火山列島でどう生きるか?(続)/日本の針路(366)
また、鳴りを潜めていた火山が牙を剥いた。
群馬県の草津白根山である。
気象庁は23日、草津白根山(群馬、長野県境)の本(もと)白根山が噴火したと発表した。同庁によると、同日午前10時ごろに鏡池付近で発生した。本白根山での噴火は約3000年ぶり。群馬県などによると、鏡池から数百メートルの草津国際スキー場(同県草津町)に噴石が落下し、スキー場で訓練中だった陸上自衛隊の男性陸曹長(49)が死亡、隊員7人とスキー客4人の計11人が重軽傷を負った。スキー場の山頂付近に外国人客19人を含む約80人が取り残されたが、全員が自衛隊などに救助された。
草津白根山噴火噴石で陸自隊員1人死亡 11人重軽傷
火山噴火の被害としては、2014年の御嶽山の記憶が生々しい。
⇒2014年10月 1日 (水) 火山列島でどう生きるか?/日本の針路(47)
また2016年の熊本・大分地震の際は、石黒耀『死都日本』を連想した。
⇒2016年4月15日 (金) 熊本の地震と『死都日本』のメッセージ/技術論と文明論(48)
⇒2016年4月27日 (水) 石黒耀『死都日本』/私撰アンソロジー(43)
草津白根山は、常時観測火山に指定され、気象庁が24時間体制で監視している。
東京工業大も火山観測所を草津町に置いている。
それでも今回、事前に警告を発することはできなかったのである。
東京新聞1月24日
火山列島には原発適地はないという前提で考えるべきである。
その意味で、伊方原発に対する広島高裁の判断は画期的であった。
⇒2017年12月14日 (木) 伊方原発に高裁が停止命令/技術論と文明論(82)
そもそも電源パラダイムは、原発から自然エネルギーにシフトしているのである。
⇒2017年12月28日 (木) 電源パラダイムと原発の不良資産化/技術論と文明論(85)
安倍政権のスタンスでは、日本が後れを取ることが目に見えている。
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