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2018年2月21日 (水)

森友疑惑(66)佐川長官に対する国民の怒り/アベノポリシーの危うさ(337)

森友疑惑で一貫して安倍首相夫妻をかばい続けた財務省の佐川宣寿・前理財局長(現国税庁長官)について、67%の国民が国会招致が必要と答え、安倍昭恵夫人が国会で説明することについては、57%が必要と答えた。
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佐川氏の国会招致「必要」67% 朝日新聞世論調査

当たり前であろう。
1年間の国会審議が不毛なものになったのは、佐川氏の答弁によるところが大きいし、それは安倍夫妻に対する「忖度」の結果なのだから。
佐川氏の答弁の綻びは明らかである。
⇒2018年2月 3日 (土)  森友疑惑(64)佐川長官の虚偽答弁/アベノポリシーの危うさ(335)

また昭恵夫人は「私が真実を知りたい」などと言っているが、自分が堂々と説明することが前提であることも明らかであろう。
⇒2018年2月10日 (土)  森友疑惑(65)財務省が文書開示/アベノポリシーの危うさ(336)

哀れと言うべきか、当の佐川氏は、人目を避けるような生活を送っているという。
官邸からは「佐川を守れ」という指示が出ているそうだが、税の申告シーズンを迎え、国民の怒りは高まっている。
納税者一揆という言葉も生まれている。
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2018.02.16 モリ・カケ追及!緊急デモ〜納税者一揆

にも拘わらず、麻生副首相はデモ参加市民を小バカにしたような発言をしている。

 ところが、麻生財務相は19日、国会で抗議デモについて質問されると、集まった市民を小バカにしてみせたのである。
 立憲民主党の議員から、「多くの国民が抗議行動で集まった。この事実を財務大臣としてどう受け取ったか」と聞かれると、「御党(立憲民主)の指導でやっておられた」と、自然発生ではなく、政党が動員をかけたと決めつけた。当然、野党議員は「市民団体の主催だ。撤回、謝罪を」と求めたが、麻生大臣は言うに事欠いて「街宣車まで持っている市民団体は珍しい」「少々、普通じゃない」と、市民にケチをつけるありさま。
 さらに、「全国11カ所で納税者一揆が起こっていることの責任を感じないか?」と問われると、「(徴税している)全国2000カ所において起きていません」と、取るに足らないデモだと、切り捨ててみせた。
市民小バカの麻生発言で着火 3.3“納税者一揆”へ怒り拡大

そのツケは何倍になって跳ね返ってくるであろう。

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