日本の「闇」の核心(13)/日本の針路(406)
佐川喚問の茶番性を象徴したのが丸川珠代議員であろう。
誘導尋問を繰り返し、本人は「してやった」という顔であったが、視聴者からすれば、自民党が文書改竄という重大犯罪を本気で解明する気がないことを示したに過ぎない。
参院予算委での、丸川議員と佐川氏との質疑応答は以下の通りだ。
「理財局に対して、安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
「ございませんでした」
「安倍総理夫人からの指示もありませんでしたね?」
「ございませんでした」
その後、官邸の秘書官、大臣、大臣の秘書官からの指示を聞かれて、同様に否定した。
同じ与党でも、衆院予算委での公明党の竹内譲議員の質問は、まだひねりがあった。
「あなたは大変厳しい上司だったと聞いている。決裁文書を見て部下と揉めたのではないか」「あなたの答弁を聞いて部下が忖度したのではないか」などと畳みかけた。厳しく追及しているようにも見えるが、官邸はまったく関係なく、財務省理財局のなかですべて行われたというストーリーに沿ったものと見える。
丸川珠代議員の「安倍擁護」質問が失笑モノ…佐川氏、証人喚問で野党の全追及をかわす
案の定、彼女のツイッターが炎上中らしい。
自民党参院議員の丸川珠代氏(47)が、学校法人「森友学園」の問題を巡って、27日に参院予算委員会で行われた佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問で質問に立った際、安倍晋三首相や昭恵夫人に有利な回答を引き出すかのように質問を行ったとの批判が集まり、丸川氏のツイッターが炎上している。
丸川氏のツイッターは13年10月以降は“休止”しているが、27日以降、最直近の投稿に対し「国民が、納得してると思ってるのか?」「本当に最低な茶番」「自民党にゴマする質問」「全容解明も真相究明もする気がまったく感じられない茶番の尋問」と厳しい意見が殺到している。
丸川氏は「誘導」などの意図はなかった旨の釈明を行ったが、批判投稿は続いている。
丸川氏は27日の証人喚問で、森友文書改ざん問題に関して佐川氏に対し「総理からの指示はありませんでしたね」「念のために伺いますが、総理夫人からの指示はありませんでしたね」と聞いた。いずれも佐川氏は「ございませんでした」と短く答えた。
この質問方法が追及になっていないと物議をかもし、この日、TBS系「ビビット」のインタビューに答えた猪瀬直樹氏が「国民に見せるためにやっているわけですよね。追及ではなくて演じる必要があるということ」と指摘するなど、各方面から批判があがっている。
丸川珠代氏が炎上 森友喚問の質問に「茶番」批判…休止SNSにも抗議殺到
こんな幼稚な誘導尋問で、「証明」されたと思うほど、国民はレベルが低くはない。 こんな「その場しのぎ」をやっていることが、どんなに国益を損なっているか、胸に手を当てて考えてみろ、と言っても、考えることが分からないのだろうなあ。
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