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2018年6月 3日 (日)

加計学園の「虚偽面会話」は軽い問題ではない/ABEXIT(42)

加計学園の渡辺事務局長が、「安倍首相と加計理事長の虚偽の会談は私が言った」と申し出た。
1806012
東京新聞6月1日

うさんくさい話と言わざるを得ない。
テレビで見る限り、ヘラヘラしていて、とても国会を1年空転させたことの謝罪とは思えない。
そう思ったのは私だけではないようだ。
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加計学園の渡辺良人事務局長と報道陣との主なやりとりを毎日新聞記事『理事長の説明「必要ない」愛媛訪問の事務局長』から再現しよう。

記者 県にどんな説明をしたか 
--構造改革特区(の申請)で何回も蹴られていて、なんとかひとつの形にしたいと(理事長が首相と面会したことを)私が言ったんだろうと思う。そのことをおわびした。(県の文書が出たとき)3年前のことで面会をしたかは覚えてなかった。だが、県が文書を(根拠も)何もなく書くことはないので、あの時、たぶん自分が言っただろうと思う
記者 安倍首相と加計理事長の面会はなかったと考えているか
--はい
記者 どのように確認したか
--(県の文書の存在から)逆算して、当時のメンバーからは僕しか言う人はいない 
記者 首相の名前を使ったという認識はあるか
--3年前のことだから、どう言ったか内容は全く覚えていないが、県の文書を見ると僕がそういう表現をしたのだと思う 
記者 面会について理事長から聞いたことはないか 
--ない 
記者 説明責任を果たすべきだという意見もあるが対応は 
--説明をする必要もないと思う 
記者 当時うそをついたということでいいか 
--うそというか、そういう思いで説明したんじゃないかと思う 
記者 自身の判断で 
--そう、その場の雰囲気で 
記者 うそを基に公金が支出された 
--うそで認可されたとは思っていない 
記者 加計理事長が取材に応じないのはなぜ 
--県の方からもそういう話を聞いた。持ち帰って報告したい

事態を正確に認識しているとは思えない。
こんな説明をヘラヘラした態度で言われても、納得できるものではない。
もちろん「加計を信じたい」という今治市長(⇒2018年5月31日 (木) 「ウソつき」の競演/ABEXIT(39) )や「加計学園の気持ちは分かる」と不思議なことを言う加戸前知事などの実質的な「共犯者」は別として、愛媛県は納得していない。

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 学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に新設した獣医学部を巡り、県が五月末に支出した学園向けの補助金約十四億円について、中村時広知事は二日、「おかしなことになれば、返還を求める権利は担保されている」と述べた。県関係者によると、県は、学園への不信感から支出前に凍結を一時検討したが、学園が県に謝罪したことを受け支払っていた。
 中村知事はまた、今後支出を予定している補助金の見直しについても「行方次第では、一般的にあり得る」と語った。松山空港で記者団の取材に答えた。
 学園は五月二十六日、学園側の報告に基づき県文書に記載された、安倍晋三首相と加計孝太郎学園理事長の二〇一五年二月の面会はなかったと発表。中村知事は直接の謝罪がないことに「あり得ない」と批判した。
 県側は「このまま補助金を支払えば、県民に説明できない」(幹部)として、学園側から謝罪と説明がない場合、約十四億円の支出凍結を検討した。この補助金は一七年度補正予算に計上され、一八年五月末までに支払う予定にしていた。
 学園側は五月三十一日午前、中村知事が海外出張で不在の中、渡辺良人事務局長が県庁を訪れ、担当部長らに謝罪。安倍首相の面会に関する記載内容について「学部を何とか形にしたくて、私が言ったのだと思う」などと釈明した。
 県は学園が今治市にも謝罪した同日午後、補助金を支出した。一方で県幹部は「(一回の謝罪で)終わりではない」としており、今後も学園側に説明を尽くすよう求める方針だ。
 獣医学部を巡っては総事業費約百八十六億円のうち、半額の約九十三億円を県と今治市が補助。県は今治市を通じ約三十一億円を負担する。五月末に支出した約十四億円を除く約十七億円は一八年度以降に助成する予定。今治市は約六十二億円の負担のほか三十六億七千五百万円で取得した土地も無償譲渡している。
愛媛県の加計補助金 「14億 返還請求も」

長期拘留をされた籠池泰典森友学園理事長などとは桁違いの「詐取」のように思える。
なお加戸前知事の発言は以下のようで、基本的に信用できない。

 愛媛県の加戸守行前知事は31日、加計学園の獣医学部新設を巡り、学園側が安倍晋三首相と加計孝太郎理事長の面会を「架空」とコメントしたことに関し「学園の気持ちは理解できる」と擁護した。政府の教育再生実行会議に出席後、首相官邸で記者団に述べた。
「加計学園の気持ち理解できる」と擁護

私にはウソを擁護する人が「政府の教育再生実行会議」のメンバーになっていることがブラックジョークにしか思えない。
しかし考えてみれば、この事務局長も気の毒な役回りとも言える。
加計理事長と安倍首相のために公衆の面前でウソをつかなければならないのだから。
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それにしても、もう少しマシな理由を考えられなかったのか?Photo_7

「その場の雰囲気で、ふと思ったことを言った」が、詳しい説明を求められると「3年前のことなので」と逃げる。
日大アメフト部の「謝罪」と良く似ている。
三文役者に下手な演技をさせたことで、安倍-加計側は、後に引けないという大きなリスクテイクをした。
国会も加計も「ウソ」のオンパレードである。180530
日刊ゲンダイ5月30日

ウソの上書きをして次第に収拾が付かなくなる事態に既視感を覚えるのだが。

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