安倍VS朝日の最終戦争(7)/日本の針路(392)
今日の各紙は、「何を1面にするか」迷ったであろう。
毎日新聞も「東日本大震災7周年」を予定したが、やはり財務省は外せなかったという。
「朝日誤報願望」を抱いていた人たちはお気の毒さまでした。
とは言え、未だ状況が良く分かっていない人もいる。
もちろん、朝日にとっては当たり前のことであって、既に続報でとどめを刺していたのだから、ニュース性がないのだ。
⇒2018年3月10日 (土) 安倍VS朝日の最終戦争(6)/日本の針路(391)
首相の盟友百田尚樹氏は、次のような書き込みをした。
どうしてこんなリテラシーで作家業をやっているのだ?
「月刊HANADA]という雑誌の4月号の表紙は以下のようである。
「赤っ恥」というなら、この雑誌そのものと寄稿者であろう。
どんな弁解をするのだろうか?
安倍首相の書き込みを真似れば「哀れですね、〇〇らしい惨めな言い訳。予想通りでした。」と言ったところか。
⇒2018年3月 5日 (月) 安倍VS朝日の最終戦争/日本の針路(386)
毎日の構成では、「佐川氏が指示」と目に入るが、佐川氏の答弁に沿うように改竄されたのは事実としても、彼がなんのためにそのような答弁をしたかを問わなければ問題の本質を逃す。
「森友疑惑」の出発点は、特異な教育に賛同し、名誉校長に就任までしていた首相夫人と、首相が「森友学園の土地取引に自分も妻も一切係わりを持っていない。もし「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」とまで言ったことである。
⇒2017年2月25日 (土) 森友疑惑(5)特異な法人への破格の優遇/アベノポリシーの危うさ(139)
⇒2017年2月26日 (日) 森友疑惑(6)名誉校長・安倍昭惠総理夫人/アベノポリシーの危うさ(140)
⇒2017年3月10日 (金) 森友疑惑(18)安倍答弁の矛盾/アベノポリシーの危うさ(152)
それだけではなく、無駄に費消された費用と工数はカウントできない。
それにしても、日本では8月に「鎮魂」のイメージが強いが、3月もまた鎮魂の月であると言えよう。
1945年(昭和20年)3月10日の深夜0時08分、約300機のB29爆撃機が東京上空に飛来し、約2時間で100万発以上の焼夷弾を投下した。
「東京大空襲」である。
当時、「防空法」という法律があった。
<防空法>
軍でなく官、民での防空について定めた法律。1937年に施行され、灯火管制や防空演習への参加協力を義務付け、国民を防空態勢に組み込んでいった。41年の改正で都市からの退去禁止や空襲時の応急消火義務が加わった。罰則も強化され、退去禁止に違反した場合、6月以下の懲役または500円以下の罰金が科された。終戦後の46年に廃止。
防空法で犠牲拡大 空襲時「逃げずに消火」
要は「逃げたらアカン」と法律で縛られていたのである。
10万人死亡「東京大空襲」の翌朝、政府が何と言ったかご存じですか
遵法的な国民は身を挺して防火活動に従事した。
それが被害を拡大したというのは事実であろう。
下町の大部分が焼き尽くされ、約10万人の人が亡くなった。
東京新聞3月10日
今から考えると、犬死という言葉も浮かぶ。
国家指導者が、出口戦略など意識になく、最後は「神風が吹く」という非科学的な思考で、無謀な戦いに突っ込んだことが根本原因である。
その末裔が今また同じことをしつつある。
そして「3月11日」である。
この震災の特殊性は、原発災害を伴ったことである。
東日本大震災直後の「復興構想会議」の議長代理を務めた御厨貴氏は、震災直後に「『戦後』が終わり、『災後』が始まる」という評論を書き、後に『「戦後」が終わり、「災後」が始まる。』千倉書房(2011年11月)という単行本としてまとめた。
⇒2016年8月 1日 (月) 『シン・ゴジラ』と福島原発事故/技術論と文明論(60)
しかし、フクシマは未だ災害の進行中であって「災後」ではないだろう。
「美しい村」と知られた飯館村はそのシンボルである。
東京新聞3月7日
原発事故に関しても、大きな責任を負うべきなのは安倍首相なのである。
2006年12月22日、第1次安倍政権当時の第165回国会における吉井英勝衆議院議員(京大工学部原子核工学科卒)の質問に対して、「原子炉の冷却ができない事態は想定していない」答弁したのだ。
⇒2016年8月29日 (月) 『東京ブラックアウト』と国会質疑/原発事故の真相(147)
まったく「国難」というべきなのはこの人であろう。
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