ。典型的なおじさんプレゼンに食傷していたところ、たまたまつけたテレビで、衝撃的なシーンを目にした。
6月23日、沖縄慰霊の日に、自作の詩を披露した浦添市立港川中学校3年生の相良倫子(りんこ)さんの朗読シーンだった。ピンと背中を伸ばし、始まった瞬間から、その場の空気を支配する堂々としたたたずまいにくぎ付けになった。
この詩の巧拙については、専門家ではないので、評する立場にはないが、隠喩、倒置、反復、対照法、畳みかける、列挙法、省略法、韻などといったレトリック(修辞法)を余すところなく活用していることは見て取れた。しかし、こうした技巧を超越して、聞き手の心をとらえたのは、何よりも五感を刺激するその言葉と伝え方だ。
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