小池劇場は終演したのか?/日本の針路(354)
「驕る平家は久しからず」というが、「小池劇場」といわれた小池百合子東京都知事のパフォーマンスも終息したようである。
12日投票が行われた東京・葛飾区議会議員選挙(定数40・立候補者59人)が13日午前開票され、小池都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は、公認候補者5人のうち、4人が落選した。
「都民ファーストの会」は、7月の都議選で55議席を占める最大会派に躍進したが、10月の衆院選で小池氏の率いる国政政党「希望の党」が完敗した。
⇒2017年10月26日 (木): 小池都知事の錯覚・錯誤・蹉跌/日本の針路(350)
今回の葛飾区議選は、「都民ファーストの会」にとって都議選後、公認候補を擁立した初の地方議会選だったが、当選が民進党から移った現職1人のみで、新人4人が落選して、急失速が改めて浮き彫りになった。
東京新聞11月14日
劇場型政治は、風に乗っている時は強いは、風向きが変わると一挙に低落して行く。
劇場型政治を支えているのはいわゆるB層であるが、マスメディアの影響を受けやすい。
⇒2017年10月 9日 (月):希望の党の支持基盤としてのB層/日本の針路(342)
小池氏は「希望の党」の両院議員総会で代表辞任を表明した。
それを受け、都議会公明党の東村邦浩幹事長は「これまで小池知事寄りのスタンスを取ってきたが、これからは是々非々でやっていく」と述べ、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」との「知事与党」関係を解消する考えを示した。
小池氏が代表を降りても退勢は変らず、前途多難であろう。
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