エリートの矜持を捨て、“滅公奉私”に走る官僚/ABEXIT(29)
森友疑惑について実質的な証言を拒否した佐川宣寿前国税庁長官を、大阪地検は不起訴とした。
東京新聞5月19日
佐川氏が語らなかったのは「刑事訴追の恐れがあるから」ということであり、私益のためであった。
不起訴処分になった以上、国会での証言以上の説明をすべきことは当然であろう。
柳瀬唯夫元首相秘書官について、2015年4月2日に官邸で愛媛県関係者と面会していたのかを確認することは「困難」だと閣議決定したという。
面会した愛媛県の方では、記録があり、名刺も保存していた。
⇒2018年5月11日 (金) 疑惑は「言い逃れ」「開き直り」で良しなのか?/ABEXIT(22)
にも拘わらず、「困難」というのは無茶苦茶である。
わざわざ「セクハラ罪は存在しない」という閣議決定も意図不明であるが、愛媛県との面会は確認困難だというのも無茶苦茶である。
クロをシロとする閣議決定に意味があるのか?
柳瀬氏の行動は、全体の奉仕者というよりも、加計学園および首相の「私設コンサル」だという声がある。
東京新聞5月18日
公務員は全体の奉仕者であると憲法に明記されている。
日本国憲法第15条
佐川氏や柳瀬氏の行動は憲法に抵触しているであろうが、何よりもエリートとしての矜持がないのが悲しい。
城山三郎の『官僚たちの夏』の主人公のモデルと言われる佐橋滋氏に次の言葉がある。
「われわれはその職責において人間の福祉と社会の発展に寄与しなければならない。」
⇒2018年3月 4日 (日) 政権中枢という「権力の腐敗」/日本の針路(385)
すべての公務員が、佐川氏や柳瀬氏のように考えているわけではないと思いたい。
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