日本の「闇」の核心(10)/日本の針路(403)
最近のニュースを振り返ってみれば、安倍首相およびその周辺の「存在の耐えられない軽さ」である。
ここでは和田政宗と足立康史という国会議員をを取り上げよう。
念のためWikipediaで人物像を見てみる。
和田 政宗(わだ まさむね、1974年(昭和49年)10月14日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の参議院議員(1期)。元NHKアナウンサー、ジャーナリスト。自由民主党広報副本部長。森友問題2018年3月19日の参議院予算委員会において、財務省の決裁文書改竄問題を巡って太田充理財局長に対し、和田は「まさかとは思いますけど」と前置きした後、「太田理財局長は民主党政権時代に野田総理の秘書官も務めていて増税派だからアベノミクスをつぶすために、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」と発言した。・・・・・・立憲民主党の福山哲郎は「非常識極まりない、情けない」、民進党の増子輝彦は「こんな質問自体、政治家として恥ずかしくないのか」と続いて、日本共産党の小池晃は「言語道断だ。どう喝的質問だ。」「法治国家の根幹を否定するとんでもない発言だ。自民党、安倍政権の危険な体質が露骨に表れた」と和田の答弁内容について批判した。足立 康史(あだち やすし、1965年10月14日 - )は、日本の政治家、元通産・経産官僚。日本維新の会所属の衆議院議員(3期)
朝日新聞が2017年11月11日に掲載した加計学園問題に関する社説について、足立は翌11月12日に当該記事を引用し「朝日新聞、死ね」とツイートした。この発言に関する産経新聞の取材に足立は「死ね」という発言について「僕自身は『死ね』という言葉は適切だとは思っていない」としながらも「日本社会が(『保育園落ちた日本死ね』を)流行語大賞に選ぶなど許容している」などと答えた。
むしろ滑稽でさえある。
足立康史氏は非リベラル議員の代表例として取り上げたことがある。
⇒2017年11月15日 (水) 非リベラルな言動(1)足立康史代議士/リベラルをどう考えるか(5)
⇒2017年11月19日 (日) 非リベラルな言動(2)足立康史代議士(続)/リベラルをどう考えるか(7)
要するに、「非リベラルとは非常識と見つけたり」である。
辻元議員に関してはネット情報をまとめた産経新聞記事を元に、安倍首相も国会答弁をした経緯がある。
森友学園問題で野党から追及を受けた安倍首相は「今日、産経新聞の中に3つの疑惑と出ていますよね!辻元清美議員は真っ向から否定しているわけでありまして、これを証明しなければ行けないというわけです」と述べ、野党に反論します。
これは籠池理事長の妻と安倍昭恵夫人のやり取りに「辻元清美議員」の名前が書いてあった問題で、産経新聞は28日に「民進・辻元清美氏に新たな3つの疑惑 民進党拡散やめて メディアに忖度要求」というようなタイトルで記事を掲載していました。安倍首相はこの記事を参考にして、「産経新聞も報じていた」と発言しています。
安倍晋三首相が国会で辻元清美騒動を言及!「産経に出ていた」産経「ソースはネット」ネット民「ソースは・・・」
産経新聞は直接の取材をしたわけではなく、いずれも2ちゃんねるや右派系のまとめブログに掲載されているような情報をまとめただけと言われる。
そのまとめブログや掲示板は「籠池理事長の妻のメールが情報源(ソース)」と言われる。
産経新聞の記事はネット情報をまとめただけと言うことになるが、それを元に国会で首相が発言したわけである。
首相自身がよく口にする「レッテル貼り」である。
⇒2017年3月31日 (金) 森友疑惑(38)辻元批判と拡大する墓穴/アベノポリシーの危うさ(173)
喜ぶべきことか、悲しむべきことか?
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