そこまで堕ちたか、「文春砲」/日本の針路(355)
かつて様々なスクープをものにして「文春砲」と称された「週刊文春」もすっかり安倍官邸のプロパガンダ誌になってしまったようだ。
週刊文春が週刊新潮の中吊り広告を業者から事前入手するという出版モラルを欠いた事件が報じられたが、安倍首相の「宿敵」山尾志桜里に対する報道も異様な感じである。
最新の11月23日号には以下のような記事が載っている。
「一泊二日を共にした」と、いかにも不倫関係を実証するかのような書きぶりである。
ところが小林よしのり氏は、二人の行動について次のように語っている。
昨日(12日)大阪で開催した「関西ゴー宣道場」は山尾志桜里、倉持麟太郎が公の場で始めて同席し、その様子はニコ生で生中継されたが、近々、全編動画配信もされる。
道場終了後、わしは合気道の達人のボディガードと共に、山尾氏を送って会場の外に出て、タクシーを拾って乗車させた。
そのとき、すでに週刊文春の記者が尾行していたのだが、人通りが多いため、気づかなかった。
山尾氏は大阪の友だちの家に行き、以後一歩も外出せず、今日、新幹線で帰ったのだが、東京駅に着いて山尾氏がホームに降りた途端、週刊文春の男女記者二名が襲撃してきた。
呆れたことに同じ新幹線に乗っていたのだ。
つまり山尾氏の友人宅から記者は尾行していたことになる。
それで発した言葉が
「大阪で倉持さんと泊まりましたよね?」だ。
昨夕、わしが山尾氏を送って行ったあと、倉持氏は「ゴー宣道場」師範たちと、その日の感想を述べ合う動画収録を行ない、その後は我々と設営隊メンバーの慰労会に顔を出し、その後、師範だけの反省会に移動した。
その後は高森・笹・泉美・倉持と共に、わしが予約したホテルに帰った。
どうやらこれは、週刊文春記者は把握していなかったようだ。
狂気に走る週刊文春(その1)
もちろん、小林氏の言も一つの証言であって、全面的に依拠していいかどうかという問題はある。
しかし価値判断は別として、事実関係について虚偽を言う必要性も必然性もない。
しかもすべて第三者も行動を一にしているのであるから、十分信用に足るのではなかろうか。
小林氏は次のように書いているが、文春側の反論を聴きたい。
週刊文春から山尾氏事務所に来た質問書には
〈昨日(11月12日)、山尾先生は「ゴー宣道場」に出演された後、大阪で倉持麟太郎弁護士と一緒に宿泊していましたが、間違いございませんか。〉
と神田知子の名で、書いてある。
「一緒に宿泊していましたが」と既成事実のように書いているのだから狂っている。
大阪での証人が、山尾にも、倉持にも、複数いるのに、それでも嘘をねつ造しようとする狂気はもう常軌を逸している。
狂気に走る週刊文春(その1)
書き方がいかにもゲスではないか。
不倫関係にあることを事実にしないと気が済まないという感じであるが、仮に事実としても「秘め事」であるから、よほどのことがない限り状況証拠に過ぎない。
状況証拠だけで決めつける態度は、如何なものだろうか?
そこまで堕ちたか、「文春砲」と言わざるを得ない。
これからは「週刊文春」の記事については、基本的に信用しないようにしようと思う。
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