安倍VS朝日の最終戦争/日本の針路(386)
安倍首相が先月末から国会の答弁等で、異様な執念を以て、学校法人「森友学園」問題に絡んで朝日新聞批判を展開している。
自民党の和田政宗参院議員のフェイスブックにも次のように書き込んだ。
これに対し、朝日新聞は特大級のスクープで応戦した。
財務省が国会に提出された文書を書き換えたという疑惑である。
⇒2018年3月 3日 (土) 森友疑惑(68)財務省が文書改竄?/アベノポリシーの危うさ(337)
社説でも取り上げ、野党も巻き込んだ一大政局化を図っているようだ。
日刊ゲンダイ3月6日号
「森友疑惑」に関して、特に安倍首相が感情的になるのは、昭恵夫人という個人的な問題も絡んでいるからであろう。
朝日の報道通りなら、「森友疑惑」の火付け役(?)の菅野完氏が予言したように、内閣が2つ位飛ぶような案件である。
しかし、それにしてもこれが一国の総理の言動か?
私は朝日新聞を擁護するわけではないが、一国の首相がSNSに特定の報道機関のバッシングを書き込むことを異様だと思う。
私には「哀れ」なのは、このような書き込みをする安倍首相の心情のように思われる。
以下のような見方が常識的ではなかろうか。
特に朝日新聞は、1987年5月3日に「赤報隊」を名乗る目出し帽をかぶり眼鏡をかけた男が散弾銃を持って忍び込み、当直だった小尻記者と犬飼記者に散弾を打ち込んだ。
阪神支局襲撃事件であり、警察庁は、「赤報隊」が犯行声明を出した一連の事件を広域重要指定事件に指定したが、未解決事件となっている。
先日、NHKの組『未解決事件』でも取り上げられた。
そういう履歴の報道機関を名指しで上記のような書き込みをするのは、「赤報隊」と同様の精神構造であると言わざるを得ないだろう。
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