ブロックチェーンのしくみ/技術論と文明論(93)
コインチェックに対する信用は毀損されたが、仮想通貨の基礎となる「ブロックチェーン」の技術は大きな広がりを持っている。
⇒2016年9月15日 (木) ブロックチェーンの可能性/知的生産の方法(159)
コインチェック以前にも一般紙で取り上げられる機会増えていた。
東京新聞2017年12月18日
改めてブロックチェーンのしくみを見てみよう。
ブロックチェーンは、主に3つの要素の上に成り立っている。
1.ブロック
ブロックとは、ブロックチェーン上で行われたすべての取引の記録がおよそ100~1,000個単位でまとめられているデータのこと。
例えば、Aさんは100万円持っておりBさんに10万円送金した。10万円を受け取ったBさんは、50万円だった残高が60万円になり、取引が成立したため、Aさんの残高は90万円になった。
このような取引の記録が1つとしてまとめられ、いくつも集められているのがブロックである。
2.ハッシュ
ハッシュとは、ブロックチェーンにおいて使われているブロックを守っている暗号のこと。
主にSHA-256とRIPEMDと呼ばれる技術が採用されており、記録を守る「暗号化技術」として多方面で使われている。
通常の暗号化技術では、元の単語を割り出されないようハッシュを利用しているが、ブロックチェーンは元の単語を割り出すための計算式は用意された状態で運用されている。
ブロックごとにハッシュが仕込まれていることにより、仮に改ざんを行おうとしても整合性を欠くデータが出来上がってしまうことになる。
3.トランザクション
トランザクションとは、ブロックに書き込みが行われる取引のこと。
上記のAさんとBさんの取引の例のように、トランザクションがAさんとBさんの間で発生し、ブロックに書き込みが行われることとなる。
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