佐川証言の問題性/日本の針路(407)
佐川宣寿氏の証人喚問によって、安倍首相夫妻や官邸の今井秘書官が「文書改竄に無関係」ということが言えるだろうか?
仮に、佐川氏が真実を述べていたとしても、佐川氏の「安倍首相夫妻や官邸が関係していない」という証言は、あくまで佐川氏の認識に過ぎないからである。
佐川氏が経緯のすべてを把握し、説明しているのならば未だしも、肝心のことについては証言していないからである。
しかも、佐川証言は、丸川珠代議員の常軌を逸した誘導尋問で得られたものである。
⇒2018年3月29日 (木) 日本の「闇」の核心(13)/日本の針路(406)
⇒2018年3月28日 (水) 日本の「闇」の核心(12)/日本の針路(405)
佐川氏は、一連の応答で何をしようとしたのか?
元外務省主任分析官の佐藤優氏は、「首相官邸、財務省、自分を同時に守る」という連立方程式にチャレンジしたのだという。

東京新聞3月30日
そのことにより、佐川氏は国家公務員の本来の職責が希薄になった。
それは、テレビを視聴していた者の多くの共通の感想であろう。
佐川証言で「何事かを証明できた」と思う人間は、論理を鍛え直した方がいい。
元外務省主任分析官の佐藤優氏は、「首相官邸、財務省、自分を同時に守る」という連立方程式にチャレンジしたのだという。

東京新聞3月30日
そのことにより、佐川氏は国家公務員の本来の職責が希薄になった。
それは、テレビを視聴していた者の多くの共通の感想であろう。
佐川証言で「何事かを証明できた」と思う人間は、論理を鍛え直した方がいい。
城山三郎の『官僚たちの夏』の主人公のモデルと言われる佐橋滋氏の次の言葉を、佐川氏はどう感じるのだろうか?
「われわれはその職責において人間の福祉と社会の発展に寄与しなければならない。」
⇒2018年3月 4日 (日) 政権中枢という「権力の腐敗」/日本の針路(385)
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