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2018年4月 4日 (水)

イラク日報も隠蔽か?/公文書管理(2)

防衛省のイラク派遣部隊の日報が、「ない」とされてきたものが「あった」という。
稲田防衛相(当時)は、2016年12月に「廃棄した」と明言していたが、これは虚偽答弁だったことになる。
稲田氏は本当に「廃棄した」という報告を受けていたのかも知れないが、そうだとすれば部下をグリップしていなかったわけで、いずれにせよ責任は免れない。

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 イラク派遣時の日報は昨年2月、南スーダンPKOの日報問題で国会が紛糾する中で野党が取り上げた。2月16日の資料要求に対して、防衛省は統合、陸上、航空の3幕僚監部の部隊運用担当課を調査し「不存在」と回答。17日に野党議員から衆院予算委員会での質問の通告があり、調査対象を陸上自衛隊研究本部(現・教育訓練研究本部)などに広げたが確認できなかった。当時の稲田朋美防衛相は20日の同委員会で「残っていないことを確認した」と断言した。
 だが、実際には防衛省内の調査は3月10日まで続いていた。最終的に文書は確認されなかったが、政府関係者は「稲田氏の答弁は踏み込み過ぎだ。『存否を確認できなかった』と答えるべきだった」と振り返る。
 当時、国会では「廃棄した」とされていた南スーダンPKOの日報が見つかり、PKO参加5原則に抵触する「戦闘」との記述を隠すためだと野党側が追及していた。イラク派遣でも自衛隊の活動地域が「戦闘地域」に該当するかどうかが論点になった経緯がある。仮にイラクの日報に「戦闘」との文言があれば、野党が勢いづくのは必至だった。希望の党の泉健太国対委員長は3日の記者会見で「国会審議中の発覚をおそれ、隠蔽につながったのならば言語道断だ」と指摘した。
イラク日報 文書隠し、深まる疑念

もし、政権にとって都合の悪い情報は「隠蔽=探したが見つからなかった」と言ってやり過ごし、ほとぼりが冷めた頃を見計らって「見つかった」というようなことを繰り返せば、そんなことに耳を貸す人間はいなくなるだろう。
オオカミ少年は害が限定されているが、中央官庁はそうはいかない。
それが現に行われているわけであるから、恐ろしい。 Photo
国を滅ぼすのがいずれの側か、議論の余地はなくなりつつある。
安倍首相は、今春入省した750人の国家公務員を前に「国民の負託に応えるべく、高い倫理観の下、細心の心持ちで仕事に臨んでほしい」と訓示したが、ブラックジョークのような挨拶である。
「高い倫理観」が必要なのは、首相と周辺ではないか。

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