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2017年11月17日 (金)

山本一郎氏の意見/リベラルをどう考えるか(6)

山本一郎という人が、「文春オンライン11月16日号」に『「日本のリベラル」は科学で再興されるべき』という文章を書いている。
山本氏は、同誌によれば以下のようなプロフィールである。

1973年生まれ。作家、個人投資家。東京都出身。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わりつつ、介護と子育てと投資と研究に人生を捧げている。

山本氏は「中島岳志さんと現代日本を読み解く政治学(江川紹子) - Yahoo! ニュース個人」を材料に論議を進めている。
中島氏については、リベラルのポジショニングについての見方を紹介したことがある。
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横軸はリベラルとパターナルという価値観。
リベラルは、基本的に個人の内的な価値の問題について権力は土足で踏み込まないという原則を持つ。
その反対語は、保守ではなくてパターナルで、価値を押しつける権威主義や父権制といった観念のことで、これは夫婦別姓、LGBT(性的少数者)の権利、歴史認識の問題などに現れやすい。
⇒2017年10月18日 (水): 総選挙終盤の情勢/日本の針路(345)

山本氏は、以下のように中島氏の見方を批判する。

「リベラルとは何か」という定義までは正しく、日本社会が追求するべき理想としてのリベラルを持ち上げるところまでは分からないでもないのですが、その定義にそって日本政治を分析するところで共産党までリベラル政党に押し込んでいて、自民党や公明党は倒すべき権威主義政党だと言い切るような内容になっているようにも見えます。

自民党が権威主義ではないと言いたいのであろうか?
そうでもないらしい。

もちろん、いまの自民党政治を見て権威主義的でないとは思いません。野党の質問時間削ってどうするんだとか、憲法改正の自民党私案はいくらなんでもゴミすぎるだろとか、突っ込みたいところは山ほどあるのが問題です。ただ、本当に権威主義的なら安倍ちゃんはバンカーで転んで世界から爆笑されても放置するような真似はしません。どう考えても中国共産党やトランプさんのほうがよほど権威主義的です。

一党独裁の中国共産党や「アメリカ・ファースト」を主張し続け、「パリ協定」から脱退したトランプ大統領が「価値を押しつける権威主義」であることは確かだろう。
しかし「バンカーで転んで世界から爆笑されても放置するような」安倍ちゃんは、権威主義ではないと言えるか?
日本の永続敗戦を是認し、自国民にもそれを求める権威主義のように思える。

山本氏は公明党に対して、驚くほど寛容である。

 公明党にいたっては、その存在自体が、宗教団体である支持母体を持ちながら、拙速な憲法改正に反対、安易な消費税の増税に反対、高齢者支援や出生率改善に努力するべきという政策を主張していて、セーフティネット推進側の筆頭のような政党です。そのような政党が自民党と連立を組んでいて与党内野党のようなブレーキ役を果たしていること自体が奇跡というか自己矛盾のような気もしますが、実際そうなっているのだから仕方がありません。ちょっと「リベラルか、パターナルか」という分類で斬れるほど明確な意味を読み解けない政党が公明党だと思います。

宗教団体は一般にパターナルであるし、それを支持母体とする公明党もパターナルであると考えるべきであろう。
「「リベラルか、パターナルか」という分類で斬れるほど明確な意味を読み解けない政党」と言っているが、そもそも上図では公明党の立ち位置は示されていない。
山本氏の言うように「セーフティネット推進側の筆頭」だとするなら、縦軸の問題であって、本来独立な2軸を混同しているのは、無意識なのか意識的なのか。
私は、小池氏が順風とみれば小池氏に近づき、逆風になれば離れるという都議会公明党を見ていると、山本氏のように賛辞を贈る気にはなれない。
⇒2017年11月13日 (月): 創価学会と官邸の関係/日本の針路(353)

江川紹子氏も次のようにツイートしている。
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コメント

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投稿: EnumDuff | 2017年11月18日 (土) 06時26分

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