日本の「闇」の核心(4)/日本の針路(396)
「森友疑惑」の公文書改竄問題は、日本の「闇」のありかを照らし出しているようである。
一連の流れを整理した表を引用する。
「週刊朝日」3月23日号
きっかけとなった国有地の査定について、大阪地検の事情聴取に、ゴミを試掘した業者が虚偽報告をさせられたと供述していると報じられている。
今日の毎日新聞1面のトップ記事である。
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、約8億円の値引きにつながった地中ごみを試掘した業者が、ごみは実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した、と大阪地検特捜部の調べに証言していることがわかった。学園や財務省近畿財務局側から促された、という趣旨の説明もしているという。値引きの根拠が揺らぐ可能性があり、特捜部は証言について慎重に事実確認を進めている模様だ。
「ごみ報告書は虚偽」 業者が証言「書かされた」
佐川喚問の焦点になるのであろうが、最初から価格ありきのストーリーがあったことになる。
すべてが虚偽であったのだ。
そして安倍首相が「私や妻が関係しているなら、総理大臣も国会議員も辞める」と大見えを切ったことで、隠蔽せざるを得なくなった。
虚しい隠蔽作業を行わざるを得なかった官僚たちの無念はいかばかりであったことか!
財務省が削除したワードは、現時点では、以下の通りだとされている。
何となく浮かんでくるものがあるが、不審なのは、昭恵夫人付の谷査恵子政府職員に係わる事項についての情報がないことである。
⇒2017年3月26日 (日) 森友疑惑(33)Faxの林査恵子氏は南アメリカへ?/アベノポリシーの危うさ(168)
これだけ精緻な記述があって、まったく触れられていないとは考えられない。
まだ全部開示していないのではないかと疑うのが合理的ではなかろうか。
昭惠氏および林氏の肉声による説明は不可欠である。
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