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2018年2月 7日 (水)

世界を覆うカジノ資本主義現象/日本の針路(368)

株式市場が波乱状態だ。
なりふり構わず高株価の維持に資金を投じてきた安倍政権によって、日本市場でも株価は順調に推移してきた。
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日経平均チャート2年の推移

NY株式市場の暴落から始まった全世界的な市場の変調に否応なく日本市場も巻き込まれた。
終値ベースで2月5日に23,486円を付けてた日経平均株価は、今日まで23,274→22,682→21,610→21,645と推移している。
昨日の1,000円を超す低落が、今日どの程度回復するかと思ったが、一時700円を超えて上がったが、結果的にはわずかに35円に留まった。
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2月7日日経平均株価

この株価波乱が、ごく短期的に収束するのか、実体経済にダメージを与えるかは予測できない。
しかし、「カジノ資本主義」そのもののように思える。
「カジノ資本主義」という概念は、英国の国際政治経済学者、S..ストレンジが、投機的な国際金融取引が短期の利得を目指して、活発になった減少を指して使った。
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カジノ資本主義―国際金融恐慌の政治経済学

仮想通貨では、コインチェックの流出事件もあった。
⇒2018年1月28日 (日) コインチェックから仮想通貨が580億円分不正流出/技術論と文明論(91)

仮想通貨は、価値の媒体にはなり得るかもしれないが、それ自体は価値を生むものではないだろう。
それが投機の対象として乱高下しているのも、まさにカジノそのものであろう。
Facebookは仮想通貨の広告を載せないことにした。
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東京新聞2月1日

勤勉の精神を失った資本主義は虚しい。

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