歴史の歯車は回ったか?/世界史の動向(60)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領は27日、約70年に及ぶ両国の戦争状態を年内に終結させることで合意した。
朝鮮半島の「完全な非核化」を目指すことにも同意した。
東京新聞4月28日
もちろん楽観は許されないが、止まっていた歯車が動き出したと言えよう。
文大統領と金主席は対照的な存在だ。
東京新聞4月26日
しかし、同一民族意識があってこそであろう。
私はテレビで下記のような映像を見て、計算されつくしているとは思ったが、それでも歴史が動いたことを実感した。
南北首脳:戦争終結へ、完全な非核化目指す-歴史的な「板門店宣言」
この事態に、日本は完全に置いて行かれている。
最重要課題と言い続けてきた拉致問題さえ、トランプ大統領頼みという外交方針のお粗末さ・脆弱さが露呈したのである。
⇒2018年4月23日 (月) 北朝鮮情勢と拉致問題のアメリカ頼み/世界史の動向(59)
頼みのトランプ大統領も、中国の習金平主席には感謝の意を表明しても、安倍首相のことは一顧だにしていない。
にもかかわらず、自民党(与党)および政府にはその認識がないようだ。
「皆様のNHK」の岩田明子氏は、安倍首相と親しいことがウリになっているが、こんな解説だ。
もちろんNHKの解説を鵜呑みにする人だけではないが、影響は大きいだろうなあ。
もちろん、テレビの解説でも岩田さんはむしろ特異であろう。
ニュースステーションの星浩氏などは、歴史を踏まえた解説をしている。
NHKの受信料を払い続けるべきか、思案の時期かもしれない。
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