京大よ、お前もか タテカン撤去と景観/リベラルをどう考えるか(8)
京都大学は、(東京大学と異なり)自由を尊重する学風と言えよう。
人文・社会科学系はもちろんのこと、理・医・工・農・薬等の自然科学系の学部においても、基本的にはそうだった。
物理学の湯川秀樹、工業化学の福井謙一、医・生理学の利根川進等のノーベル賞受賞者の業績は、いずれも自由を貴ぶ研究環境から生まれたものだった。
わが国の研究力の低下が懸念されているが、それは安倍政権の姿勢と無関係ではない。
⇒2017年9月23日 (土) 日本の研究力(知的生産力)の低下を憂う/日本の針路(329)
⇒2017年9月25日 (月) 日本の研究力を回復するために・基礎と自由/日本の針路(330)
⇒2017年9月23日 (土) 日本の研究力(知的生産力)の低下を憂う/日本の針路(329)
⇒2017年9月25日 (月) 日本の研究力を回復するために・基礎と自由/日本の針路(330)
ある意味で、自由な学風を象徴するのが、タテカンであった。
その撤去を大学が指示したという。
東京新聞5月3日
理由は「景観」を損ねるから、らしい。
確かに、タテカンは街にとっては「異物」かも知れない。
しかし、自らを意識的に「異物」化することが一種の存在理由とも考えられる。
当然のことながら、京大生は反発している。
タテカンがだめなら寝看板ならどうだ、と横置きして対抗したり、看板以外ならどうだ、とシャレている。
タテカンだめなら「寝看板」 京大らしい?攻防続く
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